「小さいころからずっと太っていて、ダイエットは失敗続き。泣きながらお菓子を我慢した日もありました。それでも“痩せたい”という気持ちに賭けた3ヶ月間で、人生が大きく変わったんです」。そう語るのは、スーパーバイラーズ山田里紗さん（30歳）。23歳で決意して始めたストイックなダイエットで、見事８kgも体重減。その後7年間リバウンドせずに体型をキープしている彼女に、リアルな道のりを語ってもらいました。
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幼少期から続いたコンプレックス
小学生の頃から太り始めて、あだ名も体型にちなんだもので呼ばれるくらい、ずっと太っていました。小学校6年生でも、クラスで1位ぐらいに太っているのでは…と。もう、ドスンとした感じだったんです。
中高でもダイエットを繰り返しては失敗。社会人になってからも同じでした。ずっと「自分は太っている」というコンプレックスを抱えていて…。23歳のとき、ブランドの服を買って帰ったら、あまりに自分に似合わなくてげんなりしてしまいました。そのとき、「本気で変わらなきゃ！」と決意しました。
Before
（学生時代～社会人１年目）「太っていた頃の私の歴史の数々…。当時は、肉の脂身が食べ物で一番美味しい！と本気で思っていました」（山田さん）
「当時、moussyのスキニーデニムが私の世代で流行っていて、どうしても可愛く着こなしたかったのです。それで買ってみたのですが、鏡に映る自分を見てどんより。“本気で変わらければ…”と思いました（上の写真左）。それで、痩せてから24インチを購入しました。今も大事に取ってあります（写真右）」（山田さん）
After
「23歳で痩せてから、５～８kg減をキープできています。最近は胃がちょっと弱くなったのもあって、お菓子は食べるけれど、爆食することはなくなりました」（山田さん）
泣きながらお菓子を断った日々
実は私は筋トレが大嫌い。だから、ほぼ食事管理とウォーキングだけで痩せることに成功しました。
いちばん効果が大きかったのは、「お菓子断ち」。アルフォートやカントリーマアムをファミリーパックで、一人で食べきってしまうくらいお菓子が好き。食べ始めると止まらなくなるので、意を決してゼロにしました。
どうしても食べたくて泣いたこともあります。自分の太っている姿と、食べたいということ、ウォーキングをしたくないとか、そういういろいろな複雑な気持ちがないまぜになって…。泣いてもやるしかない！と、意思の力だけで乗り越えた3ヶ月間でした。
毎日のルールと食事内容
朝：普通に食べる
昼：お米100g入りのお弁当（卵と鮭が定番）
夜：酢キャベツとおかず、スイーツはチーズに置き換え
間食：お菓子はおせんべいなどに。
「朝ごはんの写真です。食パン、アボカド、目玉焼き、ヨーグルトなどをよく食べていました」（山田さん）
「当時のお弁当です。卵と鮭をよく食べていました。ボディメイクをやっている人たちが“タンパク質がいい”など話していたので、それを真似しました」（山田さん）
「外でも食べていたバナナとサラダチキンの写真です。セブンイレブンのスモーク味が一番お気に入りでした」（山田さん）
「どうしても昼間、お腹が空いたときに食べていたチーズです」（山田さん）
「当時、よく作っていた酢キャベツの作り方。キャベツを千切りにして、塩昆布・胡麻・好みでコーンを入れて、酢を多めに入れるだけ。一日寝かすと美味しくなります」（山田さん）
「そして、夜ご飯のおかずにします。酢キャベツ、肉炒め、ゆで卵など。タンパク質を多めにしていました」（山田さん）
「さらに雨の日以外は必ず1時間のウォーキング。どんなに疲れていても続けました。買い物に行くときも必ずスニーカーで、1万歩を目指すのが習慣に。上の写真は現在、夜歩くときに履いているスニーカー。歩く時だけ履いているので、もうボロボロです（笑）」（山田さん）
グラフと記録で自分を管理
そして、「シンプルダイエット」というアプリを8年くらい使っていました。毎日体重と体脂肪を入力して、目標体重をセットすることができます。体重がちょっと増えていると気が引き締まる！
その努力の成果が、3ヶ月でマイナス5kg。一番太っていた時期からトータルで7〜8kgの減量に成功しました。
「3ヶ月で痩せた時のグラフを、シンプルダイエットに記録。人生のピークというくらい、痩せてうれしかった！」（山田さん）
当時は「デコログ」という食事管理アプリを利用していました。いま振り返ると、自分でも本当によくやったなと思います。
痩せて得た自信と新しい人生
痩せたことで一番嬉しかったのは、周囲に気づいてもらえたこと。昔「むっちりしてる」と言っていた当時の彼から、「すごい痩せたね」と言われたときは本当に嬉しかったです。
体型が変わってから、初めてプールに行くこともできました。何より「自分は頑張れる」という自信を持てたことが大きな収穫です。
酢キャベツやお弁当はやめましたが、カロリーを意識するクセは残っています。例えば、「じゃがりこって、このくらいのカロリーだよね」と、頭の中で自然に計算して調整できるようになりました。
食べたいときは食べるけれど、その後は必ずリセットする。お正月に食べ過ぎても、必ず普段の生活に戻す。そうして7年間、体型をキープできています。
「痩せられた」という事実が支えに
昔の私は「太っていてみっともない自分」が嫌で仕方ありませんでした。「でも頑張った結果、痩せられた」という事実が今でも私を支えてくれています。
“自分なんかが…”と、自分を卑下してしまう部分があったけれど、今年で30歳。今しかないというのもあって、昨年はスーパーバイラーズにも応募しました。
最近知り合った人には、自分のダイエットの記録や感性をあんまり語ったことがないんです。信じてもらえない…というか、頑張ったこともわかってもらえないかも、と思っていたのかもしれませんね。
でも、「自分には無理」と思っている人にこそ伝えたいです。私も本当に失敗ばかりで、泣きながらお菓子をガマンしたこともあったけど、それでもやり切って変われました。あの3ヶ月は、人生で一番、自分と戦った時間です。
山田さんの“泣いても続けたストイックなボディメイク習慣”５つ
・大好きだったお菓子を3ヶ月は断つ（時々、チーズ）
・朝は普通食、昼は弁当にして、お米100g＋卵＆鮭。夜は酢キャベツ＋おかず
・雨の日以外は必ず1時間のウォーキング
・「シンプルダイエット」アプリで体重・体脂肪を毎日記録
・食べた後は必ず調整する“リセットという習慣”を定着
取材・文／井尾淳子
Baila Channel
