バイラ世代といえど油断禁物なのが、「腰痛」のお悩み。バイラ読者 351人にアンケートを取ったところ、何と9割近くの人が、腰に痛み・悩み・ 不安を感じているという結果に。整形外科の専門医によるアドバイスを参考にして。
バイラ読者351人に緊急アンケート
Q 腰に痛み・悩み・ 不安がありますか?
![9割近くが腰にトラブル](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/55/55972876-d3e6-43d6-8942-671b640f6994.jpg)
30代が中心のバイラ読者だけれど、実に9割近くが腰にトラブルや不安を抱えていると判明。20代で腰痛に悩んでいる人もおり、一刻も早い対策をとるのがよさそう。
Q 慢性的に腰痛がありますか?
![腰痛はいつものこと](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/f3/f30647dd-566a-4af9-9791-08d3964b229c.jpg)
一時的なトラブルは誰にでも訪れるけれど、「腰痛はいつものこと」という読者が過半数。慢性的な腰痛が数年続いているという人も珍しくなく、問題は根深そう。
Q「ぎっくり腰」の経験はありますか?
ない…64%
ある…36%
「ぎっくり腰」経験者は4割近くにのぼり、なかには数回繰り返しているという人も。「またぎっくり腰になるかも」とおびえて日々を過ごすなんてもったいない!
Q いつから「腰痛・ぎっくり腰」に悩むようになりましたか?
![10代・20代で腰のトラブルに悩むように](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/b1/b1bcc45f-e6bb-4c2b-a889-27ca45263126.jpg)
10代・20代で腰のトラブルに悩むようになったという人は、なんと7割以上!「腰痛は中年の悩み」ではなく、バイラ世代が抱えるトラブルと心して。
Q 「腰痛」のケアとして、行っていることはありますか?
ストレッチ……………33%
ほぐし・マッサージ …22%
湿布などの貼り薬 ……17%
整骨院へ通う…………11%
コルセットを使用……6%
飲み薬…………………4%
鍼灸院へ通う…………3%
その他…………………4%
腰痛に悩まされていても、積極的なケアを取り入れている人は少なめ。その多くが自己流ケアなので、実際に効いているかはわかりにくい側面も。
何歳でも生じる腰痛悩み。慢性化させないために環境見直し&運動を!
教えてくれたのは
![お茶の水整形外科 銅冶英雄院長](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/f6/f61eadff-96a0-4c82-97d6-928ec37b0a13.jpg)
お茶の水整形外科 銅冶英雄院長
医学博士、日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医。痛みの根本解決メソッドを考案。著者に『どこでも腰痛体操』(ダイヤモンド社)。
「腰痛はどんな年代でも起こりますし、腰に悩みを抱える若い方も多い。私自身も20代でぎっくり腰になりました」と教えてくれたのは、腰痛治療の第一人者である銅冶英雄先生。働き盛りのバイラ世代なら、いきなり生じる腰痛への対処法は身につけておくべき知識といえそう。
「ぎっくり腰のほとんどは、時間がたてば痛みが引いてくるもの。あまりにつらい場合は寝ていてもいいのですが、ある程度落ち着いたら普段どおりの生活を送るほうがいいですね」ちなみに2、3日で痛みが引いてくれば骨折などのトラブルが隠れている心配はないので、通院は必要ないそう。それよりも日ごろの姿勢を見直し、腰痛を繰り返さないための工夫を取り入れるのがおすすめ。
「腰痛は、腰の骨と骨の間にある椎間板のズレで生じます。猫背で腰が丸くなると、椎間板への圧力が偏るんですね。それによって椎間板の中の髄核というゼラチン状の物質がズレて、線維輪に亀裂が入るので腰痛に。慢性化したものは放置していても治らないので、積極的なケアが必要になります。湿布やマッサージなどはあくまでも対症療法。生活環境を整える、体操を取り入れるなど、根本から原因にアプローチしましょう」
取材・原文/高見沢里子 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2020年9月号掲載
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