大人にも浸透し、今や身近な存在に。キャップがあることで、今の気分のカジュアルが完成するというかすみさん。夏は、たっぷりと降り注ぐ日差しを避けるという「理由」もあるから無理なく、堂々と、思いのままに。
now.
brand:THIRD MAGAZINE
キャップをかぶり慣れていない人におすすめ。サードマガジンがニューエラの人気型をベースに別注したモデルは、女性らしいバランスですっきりとかぶれる、通常よりも長めのツバが絶妙。キャッチーなロゴとその配置も洒落てます。ミニマルでボディコンシャスなワンピースとともに夏の黒を潔く、シンプルにつなげて。
「色や形、ロゴ刺しゅうなど、サードマガジンならではの女性らしさと遊びが効いた落とし込みに惹かれます。ホワイトにブラックロゴの色違いも。大人がキャップでハズすときは、思い切り女性らしく振り切ってみても素敵です。夏のオールブラックスタイルは、肌見せやニュアンスのあるひとつ結びヘアで涼しげに」。キャップ¥4620(サードマガジン×ニューエラ)・ワンピース¥22000/サードマガジン バッグ¥26400/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(コキヨ) イヤカフ¥12100/マリア ブラック 表参道店(マリア ブラック)
next.
brand:POLO RALPH LAUREN
私にとっては懐かしくて新鮮な’90sムードが続くなか、ポロ ラルフローレンのトラッドでユニセックスなキャップが次の気分に。気負わずさらっとかぶれるラフさがあると同時に、象徴的なポロプレイヤーのワンポイントロゴにはブランドの清潔感や品をそのまま身につけられるような力があります。
「ポロ ラルフ ローレンの定番キャップはカラーバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみも。私は色や素材違いで持っています。どの色もオールシーズン活躍しますが、夏らしく軽やかにかぶるなら、明るいベージュのコットンを。クリーンでオーセンティックなジャケットとアメリカンスリーブのタンクトップ、デニムで、’90sトラッドムードをまとって。ほがらかでアクティブな女性像を意識します」。キャップ¥9900・ジャケット¥81400・タンクトップ¥12100・デニムパンツ¥40700・靴¥15400/ラルフ ローレン(ポロ ラルフ ローレン)
about cap:
ベースボールキャップをはじめとして、ハイブランドからも続々と登場し、街でよく見かけるようになったキャップ。ロゴの有無にかかわらず、大人がタウンユースできるデザインや柔らかな生地を使用したヴィンテージ風など、今までのやんちゃでボーイッシュというイメージから変化。この頃はキャップを加えたほうが全身のバランスがよくなったり、スタイルの完成度が上がることもあって、私自身もいくつか愛用しています。きっとワンマイルスタイルから少しずつ始めて、日常になじませていった人も多いのでは。
ファッションとしてだけでなく、スポーツやウェルビーイング志向から、心も体もおしゃれも“無理をしないで生きていく”という時代のムードや価値観にも、キャップはマッチするんだと思います。やっぱり自分の好きなもの、心地いいものを選びとって楽しんだほうがいい。それに髪型に悩むときやすっぴんのときでもそれなりに可愛くしてくれる。本来キャップには紫外線を防ぐという機能的な役割があるから、気恥ずかしい思いをすることなく、試せるのもいいですよね。日差しの強い夏をきっかけにしてみませんか?
my BASIC.
brand:REMI RELIEF
洗いをかけたようなくたっとした風合いやヴィンテージ感が魅力のレミ レリーフ。私の好きなセレクトショップでよく見かける日本のブランドで、インパクトのある色や柄に抜け感を加えたいときに手に取ることが多いです。主張しすぎないのでなじみやすく、パワーのある夏服のバランサーに。
「少し浅めで、頭に沿うようなデザインもかぶりやすくて好きです。角がなく、やわらかで、なんてことのない雰囲気もまたいいんです。発色のいいカラーボーダーのキャッチーな印象を少しほぐすように、風合いのあるシンプルなキャップをすっとかぶり、全体のバランスをとります」。キャップ¥10780/ユナイト ナイン(レミ レリーフ) ワンピース¥99000/マディソンブルー バッグ¥187000/メゾンレクシア 淀屋橋店(メゾンレクシア) 靴¥33000/ウィム ガゼット ルミネ新宿店(デイト×ウィム ガゼット)
撮影/大塚三鈴 ヘア&メイク/福岡玲衣〈TRON〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/森絵梨佳 構成・原文/陶山真知子 ※BAILA2023年7月号掲載