子どもたちの気持ちに寄り添う真摯な回答が胸を打つ、話題の連載がBAILAに出張! 仕事、結婚、恋愛etc.大人のリアルなお悩みに、小島よしおならぬ“よしお先生”が回答。今回はリーダーや管理職になるのが不安だという読者へ、よしお先生からアドバイス!
【職場編】リーダーになる不安はどう拭うべき? 管理職には何が必要!?
管理職は、どう振る舞うのが正解!? 向上心がないわけではないけれど、新たな一歩を踏み出す勇気が持てない人へよしお先生のアドバイス。
チームのトップに立つためにビジネスキャラ変は必要?(アイさん35歳・経理)
プロジェクトチームのトップに立たないといけない状況なのですが、キャリアも浅く自信がないです。私が部下だったら自信のないトップについていきたいとは思えないので、変わりたい願望はありますが、変われない今に悩んでいます。自分にもっと自信を持ちたいので、どうしたら自信がつくかを知りたいです。トップに立つためには「ビジネスキャラ変」も必要じゃないかと50代の上司に言われましたが、受け止められず……。リーダーにビジネスキャラ変は必要なのでしょうか?
古い習慣の残る職場で管理職になるのが不安(ノリコさん35歳・経理)
私の職場には女性管理職がいません。男性ばかりの職場で女性はお茶くみ雑用という風潮が根強く残っています。来年には先輩が会社初の女性管理職になり、私がその後に続くことになるのですが、自分がふさわしいのかわからずとても不安です。その立場になってもお茶くみ雑用はしなければならず、加えて男性管理職と同じような仕事をしなければいけないため、子育てをしながらそれだけの仕事量をこなせるのかと思うと……。
【よしお先生のこたえ】あくまでひとつの役割。初めからパーフェクトを目指さなくて大丈夫
最近、バラエティの現場にも女性のプロデューサーやスタッフが増えました。女性のほうが根性があって辞めずに残るから、なんていわれたりもしていますが、僕自身は様々な面でポジティブな変化を感じているよ。
ノリコさんの不安は前例がないわけだから当然だと思う。お茶くみを女性が担当するような職場なわけだし。イマドキそんな会社が!?と驚いてしまいました。女性じゃなきゃダメな根拠がないし、できることならそこから改善したいくらいだよね。
管理職になる=指示を出して動いてもらう側になるということ。二人が、自分にちゃんとできるのかと身がまえてしまう気持ち、すごくわかります。でも、リーダーになった途端に、その人の中身が変わるわけじゃない。初めからパーフェクトにやろうと思いすぎると、余計なところに力が入ってしまうから。役職がついていると、偉いとかすごいって思いがちだけど、管理職も組織の中で任されたひとつの役割だと自覚することから始めるのはどうでしょうか。
「私なんかが」ってへりくだりすぎるのもよくないから、全力でやる姿勢をまずは見せる。もしわからないことがあったら、チームだったり、ほかの先輩などに相談もする。それでも転んでしまったら、また立ち上がればいいと思うんです。人の上に立つのは大変な仕事だけど、誰にでも訪れるチャンスではないから、最初は望んでいなかったとしても“トライしてみよう!”という精神も必要な気がします。
アイさんの上司がいう「ビジネスキャラ変」は、変わってほしい気持ちが発露したたとえだと思うので、こだわらなくてもいいと思います。明日から別人にはなれないし、完璧に見える上司も最初からそうだったわけではないしね。具体的に目指したい理想像があるなら別だけど、自分らしくないキャラを作る必要はないんじゃないかな。
子ども向けの悩み相談AERA dot.の連載が話題に!
「どうして宿題をやらないといけないの?」「クラスの男子からちょっかいを出されるのがイヤです」など、子どもたちの疑問や悩みに答えるAERA dot.の人気連載「ボクといっしょに考えよう」。大人の心にも響くと注目を集めている。
小島よしお
1980年生まれ、沖縄県出身。早稲田大学卒の経歴を生かして、クイズ番組、バラエティに多く出演。ほか、子ども向けライブやYouTube「小島よしおのおっぱっぴー小学校」「ピーヤの休日【ピーヤTV】」も発信!
撮影/五十嵐勇生〈TRON〉 ヘア&メイク/奥川哲也〈dynamicdynamic〉 スタイリスト/松本ユウスケ(anahoc) 取材・原文/木村真悠子 (お悩みはLINE会員に3月29日〜31日までオープン形式で募集。相談者の名前は仮名、質問文は一部省略しております) ※BAILA2022年7月号掲載