「マッチングアプリの中のひと」として、YouTubeをはじめSNSで大活躍のとーまさん。恋に悩む女性の気持ちを受け入れ、男性心理を的確に分析して大人気! そんなとーまさんの「婚活相談」第17回。今回は、恋愛の仕方を忘れつつある女性の相談にお答え!
「34歳・建築業、独身。恋愛は7年ご無沙汰だけど、結婚したいです。」
「こんにちは、カホと申します。私は、27歳の頃に4年つきあった彼と別れて以来彼氏がいません。それどころか、この7年間人を好きになることもありませんでした。
実は、彼と別れた時は前の会社を辞めて起業の準備をしていた頃。小さな建築会社ではありますが、オフィスの設計も自分たちで行っていたのでとても忙しく、無事に起業してからも会社を軌道にのせるために必死で働いていました。もちろん、仕事は苦ではなく社内のメンバーと自分たちのやりたい仕事ができることがとても幸せでした!
ただ、30歳を過ぎて会社も安定してきた頃、周りはみんな結婚していて、私も焦って婚活をスタート。マッチングアプリにいくつか登録し、友人にも何人か素敵な男性を紹介してもらいました。でも、数年間恋愛から遠ざかっている間に男性にときめくという気持ちをすっかり忘れてしまい……。仕事の方も事業が安定してきたとはいえ、一般的な会社員よりは多忙で、土日両日休めるときは数ヶ月に一度ですし、平日も大抵夜遅くまで仕事をしています。一日休みの日にアプリでマッチングしたお相手とデートの約束を入れても、体が疲れているからかあまり楽しめず、『こんなことなら家でゆっくりしていればよかったな』なんて思ってしまう始末。
30代に突入し、アプリでマッチングすることも減ってきて、こんな私が恋愛、結婚できるのかな? という不安もあります。どうしたらまた恋愛ができるようになり、結婚したいと思える人と出会えるのでしょうか?」
仕事で色々な経験をした自分に自信を持ってほしい
「カホさん、相談ありがとうございます。
7年間人を好きになったことがないということで、恋愛や結婚に対して不安に思っているということですが、結論を先にいってしまうと、カホさんは大丈夫です。
自分で会社を起こして、リソースのすべてを仕事に捧げられる情熱があり、頑張れる人なら心配いりません。
こんな私がなんて言わないで、『こんな経験をした私だからできるんだ』というくらいの気持ちで恋愛してほしいと思います。
では、具体的にどうやっていくかを一緒に考えていきましょう。
「次で決めようとしないこと」「ときめきだけが恋愛じゃないこと」を心にとめて
最初に考えてほしいのが、『恋愛へのハードルを上げていないか?』ということです。
これを考えるとき二つの視点があるのですが、一つ目は『次で決めよう』としていないかです。
結婚に不安になっている人、焦っている人の傾向として、次でなんとしても決めようとしすぎていて余裕がなくなってしまうことがあります。
もちろん意気込みは大事なのですが、余裕がなくなってしまうと魅力は半減しますし、焦りは相手に伝わり重く感じてしまうこともあります。
二つ目は『ときめく=恋愛』になっていないかということです。
その人にキュンキュンした、ドキドキした、大事なことだと思いますが、これだけが恋愛だと思っていると恋愛のハードルが圧倒的に上がります。
正直『ときめく』という条件になると相手に求めるものも高くなるので、その分出会うのも難しくなります。
恋愛は、もっと落ち着いているものでいいという視点が大事で、例えば、
・話していて楽だな、苦じゃないな
・仕事に一生懸命でいいな
・趣味が一緒だな
とみるだけで、恋愛対象の人がすごく増えます。もっと広い範囲で恋愛をみてみましょう。
この二つを抑えたうえで、あとは行動するのみですが、その際に『見積もりを多くすること』を忘れないでください。
たった一人の好きな人に出会うために、15〜30人の出会いが必要なのは普通のこと
恋愛を始めたい人からの相談では、すぐにいい人と出会えると思っている人が多いです。
でも冷静に考えてみてほしいのが、学生時代1クラス30人くらいで、大体15人くらいが男子だと思います。
その中で一人くらいいいなと思う人がいたらよくて、同じクラスにいなくて違うクラスに好きな人がいる、なんてことよくあると思います。
ざっくりですが、30分の1〜15分の1で好きな人に出会えています。
もちろんアプリや友達との出会いで、条件が絞られているとはいえ、数多く会うというメンタルを持って臨むことは大切なことです。
出会いがないと悩む人は、単純に出会う数が足りていないことが多いのでこの意識は持っておきましょう。
自分の生活を大事にしつつ、1時間半でいいからデートの時間をキープ
ただ、カホさんは『一日休みの日にアプリでマッチングしたお相手とデートの約束を入れても、体が疲れているからかあまり楽しめず』とあるので、出会いに後ろ向きになっているのかなと思います。
仕事がお忙しいと思うので気持ちはわかりますが、それを言い出したらせっかくの出会いがなくなってしまいます。
何より、今の考え方だと仕事が結婚を邪魔することになってしまいます。せっかく好きな仕事を否定するのはもったいないことです。
だから、休みの日は休むために使えるように、ランチやモーニングで出会うのはどうですか?
仕事の前や、仕事の休憩でランチの1時間〜1時間半なら時間を作れると思います。
僕が働いているマッチングアプリでも人気のデートプランに『モーニングデート』が入っています。
このデートのいいところって、時間が短いから必要な会話をどんどんできることや、短いからこそまた会いたいなとなりやすいことです。
それと、正直今回のお相手の方は違ったというときにも、午後以降の時間があれば1日を取り返せるというか、よい締めくくりに変えられると思います。
こうやって仕事の時間の中で、少しでも恋愛に使ってもらって、休む日は休むという行動をしていけば、出会いの数が増えていくので、素敵なお相手に出会えると思います。
もちろんお仕事が大事だと思いますので、無理はしすぎずぜひやってみてください。自分の力で今の仕事を作り上げたカホさんならきっと大丈夫なので、恋愛も結婚も、自分の力で自分を幸せにしてあげてください。
また何かあればいつでも相談してください」
1992年生まれ、大分県出身。国内最大級のマッチングアプリ「タップル」を運営する会社で働く会社員。1000人の男女にインタビューした経験やマッチングアプリの運営で培ったノウハウを生かし、男性心理を的確に分析したYouTubeチャンネルが大人気。登録者数は約5.5万人(2022年10月現在)。