【久慈暁子のアメリカライフ Vol.33】「いざ、メンフィスへ！ ドキドキの新生活がスタートしました」

プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にアメリカで暮らし始めた久慈暁子さん。

メンフィス・グリズリーズに移籍した雄太さんとともに、アリゾナを離れテネシー州メンフィスへお引っ越し。癒しの歓迎を受けたホテルや驚きのスポット、メンフィスで迎えた初日の様子を綴ります。

夫がメンフィス・グリズリーズに移籍になりました。

メンフィス（Memphis）はアメリカ南東部に位置し、有名なミシシッピ川に面した都市です。ブルースの発祥の地としても有名で、音楽の街です。

夫はNBA生活の最初の2年間を過ごした街がメンフィスなので知り合いも多く、お店や街に詳しいようでした。

アリゾナからメンフィスは飛行機で約3時間。普段の時差は1時間、サマータイムになると2時間の時差があります。アメリカはほんとに広い！

新居には到着後2日間は入居できないということで、『The Peabody Memphis』に泊まることに。中に入って目を見張りました。歴史を感じる開放的なロビー。それもそのはず創業150年以上の歴史を誇る格式高いホテルです。

ロビーのエレベーターの近くに人だかりができていたので並んでみました。

エレベーターが開くと、なんと……アヒルが5羽レッドカーペットの上をお行儀よくヨチヨチ行進して、

ロビーの真ん中にある大きな噴水に次々にダイブしていきます。

可愛らしい姿でスイスイと気持ちよさそうに泳ぐ様子に思わず笑顔がこぼれます。それまでの緊張がほどけるのを感じました。

実はこのイベント、その名は『ダックマーチ』。歴史は長く、90年以上前から行われているアヒルの行進です。ホテル屋上に暮らしているアヒルたちがロビーに降りてくる午前11時とロビーにある池からまたエレベーターに乗って屋上に帰る午後5時の1日2回、ダックマーチを見ることができるそう。

少し街を散策してみました。

飛行機から街を見下ろしたときにいちばん目立っていた建物、『Bass Pro Shops at the Pyramid』へ。

実はこのピラミッド、釣具やキャンプ用品などを取りそろえた大型アウトドア用品店です。もともとはスポーツアリーナやコンサート会場として1991年に建設され、夫の所属するメンフィス・グリズリーズのホームアリーナになっていたようです。

その後、2015年にアウトドア用品店としてオープンしました。

メンフィスという名前は、古代エジプトの首都メンフィスから来ているという説を聞いたことがあります。そんなつながりでピラミッドを建てたのかもしれません。

中に入ってみると、まるでテーマパーク！！　アウトドアファンにはたまりません。ワイルドです。

いたるところにアメリカ南部特有の植物スパニッシュモスが大きな木から垂れ下がっています。なんだかちょっとおばけみたいな雰囲気ですね（笑）。

アウトドア用品はもちろんのこと、大きな池の中でサメや川魚が泳いでいたり、

熊や鹿の剥製が飾られていて、本物の森にやってきたかのような雰囲気。

水族館と同じくらい大きな水槽や本物のワニがいたり、

レーザー射撃場があったり。

気がつくとかなり時間がたっていて、お腹が空いてきました。展望台に上るエレベーターに乗り込み、ピラミッドの頂上に向かいます。

そしてエレベーターが開くとまたびっくり。まるで水族館の中のレストランのよう。

展望デッキのフロアと隣接していて、レストランの窓から雄大なミシシッピ川やメンフィスの街並みを一望できます。

さすがミシシッピ川は北米大陸最大の河川。迫力があります。

いちばんオーソドックスなハンバーガーを頼んでみました。運ばれてきてまたまたびっくり。さすがのアメリカンサイズ。

ボリューミーなお肉で、ジューシー！　メンフィス1美味しいハンバーガーを見つけてしまったかもしれません（笑）。

お腹がいっぱいになり、ちょっぴり展望デッキへ。なんとデッキがガラスになっていて下が透けて見えます。高所恐怖症なので思わず足がすくんでしまいました。

『The Peabody Memphis』で可愛いダックマーチに癒されて『Bass Pro Shops at the Pyramid』で冒険の森に足を踏み入れたようなドキドキ感。

そんなメンフィス初日になりました。

写真提供／久慈暁子

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