タイのBLドラマ、キュンキュンが止まらない…孤独な御曹司×純真無垢なサッカー少年の恋の行方を描く『ラブ・バイ・チャンス２／A Chance To Love』をレビュー！【美しきタイドラマの世界／第14回】

美男子揃いのBLドラマで人気に火がつき、今世界中で大ブームを巻き起こしている「タイドラマ」。一度ハマると抜け出せない魅惑の世界を"推し男子"とともにピックアップ！ 第14回は『ラブ・バイ・チャンス２／A Chance To Love』をご紹介。

本作は、大ヒットドラマ『ラブ・バイ・チャンス／Love By Chance』の続編。今回の主役は、前作のサブカップルだった、ティン（ミーン）とキャン（プラン）。セレブ一家の御曹司として生まれたティンは、すべてが揃った家で、愛だけを与えられず、唯一信頼していた兄にも裏切られ、心を閉ざして生きてきました。そんな中、大学で出会ったのが、友人のことをまっすぐに信じ抜き、少しでもバカにしようものなら全力で立ち向かう、情に熱いキャン。今までに出会ったことのないタイプのキャンとぶつかりながらも、少しずつ心を開いていく様子が、とてもあたたかく、愛おしく描かれていきます。

誰も口説いたことのない、ティンの不器用で、でも真正面からの愛情表現に、キャンが驚くように視聴者も常にビックリ！　そのアプローチに戸惑いながらも、ジタバタとしながら受け入れていくキャンの可愛らしさもたっぷりと堪能することができます。

前作ではじめての恋を経験し、愛するピート（セイント）と結ばれたエー（パース）。実はあのあと、とある問題に面し、いまは離れ離れに……。髪が伸び、よりスタイリッシュになったエーですが、心はずっと陰り、苦しみ、切ない表情でピートのことを想い続けているのです。切ない……。その表現の仕方がまた、注目すべき点になっているのでぜひ見てみてくださいね。

さらに、サッカー部のテクノー（ガン）と、テクノーに猛烈なアプローチを続けるケンクラ（マーク）の二人も見逃せません！　勢いで体の関係を持ってしまってから、どう関係を進めていいのかわからないテクノーに対し、絶対に引かないケンクラ。ケンクラの絶対負けないマインドはものすごく勉強になります！（笑）

また、さすが『Tharn Type／ターン×タイプ』の原作者であるMAME氏が脚本を担当しただけあって、たくさんの伏線が終盤に回収されるのはもちろん、それぞれの人生がしっかりと描かれ、キュンとするだけでなく深く考えさせられる作品になっているので、見るごとにどのキャラクターに対しても愛が募るはずです。

ティンとキャンの二人はもちろん、そのほかのキャストの運命もしっかりと見届けてください。

複雑な家庭で育ち、心を閉ざしてしまったティンを演じたのは、"Mean”（愛称：ミーン／本名：ピーラウィット・アッタチットサターポーン）。1998年3月5日生まれ。『Until We Meet Again～運命の赤い糸～』では、クセの強い先輩役を熱演。『ラブ・バイ・チャンス／Love By Chance』と本作で演じた役も、演技力がなくてはこなせない、難しい役でした。キャン役のプランとともに、別作品となる『2 Wish the Series』にも出演しています。

【作品情報】

『ラブ・バイ・チャンス２／A Chance To Love』

現在、Rakuten TV、U-NEXTなどで配信中

Blu-ray BOX　2021年5月21日発売
発売元：アクロス

販売元：竹書房

価格：17600円（税込）

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構成・文／吉田可奈　企画／斉藤壮一郎〈BAILA〉