【久慈暁子のアメリカライフ in Phoenix　Vol.27】「ハイキングへ！ アリゾナならではの大自然を満喫しました」

プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にアメリカで暮らし始めた久慈暁子さん。生活の拠点となるアリゾナ州での日々の生活について綴ります。

久慈さんが住むアリゾナ州フェニックスは、赤土の山や砂漠など広大な自然に触れられる場所。今回はそんなフェニックスの魅力を堪能できるハイキングやボタニカルガーデンについて。圧巻のサボテン、そしてフェニックスならではのクリスマスグッズもご紹介します！

アリゾナはハイキングがとっても人気！

様々なハイキングコースが用意されています。舗装されていない山道を歩くトレイルとなると山登りに自信がないので、なかなか行く気になれなかったのですが、「チャレンジしてみて！10分ほどで登れるよ。」という知り合いの方のアドバイスがあり行ってみることに。

朝9時半、Hole in the Rockへ。

その名の通り岩に穴が開いていてフェニックスを一望できる岩山です。

なんとこの岩山、6〜15億年前に形成され始めたものだそうで、昔の人はこの穴でできた光の角度によって時間や季節を把握していたそう。日時計ですね。


ゴツゴツした岩の歩道を歩いていくこと数分。

穴に到着。

ここはフェニックスの市街と動物園や植物園もある広大なパパゴパークを一望できる絶景スポット。

このアリゾナの広大な景色を、コロンブスのアメリカ大陸発見以前から住んでいた先住民も見ていたのだと思うと感慨深いですね。

気軽に登ることができるので、犬を連れている人もたくさんいました。

その後、近くのDesert Botanical Gardenへ。

ちょっぴりハイキングして疲れたのでブランチがてらGardenの中のレストラン、Gertrude'sへ。せっかくなので素敵な庭の見えるパティオのテーブル席にしました。

頼んだのはハンバーガー。

中のパティはお肉の旨味がたっぷり。じゅわっと肉汁が溢れ肉肉しく、バンズはふわふわ。そして皮付きのシンプルに焼いたポテトに美味しい塩がほどよく振ってあり、それはそれは最高！

レストランの隣にはグッズショップがあったのでのぞいてみました。

よーく見るとクリスマスの時期なので、エプロンにはMerry Christmasならぬ「Merry Cactus（サボテン）」の文字が（笑）。

 

また、ツリーにはサボテンのオーナメントがびっしり。

どこからともなく漂ってくるいい香りと可愛らしいグッズに癒され、ガーデン散策を開始。

こちらは、サワロサボテン！

西部劇でもおなじみですね、世界最大のサボテンです。
成長速度が驚くほどゆっくり。寿命は150〜175年もあるんです。腕が生えるのは50歳頃〜らしいです。

こちらのサワロサボテン、15feet（約4.5m）ほどあり、100歳近くだそう。

よくみると実は穴が開いているのがわかりますか？

なんと驚くことにこの穴、鳥につつかれてできた穴なんです。そしてその鳥が巣にしているのです。砂漠という過酷な環境の中でも涼しく快適に過ごせるんだそうです。


そんなサワロサボテンをホテルに見立てたこんな標識もありました。

なんだか可愛いらしい。

こちらは食用サボテンのウチワサボテン。

アリゾナの人もこのサボテンを食べますが、実はペッカリーというイノシシに似た動物がよくこのサボテンを食べているそうです。

ペッカリーという動物、皆さんご存じですか。ペッカリーは南北アメリカ大陸に広く生息する雑食動物なのだそうです。サボテンは水分含有量がとても多い植物なので、砂漠で生きるペッカリーにとっては大切な水分供給源でもあるんですね。


こちらはDesert Rose。学名ではアデニウム・オベスム。その名の通り砂漠のバラと言われ、砂漠などの乾燥地帯に生息している植物。

そしてフェニックスに初めて来た時から気になっていた幹まで緑の木。その名もPalo Verde（パロヴェルデ）。

アリゾナ州の州木らしく、小さな葉でも、 緑の幹で光合成できる砂漠地帯の賢い木なんだそう。

春になると日本の桜のように可憐な花が満開になるそうです。


サボテンの数に圧倒され

空を見上げるとそこには翼を広げたフェニックス（不死鳥）のような雲が。

なんだかいい事ありそうですね。

全米5位の人口を誇るアリゾナ州最大の都市Phoenix（フェニックス）は太陽の谷と呼ばれるほど太陽が降り注ぐ砂漠リゾート。


そこには日本には生息しない木々、鮮やかな花々、そして動物がいます。砂漠でしか見られない生きるための知恵を凝らした生命力の強さを感じたボタニカルガーデンでした。

写真提供／久慈暁子

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