桐谷美玲キャスター就任! 3月、爽やかなニュースが到着。3月27日から、夕方の報道番組「news every.」(日本テレビ系)に、キャスターとして毎週水曜日と木曜日に出演する。
メインキャスターをつとめる鈴江奈々さん、森圭介さん、月・火曜日に出演する斎藤佑樹さんとともに登場した囲み取材の模様と、BAILAだけに語ってくれた挑戦のストーリーをお届けします。
新「news every.」チームが揃って登場【囲み取材レポート】
「news every.」は2010年にスタート。当初から変わらないキャッチフレーズは「ミンナが、生きやすく」。そんな世の中を目指し取材・報道するチームの顔ぶれが、15年目を迎えるこの春リニューアルした。
Wメインキャスターをつとめるのは、これまでも「news every.」に出演してきた鈴江奈々さんと、スポーツ中継や朝の番組を担当してきた森圭介さん。そこに曜日担当キャスターとして元プロ野球選手の斎藤佑樹さんと桐谷美玲さんが加わる。
囲み取材が行われたのは、こちらもリニューアルした「news every.」のスタジオ。「風が流れるようなセットに、木漏れ日のような照明と、より明るく、あたたかみのある空間になりました」と鈴江さんが語った通り、白と番組のキーカラーであるピンクを基調とした優しい色合いが印象的。
森圭介さんは「自分にとっては新たな挑戦だが、番組としては14年積み重ねてきたよさがあるので、それをしっかり引き継いでいきたい。朝の番組を担当していたため、アラームが鳴らなくても3時半に起きてしまう。放送開始までに生活リズムを変えられるか心配です」と空気を和ませつつ決意を新たに。
キャスター初挑戦となる斎藤佑樹さんは「プロ野球選手を引退して2年半。まさかキャスターになるとは自分でも思っていなかったが、多くの人とお会いし、学べる機会をいただけて嬉しい」とコメント。アナウンス技術の特訓中だそう。
2018年まで6年半「NEWS ZERO」に出演していた美玲さんは「当事者意識をもつことの大切さを学んだ」と振り返りつつ「生活者のひとりとしてニュースを伝えていきたい」と復帰の決意を語った。
唯一の続投メンバーとなる鈴江奈々さんは、先輩であり番組スタート時からメインキャスターをつとめた藤井貴彦さんから「バトンを引き継ぐことの重さを実感しています」と緊張の面持ち。「斎藤さんと桐谷さん、全く違う領域で活躍してきたお二人が加わることで、多面的にニュースを伝えられる、みんなで一緒に考えていくニュース番組を目指したい。見てくださる方の居場所のひとつになるような温かい番組にすべく、チームワークよくやっていきたい」と意気込みを表明。
囲み取材は明るく和気あいあいとしたムードで進み、鈴江さんが「3時間10分の生放送は、お腹が空きます。こっそりもぐもぐタイムできるものを忍ばせておくことがおすすめ」とアドバイスするシーンも。
美玲さんは森圭介さんとの「いいコンビ」で取材企画を担当
水・木曜日に出演する美玲さんは、森さんとの“キリ(桐谷)”&“モリ(森)”コンビで「キリモリっ!」企画を担当し、料理や掃除、収納など暮らしのなかで役立つ節約&時短術を“コスパ”や”タイパ”の達人に取材していく。
初回の取材を終え、美玲さんは「刷り込まれていた固定観念に気づくような驚きの連続」と振り返り、「私たち、いいコンビでしたよね?」と森さんに念押し。「そうですよ!」と大きく頷いた森さんは「取材を通じ、みなさんが見たことのない桐谷美玲が見られるよう、深掘りしていく」と期待を込めた。
桐谷美玲さんキャスター復帰インタビュー【BAILA独占】
ここからは、初登場となる放送日を前に、美玲さんがBAILAだけに語ってくれた思いを一問一答形式でお届けします。
Q 5年半ぶりのキャスター復帰。どんな準備をしましたか?
