彼女が振り返った瞬間、時が止まった。そんな錯覚におちいるほど魅力的な、今いちばん逢いたい人、森香澄さんにインタビュー。空間全体を透き通るオーラで包む森さんの、透明感の秘密とは?
ゆらがない心が、ゆらがない肌につながると信じています
透明感とはバランス。どこかひとつを磨くより全体の調和に重きを
潤いをたたえた肌、透け感のあるまなざし、つややかに輝く髪。画面を通しても、写真であっても、その透明感ある魅力に思わず目を奪われてしまう、森香澄さんの美しさ。多忙を極めるにもかかわらず、安定した美肌と耳心地のいい声で、今回のインタビューにもよどみなく答えてくれた。
「透明感、欲しいですよね。捉えどころがないものだから追い求めるのは難しいけれど、強いていうならバランスな気がします。どんなにブライトニングケアを頑張っても、髪にツヤがなければ透明感ある印象にならないし……。肌、髪、ファッション、トータルの調和がとれてこそ、透明感ある印象になれるのかなと思います。いろんなパーツに磨きをかけないといけないから、私たちって忙しいですよね(笑)」
今回は森さんの透明感の秘密を探るべく愛用するコスメを教えてもらったが、そのラインナップからはあふれる美容愛が感じられた。美容に興味をもつようになったのはいつから?
「メイクに興味をもち始めたのは大学生になってから。女子大だったんですけど急に私の印象が変わったので、周りの友達から『すごい!いいね』とか『何使ってるの?』とか聞かれるようになって。それが楽しくて、自分でもっと調べるようになり、新しいコスメにも挑戦するようになりました。当時は学生で美容にかけられる予算も限られていたので、ポイントを活用したり、工夫してましたね。より美容に熱心になったのは、卒業してテレビ局に入ってから。局アナは基本セルフメイクなので、オンエアをチェックしながら試行錯誤の日々。番組のトーンや視聴者の皆さんの目線など、いろんな視点でメイクを考える必要があったので、すごく勉強になりました」
フリーになってからはヘア&メイクアップアーティストとも交流が生まれ、プロからの情報でよりディープな美容に。
「今はメイクの自由度も上がって、好きなものをもっと追求する美容に変わりました。透明感が欲しいときに、ノイズとなるのは毛穴と乾燥。毛穴ケアはビタミンCの美容液をデイリーに取り入れたり、月に一度はサロンでハーブピーリングしたり。乾燥対策では落とすケアに注力。クレンジングは潤いながらオフするミルクタイプを選び、洗顔も泡で出てくる炭酸ウォッシュで極力摩擦を避けています」
毎日のスキンケアをコツコツ積み重ねることで肌トラブルを未然に防ぐ
“なんとなく使う”ではなく、意志をもってお手入れする。ひとつひとつのコスメの選択に、そんな姿勢がうかがえる。
「肌も25歳くらいを境に変化してきた気がします。以前は肌トラブルが起きてもすぐに立て直しできたのに、今は挽回するのに時間がかかっちゃう。だからこそ、トラブルを回避する予防のためのスキンケアも大事だなと実感しています。最近はスキンケアをサボることもなくなりました」
現在、28歳。30歳という新たな人生のフェーズも見えてきている。
「透明感と聞いて思い浮かぶのは、大好きな俳優さんである石原さとみさん。年齢を重ねるたびに美しさに磨きがかかって、やわらかさもありながら芯の強さもある。30代を迎えるにあたってあえて目標をもつとするなら、自立していて左右されない、ゆらがないマインドを手に入れたいなと思います。気持ちがゆらがなければ、肌もゆらがず、透明感をもっていられるかなって」
まっすぐな瞳で、迷いなくありのままの自分を見せてくれる森さん。透明感の秘密は、そんな内面から生まれるものなのかもしれない。
ジャンプスーツ¥75900/アカネ ウツノミヤ イヤカフ¥14300/e.m. 青山店(イー・エム)
タレント・俳優
森 香澄
もり かすみ●1995年6月16日生まれ。2019年にアナウンサーとしてテレビ東京に入社し、2023年フリーに。現在はタレント・俳優として幅広く活躍。初の写真集『すのかすみ。』(幻冬舎)も好評発売中。
撮影/熊谷勇樹 ヘア&メイク/吉﨑沙世子〈io〉 スタイリスト/鈴木美智恵 取材・原文/前野さちこ 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年5月号掲載