世界が大きく変わった今年、女性たちのファッションに対する考え方も変わり、「自分がラクになおしゃれを楽しみたい」という人が増えている様子。チームBAILAが座談会を開き、カジュアルファッションを楽しみながらも女っぽさをキープするのために必要なテクについて、アイディアを出し合いました!
私たちがきれいめカジュアルを語ります!
バイラ編集長 湯田桂子
数々のファッション、美容のトレンド盛衰を目にし、各誌編集長を務めたベテラン。分析派。
バイラ編集部 編集U
バイラのファッション担当一筋17年の中堅編集。自粛期間を経て選ぶ服が大きく変わった。
スタイリスト 斉藤くみさん
数々の女性誌、広告で活躍中の人気スタイリスト。「N.O.R.C by the line」のディレクターも務める。
エディター 伊藤真知さん
読者目線の誌面づくりが光る、本誌でも大活躍の敏腕ライター。昨年初のスタイル本を刊行。
カジュアルを女っぽく格上げするにはちょっとしたテクニックが必要
伊藤 そういえば、読者のなかにはカジュアルが苦手、という人も意外と多いんですね。「デニム+スニーカーが難しい」とか「カジュアルな日に女っぽさをどう足せばいいかわからない」という意見も。
斉藤 確かに、スニーカーみたいなアイテムってよく考えずに合わせるとヤボったく見えちゃうこともありますよね。私は、服がカジュアルなときほどアクセやネイル、リップで女らしさを出すように心がけています。今、マスクでリップはあまり楽しめないけど……。
編集U そう、斉藤さんといえばいつもTシャツに旬カラーのリップをつけているイメージ!
湯田 素敵です。カジュアルだけど、ココさえ押さえればおしゃれに見えるポイントこそ、きっと読者は知りたいはず。
伊藤 ジュエリーで着こなしを盛り上げている、という読者の方も多かったですね。
斉藤 イヤリングやネックレスなら家でも邪魔にならないですしね。私も最近、ジュエリーを購入しました。Zoomなどで打ち合わせをしていると、相手が何をつけているのか気になっちゃって(笑)
湯田 画面は上半身の世界だから、人がつけているジュエリーって見ちゃいますよね(笑)。
斉藤 バッグも小さめでアクセントになるようなものに乗り換える人が増えてきています。
マスクで表情が隠れてしまうので髪型やジュエリーに気を使うようになりました(会社員Y・Mさん)
(左)ピアス¥59000/エスケーパーズオンライン(ソフィーブハイ) (中)ピアス¥88000・(右)リング¥30000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス)
ネックレス¥48000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス)
(左)ピアス¥76000/ショールーム セッション(マリア ブラック) (右下)リング¥44000/ステディ スタディ(トムウッド) (右上)リング¥36000/ストローラーPR(プライマル)
働き方が変わって、バッグのサイズもデザインもどんどん自由になってきてる!(スタイリスト 斉藤)
¥52000/08ブック(08サーカス)
¥15000/デミルクス ビームス 新宿(ヴィオラドーロ)
¥78000/エスケーパーズオンライン(ラッツ モリス)
¥5800/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 六本木店(ボンジュール マダム)
編集U それと、印象的だったのが「自粛期間中、人に会う機会がとても貴重なものに変わった」という読者の意見。おしゃれのモチベーションが下がるのではなくて、「久しぶりに友人と会うときに何を着ようか、ワクワクしながら考えるようになった」というのが新鮮でした。
湯田 それだけ、あの時期の経験は衝撃的だったんだと思います。ファッションに対する考え方がガラッと変わりましたよね。編集部で会う人たちのおしゃれにも変化を感じました。
伊藤 そうなんですね。たとえば?
湯田 カジュアルなんだけど、これまでと比べるとみんなもっとそれぞれに、工夫してる感じ。
編集U そういえば、今までは撮影で動き回るから、とか大事な予定がないから、という消極的な理由でスニーカーやTシャツを選んでいたこともありましたが、最近はまずカジュアルありきでコーデを考えてます。
伊藤 私もマスクで顔まわりが隠れちゃうので、今年の夏は上半身がのっぺり見えないよう襟のあるシャツをよく着ています。あとは、同じアイテムでも配色をワントーンにしたり。
斉藤 配色で印象は本当に変わりますよね。カジュアルをおしゃれに盛り上げる方法って、ちょっとしたことなんです。でもそれが難しい。
湯田 そう、やっぱりバイラ世代ならただのカジュアルじゃなくて女っぽさや気分を上げてくれるテクニックも知っていたいですよね。
編集U 新しい時代の「きれいめカジュアル」、もっと極めたくなりました!
カジュアルこそ、色使いが大切。そのシーズンっぽさって色に出るから(エディター 伊藤)
人前に出ることが多かったので以前は「人にどう見られるか」、を軸にコーデを考えていましたが、今は着心地と動きやすさを重視(社員M・Nさん)
Tシャツ¥6500/パブリック トウキョウ 渋谷店(パブリック トウキョウ) スカート¥7200/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) サングラス¥15000/ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店(エーディーエスアール)
撮影/土屋文護〈TRON〉(人)、坂根綾子(物) ヘア&メイク/佐藤エイコ〈ilumini.〉 スタイリスト/斉藤くみ 構成・原文/内海七恵〈BAILA〉 ※BAILA2020年9月号掲載
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