不妊治療のために男性に気をつけてもらうべきポイントは? 妊娠のタイムリットはいつ? 妊娠しやすくなる方法はあるの? 不妊治療に関する気になる疑問について婦人科医の先生に伺いました!
回答してくださったのは
リプロダクションクリニック東京 院長 竹内 巧先生
不妊治療の第一線であるコーネル大学生殖医療センターで長年活躍。2008年に帰国後は米国での経験を生かし最先端の不妊治療に取り組んでいる。
Q 妊娠のタイムリミットはどう考えるべき?
A 年齢とともに流産率も上昇。助成金適用対象の42歳を目安に
芸能人が高齢出産したといったニュースを見聞きすると「まだまだいける」と思いがちだけれど、現実はなかなか厳しいものが。「治療しても必ず妊娠、出産できるとは限らず36歳を過ぎると流産率も上昇。不妊治療の助成金対象の上限となる42歳はひとつの目安になるかもしれません」(竹内先生)
Q 男性に気をつけてもらうべきことは?
A よい精子をつくるために日常生活の改善を
「パートナーが喫煙者であれば禁煙をすすめてください。肥満度を示すBMIは20~24をキープ。飲酒は適量を心がける。睾丸の温度上昇を招く長風呂、長サウナなどを避け、よい精子をつくり出せるような生活スタイルを心がけて」(竹内先生)。男性も35歳以降は精子の質が低下しはじめるので加齢のリスクも意識しておくこと。
Q 妊娠しやすくなる方法はある?
A 日本人は性交回数が極端に少なすぎ。確率を上げるには頻繁にセックスを
セックスの回数が最も多いギリシャの年に138回に比べ、日本の平均は年に45回。「それでは当然妊娠の確率は下がります。試してほしいのは1カ月間できるだけ毎日セックスをすること。チャンスを逃さない最善の方法です」(竹内先生)
取材・原文/東 美希 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2020年2月号掲載