30代・40代の妊娠のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は妊娠中の「アルコール摂取」について。妊娠中の飲酒、赤ちゃんに影響がないか心配だけど、1杯だけなら大丈夫というのは本当?
Q:妊婦だけど職場でビールの乾杯が。少量ならいいって本当!?
30代&40代女性の「リアルな妊娠悩み&疑問」!
・「残業が多く、会社に残っている人と夕飯を済ませることが多い職場。THE飲み会の回数はめっきり減ったけれど、解禁ムードで久々のお誘いも。先輩に『せっかくだし飲もうよ! 妊婦さんも1杯くらいなら平気だよ〜。私も妊婦のとき飲んでたし〜!』と、ワインやビールを勝手に頼まれて注がれてしまいます。1杯くらいなら大丈夫って本当ですか?」
・「以前妊娠検査薬でうっすら色がついたのに、ダメになったことが。会社でも『妊娠しました』と報告してしまって、その後辛かったので、今度は安定期になるまで妊娠を隠そうと思っています。今度数名で久々の飲み会があるのですが、乾杯を断ったら妊娠がバレそうで……どうしたらいいか悩んでいます」
医師が回答!
日本医科大学を卒業後、医局を経て1995年4月まで都立築地産院産婦人科医長として勤務する。1995年、東京都豊島区に『小川クリニック』を開業。婦人科、内科、不妊治療まで幅広く診療を行う。
【ANSWER】アルコールは「口をつけるだけ」でもNG!
「これは絶対ダメです」
「昔、30年くらい前には“ワイン1杯なら妊婦も飲んでいい”などと言われていた時代もありましたが、現在は医学の常識が変わっています。アルコールはお腹の赤ちゃんに悪い影響があるため、少量でも口にすることは避けましょう」
「昔の常識を引きずって、すすめてくる上司がいるかもしれませんが、赤ちゃんのためにきちんとお断りしましょう。もし妊娠していることを言いにくいのであれば、“お腹を壊してます”“アレルギー薬を飲んでいるので飲めません”など、ほかの病気を理由にしてもいいのです。妊娠中のアルコールは『一滴でも飲んではダメ』と心得ておきましょう」
上司にすすめられても、アルコールは断るべし!
取材・文/櫻木えみ