2019年W杯で28年ぶりとなる4位の好成績を残し、東京五輪に向け確かな手ごたえをつかんだ龍神NIPPON。個人としても、チームとしても進化する男子日本代表から、BAILAが注目する選手6人をピックアップ!
石川祐希 (Yuki Ishikawa)
“日本バレー界史上最高の逸材”と称される絶対的エース
写真:所属事務所提供
アウトサイドヒッター
石川祐希
所属:パワーバレー・ミラノ(イタリア)
1995/12/11 192㎝ 87㎏
©YUTAKA/アフロスポーツ
代表主将。高校時代から数々の記録を打ち立て、当時史上最年少の18歳で代表入りを果たした逸材。大学在学中から海外でプレーし、卒業後はすぐにプロとして単身イタリアへ。現在も世界最高峰リーグ「イタリア・セリエA」で活躍中。コースを打ち分ける的確なスパイクや、緩急をつけたサーブでポイントを奪い、今季日本初となる通算1400得点を挙げるなど、リーグ唯一のアジア人選手としてバレーボール界に新たな歴史を刻んでいる。
山内晶大 (Akihiro Yamauchi)
バレー歴5年で日本代表入りを果たしたシンデレラボーイ
©西村尚己/アフロスポーツ
ミドルブロッカー
山内晶大
所属:パナソニックパンサーズ
1993/11/30 204㎝ 85㎏
身長204㎝という日本きっての身長を誇る山内選手。高校からバレーボールを始め、わずか5年で代表に大抜擢。高さとスピードを生かしたクイックプレーと、変化するジャンプフローターサーブを武器に活躍。以前は細身の印象もあったが、10㎏以上の増量に成功し、ますますパワーを増したスパイクで日本を勝利へと導く。
福澤達哉(Tatsuya Fukuzawa)
五輪出場経験もある大ベテラン自分の限界に挑む!
©西村尚己/アフロスポーツ
アウトサイドヒッター
福澤達哉
所属:パナソニックパンサーズ
1986/07/01 189㎝ 86㎏
©YUTAKA/アフロスポーツ
数少ない五輪経験選手で、バレー歴25年以上を誇る大ベテラン。最高到達点は日本トップクラスの355㎝と、以前から跳躍力に定評があったが、ブラジル、フランスなど海外でのプレーを経験したことで、昨今はテクニックにも磨きがかかり、さらに攻撃の幅を広げている。アスリート人生のひとつの区切りとなる東京五輪を見据え、34歳の挑戦は続く。
柳田将洋(Masahiro Yanagida)
日本代表を率いるバレー界の“プリンス”
©西村尚己/アフロスポーツ
アウトサイドヒッター
柳田将洋
所属:サントリーサンバーズ
1992/07/06 186㎝ 80㎏
写真提供:朝日新聞社/ゲッティ イメージズ
端正でクールなルックスに、内なる闘志を秘めた龍神NIPPONの精神的支柱。美しいフォームから放たれる世界トップクラスのビッグサーブで大ブレイクした、男子バレー人気の火つけ役でもある。Vリーグでプレー後は五輪を見据え海外へと渡り、昨年3年ぶりにVリーグに復帰。競技発展のため、自らSNSで情報を発信したり、オンラインアカデミーを開催したりするなど未来の選手を育てる活動にも積極的。
髙橋健太郎(Kentaro Takahashi)
パワフルなブロックの要
©TORAY ARROWS
ミドルブロッカー
髙橋健太郎
所属:東レアローズ
1995/02/08 202㎝ 93㎏
©YUTAKA/アフロスポーツ
甲子園を目指す野球少年から心機一転。高校からバレーを始め、わずか2年で全日本ユース代表に選出。その2年後には全日本メンバー入りも果たした。2019年W杯では、2m超えの身長を生かした強烈なスパイクと正確なブロックで、後半はスタメンとして活躍。パワフルで情熱的なプレーでチームを盛り上げるムードメーカー。
西田有志(Yuji Nishida)
彗星のごとく現れた左利きのニューヒーロー
©西村尚己/アフロスポーツ
オポジット
西田有志
所属:ジェイテクトSTINGS
2000/01/30 186㎝ 87㎏
バレーボール選手としては小柄ながら、規格外の跳躍力とスイングスピードを生かしたスパイク、弾丸のようなジャンプサーブで世界を驚嘆させた若きオポジット。男子史上最年少の17歳でVリーグ出場を果たすと、デビュー戦でスパイク決定率70%を記録。昨シーズンには圧倒的な得点力でチームを初優勝へと導き、個人賞を総なめにするなど、その勢いはとどまるところを知らない。W杯でもベストサーバー、ベストオポジットに選出され、世界に存在感を見せつけた。バレーに興味を持ってもらいたいと、昨年YouTubeチャンネルも開設。
取材・原文/轟木愛美 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 日本代表写真:JVA2021-01-003 ※BAILA2021年6月号掲載