プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にアメリカで暮らし始めた久慈暁子さん。生活の拠点となるアリゾナ州での日々の生活について綴ります。
車が欠かせないアリゾナでの生活のため、運転免許を取得することに。車社会アメリカならではの免許取得までの流れや、標識、交通ルールについてご紹介します!
広大なArizona、生活には車が欠かせません
私は運転免許を日本で取得することなく渡米しました。東京に住んでいた10年間、運転免許の必要性を感じなかったためです。ニューヨークに住んでいた際も東京と同様、地下鉄が発達しているため取得しませんでした。
アメリカでは車が必需品とは耳にしていましたが、Arizonaに引っ越して広大なこの場所で何より必要なのが“車”だということがよくわかりました。
そこで、いよいよアメリカで運転免許を取得しよう!と私は動き出しました。
まずは運転免許取得までの流れを確認。
① Permit(仮免許)取得の筆記試験
② Arizonaの運転免許を持っている人に同乗してもらい練習
③ 路上試験
④ 運転免許取得
という流れです。
仮免許の取得のために、“自宅で”独学で勉強しました。日本では教習所に通って何時間も授業を受けないといけないと聞いていたのでびっくり。
DMV(車両管理局。日本の運転免許センターにあたります)のホームページにある仮免許取得の模擬試験を何度も解いて正解率100%になるまで繰り返しました。
まずは視力検査と筆記試験
その後、いよいよ近所のDMVに行って仮免許取得の筆記試験を受けることに。
混んでいるだろうと想像して行ってみると……まさかのガラガラ! 予約していなかったのでAのウォークインに進みます。窓口で試験費用$7(約1000円)を払い、身長、体重、瞳の色などを質問され、視力検査をして
仮免許用の写真を撮影しました。すると、「じゃあ、あそこのパソコンで試験受けてきて」と言われ、あっさりテストに。慎重に問題を解き、見事合格。
窓口にもう一度行き、「筆記試験を合格した」と伝えると、「家族や友達に隣に乗ってもらって路上試験の練習をしてきて、準備できたらまたここに路上試験を受けに来てね」と言われて終了。
すべてのあっさり感に驚きが止まりませんでした。
運転の練習はプライベートのドライビングスクール
路上試験のために、夫や友達に練習につきあってもらいたかったのですが、日本で免許を持っていない私がいきなり車を動かすのはさすがに怖かったため、プライベートのドライビングスクールを探して通うことにしました。
アメリカでは基本的に家族が隣に座って教えてもらうことが普通のようなので、ドライビングスクールがあるのは意外でした。
私が取ったのは2.5時間×4回で$600(約9万円)のコース。4回のレッスンの終了後、そのまま路上試験をして、合格すれば免許を取得できるというもの。
最初の日、ドキドキしながら助手席に乗車。先生が少し車を走らせて住宅街で止まって、「ここから運転してみて」と言われました。最初だから大きなモールの駐車場で練習するのかと勝手に想像していたら、初回から一般道を走ることに。
緊張の初運転は……
標識などしっかり勉強していたので意外と運転できることに自分でもびっくり。そもそも日本で運転したことがないので左ハンドル・右車線走行に違和感なく運転することができたのかもしれません。
とくにArizonaは車線の数も多く、道幅も広いため運転しやすいそう。
アメリカ特有の交通標識やルールが
ここでアメリカ特有の交通標識をご紹介。標識は助手席に乗っているときに撮影しました。
アメリカでは基本的に赤信号でも右折が可能です。ただこの標識がある時は赤信号で右折できません。
黄色い実線と点線に囲まれたレーンは左折専用レーン。
そしてスクールゾーンとスクールバス。
スクールバスがSTOPの赤い標識を出していたら同じ方向に向かっている場合、必ず停車しなければいけません。逆方向に向かっているときも片側1車線しかない場合は必ず停車します。また学校が近くなると一気に制限速度が下がり、15mph(時速24km)にしなければいけません(州によってルールが異なります)。
アメリカ特有の標識やルールに気をつけながらレッスンを続けます。
レッスンの途中で先生に「スターバックスに寄りたい」と言われ、テイクアウトして車の中で小休憩することに。これも実践レッスンなんですね(笑)。
無事に運転免許を取得しました
そんな自由な感じのレッスンを4回受け、無事に路上試験も合格。
晴れてアメリカの運転免許を取得することができました。
国際運転免許に切り替えれば日本でも車を運転することができます(発給日から1年間有効です)。
Arizona州では16歳6カ月から運転免許の取得が可能。短期間・低料金で免許が取得できてしまうのはさすが車社会のアメリカならでは、と実感しました。
1994年7月13日生まれ。岩手県出身。
ノンノモデル、フジテレビアナウンサーとして活躍後、フリーアナウンサーに。2022年プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんと結婚し、アメリカで生活。趣味は映画・DVD鑑賞。特技は水泳。アーティスト特化型⾳声配信サービス『Artistspoken』@Artistspoken にて、【ヒュッゲに過ごす金曜日】で毎週23:00〜23:30配信中。
写真提供/久慈暁子
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