今、進化が止まらないアイテムといえば「クリーム」。バイラ世代が+1したいスキンケアの筆頭です。クリーム好きでもある美容家・神崎恵さんが、「30代こそクリームを使った方が良い理由」を教えてくれました。
![神崎 恵さん](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/3f/3ff1ddfc-5204-49a1-be62-75b063d87cac-442x449.jpg)
美容家
神崎 恵さん
化粧品を愛し、数々のスキンケアコスメを試してきた美の目利き。自らが実践するしなやかな年齢の重ね方は、バイラ世代のお手本。
バイラ世代の皆さんは、化粧水や美容液で水分を肌に与えることには熱心でも、クリームで油分を与えることはそれほど意識をしていないのでは? 大人の肌には水分と油分のバランスが大事。
私は30代の頃からクリームが大好きで、化粧水や美容液とともに欠かさず使ってきました。それは、クリームにしかできないことがあるから。水分が飛ばないようにするふたの役割だけではないんです。ハリのある、むっちり肉厚でタフな肌を育ててくれるこの感じ。化粧水や美容液だけではかなえることができず、年齢を重ねるほどにクリームの必要性が増してきています。
クリームって、圧力鍋でうまみを凝縮させた料理に似ていると思うんですよ。魂がこもったような濃密さこそが、肌にとって深〜い味わいに。朝つければ潤いを長時間巡らせてくれたり、夜に塗れば全力で肌を修復してくれます。こんな頼もしいアイテムを使わないなんて、もったいないなって。
クリームにこってり重いという印象があり敬遠している人、今は色々なテクスチャーがあるので「クリームってこういうもの」というイメージを一度取っ払って! 特に、今シーズンは優秀な新クリームが豊作なので、新鮮な気持ちで、新しくクリームと出会ってほしいです。試してみれば、肌にも心にも幸せをもたらし「そばに置いておきたい」というものに必ず出会えます。
クリームは各ブランドの“象徴”ともいえる存在。テクノロジーやサイエンス、そのメーカーの得意な成分がしっかり詰まっている。だから、スキンケアの大トリを飾るにふさわしい。任せて安心(笑)。今この貫禄のあるパワフルなラスボスを味方につけなければ、絶対に損です。
気になる今年のクリーム事情
たるみの謎が続々と解明。改善の秘策がクリームに!
たるみの原因が、ここにきて続々と解明。なぜそこでクリームかというと、頰を引き上げ、ほうれい線やたるみ毛穴をケアする最新の成分は油分と相性がいいから。本気のたるみケアなら断然クリーム。
ただのふたを卒業。肌のリフォームコスメに
しぼんだキメ、乱れたバリア機能、衰えたハリを根本から立て直す、リフォーム力抜群のクリームが目白押し。もはや、肌の未来はクリームにかかっているといっていいほどメンテナンスの要に。
肌への思いやりに満ちたハグクリームが話題
ブランド間のクリームのテクスチャー研究開発競争が激化! 感性に訴えかけ、肌を包み込むのに、決して暑苦しくないしつらえの絶妙な落としどころに、各社注力。好みのハグ感が必ず見つかる。
取材・原文/小田ユイコ ※BAILA2022年12月号掲載