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アラサー女子必見!綿矢りさの原作を映画化 『私をくいとめて』をレビュー!【30代のシネマナビ】

海外エンタメ好きなライター・今 祥枝が、30代女性におすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、原作は綿矢りさ、監督・ 脚本は大九明子という黄金コンビが、 再タッグを組んだ『私をくいとめて』をご紹介。31歳おひとりさま女子と年下男子の崖っぷち恋。アラサー女子必見の作品です。

ナビゲーター

今 祥枝

今 祥枝


海外エンタメが大好きなライター。一年365日、映画&ドラマざんまいの日々。
Twitter:@SachieIma 
Instagram:sachie.ima

『私をくいとめて』

©2020 「私をくいとめて」製作委員会

『私をくいとめて』

世の女性の共感を集めた『勝手にふるえてろ』。原作は綿矢りさ、監督・脚本は大九明子という黄金コンビが、再タッグ!今度の主人公は31歳の会社員、みつ子(のん)。おひとりさまライフ歴もそれなりに長いアラサー女性だが、年下の営業マン、多田くん(林遣都)に恋心がめばえて、平穏な日常に大波が立ち始める。

みつ子のおひとりさまライフをエンジョイする姿が楽しい。週末は充実していて、人出の多い日曜日の公園でひとりランチだってへっちゃら。なぜって、みつ子の脳内には頼れる相談役=Aが存在しているから。人間関係からご近所トラブルに至るまで、みつ子が話しかければいつだって正しい答えをくれるのだ。

無駄に声がイケメンなAとみつ子のやりとり(独り言)は、おかしくもあるが、ふとした瞬間に怖くもなる。笑えて、ちょっと引いちゃうおひとりさま女子の“あるある感”。それは結婚してイタリアに住む親友・皐月(橋本愛)に誘われ、ひとり海外旅行に挑戦するあたりから、より切実な心の叫びとなって胸に迫ってくる。

一歩踏み出したいけど傷つくのが怖い。多田くんのやさしさや誠実さを持て余しながら、自分の生きづらさや胸の内にたまった毒をAに向かって吐きまくるみつ子。その姿にわかるなあと思いつつ、恋愛だけでなく人間関係で傷つかないでいられるほど、人生は甘くないんだよなあとも。

映画は音楽とユニークな映像表現を交えながら、もっと大らかに、気持ちをゆったりさせて深呼吸!と、世の悩める女性に呼びかけているかのよう。周囲に惑わされず、自分と向き合いながらひとりを楽しむのもいいし、穏やかな空気が流れるみつ子&多田くんのように、誰かと並んで商店街を歩くのだっていいものだ。
 
監督・脚本/大九明子
出演/のん、林遣都、橋本愛
公開/全国にて12/18より

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『約束のネバーランド』

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会

『約束のネバーランド』 

同名人気コミックの実写映画化。やさしい“ママ”のもと、孤児院でのびのびと暮らす子どもたち。だが孤児院の恐ろしい目的を知ったエマら3人は、ママを出し抜きほかの子どもたちを連れて脱出を試みる。強烈なキャラクターになり切る北川ほか、浜辺、城桧吏、板垣李光人ら若手の共演も見どころ。
 
監督/平川雄一朗
出演/浜辺美波、渡辺直美、北川景子
公開/全国にて12/18より

『声優夫婦の甘くない生活』 

『声優夫婦の甘くない生活』  
1990年、ソ連からイスラエルに移民した夫婦。映画の吹き替え声優として活躍していたが、イスラエルでは仕事がなく、夫婦関係にも微妙なズレが生じていく。巨匠フェリーニ作品からハリウッド大作まで、あふれんばかりの映画愛を盛り込みながら、味わい深い夫婦の絆を描いて心にしみ入る。
 
監督/エフゲニー・ルーマン
出演/ウラジミール・フリードマン、マリア・ベルキン
公開/ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて12/18より

イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年1月号掲載

【BAILA 1月号はこちらから!】

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