肌がゆらぐと、あせって合わないケアを行い、かえって悪化。そんな繰り返しを断ち切るために、友利 新先生が医師の視点から肌ケアの基本のキを教えます。まずはチェックリストで肌の状態を把握して。
友利 新先生
皮膚科医、内科医。医学的な見地からの肌トラブル対策やコスメ選び指南が好評。
「肌がゆらぐ」とは、肌のバリア機能が一時的に低下していることを指します!
「肌を外敵から守る力=バリア機能が一時的に弱まり、乾燥や紫外線、花粉やホコリ、PM2.5などが刺激になって一時的に炎症が起こっている状態が『ゆらぎ肌』です。バリア機能を支えるのは肌が生み出す皮脂膜と、角層の細胞と細胞のすき間を埋める細胞間脂質。洗顔の洗浄力が強すぎたり、肌に摩擦をかけすぎたり、はやりの高濃度レチノールを自己流に使ったりしていると、バリア機能が乱れます。また、保湿不足も原因に。肌が乾燥しているとターンオーバーが乱れ、未熟なまま細胞が角層になり、きちんと細胞間脂質をつくり出せなくなります。皮脂膜、細胞間脂質を奪いすぎないクレンジングと洗顔、そしてしっかり保湿をすることが、ゆらぎを防ぐ第一歩です」
ゆらいでも慌てないで
ゆらぎ肌チェックリスト
□洗顔後いつもより肌がつっぱる
□肌のくすみを感じる
□触った感じ、肌がゴワゴワ
ひとつでもあてはまったら
ゆらぎレベル1
▶︎ゆらぎのサインを見逃さないで。いつものコスメに+1で保湿を強化
□普段のスキンケアが入っていく感じがしない
□髪の毛があたると肌がムズムズする
□ファンデーションがきれいにのらない
□寒暖差で頰がほてる
ひとつでもあてはまったら
ゆらぎレベル2
▶︎本格的にゆらぎ中。基本ケアを「鎮静」と「バリア力強化」アイテムに
□赤みが出ている
□かゆみやヒリヒリとした痛みがある
ひとつでもあてはまったら
▶︎ゆらぎを超えて炎症に。直ちに病院へ!
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/松村沙友理 取材・原文/小田ユイコ ※BAILA2023年5月号掲載