美玲「鈴江さんにアドバイスをいただいて、ニュースを見て“自分だったらどう考えるか?”をいつも頭の中で言語化するクセをつけるようにしています。『NEWS ZERO』を卒業してからは、毎日のニュースもなんとなく見てしまっていたので。改めて一から、積極的に考えながらニュースを見ることを習慣にしました。」
Q 考え、言葉にするのは難しいこともありますよね?
美玲「そうですね。わからないことは背伸びせず、出演者やスタッフのみなさんに相談し、教わりながら、自分の言葉で伝えていきたいです。
『news every.』の制作チームはとてもファミリー感が強く、みんなで一緒にいい番組を作っていこうというムードがあり、そこに私も参加できることが嬉しいです。『NEWS ZERO』で見知った顔もあって、だからこそ、不安もあるけど安心感もあります。
以前と比べて、私自身の最も大きい変化は子育てが始まったこと。子ども関連のニュースには敏感になりました。同世代の方もたくさん見ているニュース番組なので、共感を大切にしていきたいです。」
ひとりじゃなく、みんなの力を借りて実現した復帰
Q 生放送にレギュラー出演する、新しい生活のリズムをどう整えますか?
美玲「始まってみないとわからないことも多いですが、今まで以上にバタバタになるのは確実。食事を事前に作っておくとか、下味冷凍をたくさん仕込むとか、工夫が必要になりそうます。『キリモリっ!』の取材で教えていただくアイディアは私自身がすぐに実践しようと思っています。
3時間10分の生放送ですが、私はフルで出演するのではなく、番組の途中までになります。子どものお迎えに間に合う出演の仕方ができるよう、たくさん相談してこの形になりました。配慮していただくことはとてもありがたいですし、新しい働き方としてみなさんに知っていただけたらと思っています。」
Q 2020年、出産後の復帰から、また新たな“復帰”ですね。
美玲「当時は産後約3ヶ月で雑誌の撮影に復帰しました。正直、あんなに早く復帰するとは思っていなかったんですが、仕事から離れてみて改めて“仕事が好き”と気付いたんです。
そこから、どう子育てと仕事を両立するか、模索しながら時間を重ねてきました。息子がもうすぐ4歳で、手がかからない部分も増えてきた今だからこそ、今回の挑戦ができます。2020年から積み重ねてきたものがあるから、やってみたい、頑張りたいと思えました。
キャスターをまたやりたかったんです。だから、自分の気持ちについては悩みも迷いも一切なく『やりたい』と言いました。でも、実際に環境を整えるとなると考えるべきことは多かったです。夫も親も『やりたいなら協力するよ』と言ってくれて、番組のみなさんとも相談を重ねて。私ひとりだけじゃなくて、みんなの力を借りて実現しました。」
囲み取材で抱負を語る美玲さん
「ママ、かっこいいじゃん」といつか思ってもらいたい
Q 息子さんはお母さんのキャスター姿をどう見るでしょう?
美玲「今はまだよくわかっていないと思うんですけど……。彼が、そういうことを理解できるようになる頃も、このお仕事を続けていたいです。『ママ、かっこいいじゃん』って思ってもらえるような姿を見せたいですね。」
Q 美玲さんのキャスターファッションは?
美玲「キャスターらしいきちんとしたスタイルの中に、自分らしさや30代のリアリティもにじませていきたいと思っています。例えば、20代で『NEWS ZERO』に出演していたときはスカートスタイルが多かったけれど、今はパンツスタイルを選びます。日常的によくはいていて、着心地よくいられるのはパンツですから。今日はジャケットで番組カラーのピンクを取り入れました。」
Q 新年度の季節。育休から復帰する同世代にエールをお願いします。
美玲「慣れるまではどうしたってドタバタして余裕もなくなってしまうと思うんです。私も絶対そうです。新しいチャレンジは緊張もしますよね。そのドタバタや緊張におしつぶされずに前向きにやっていけたら、挑戦は絶対に楽しいものになるはず。
家事とか、たぶん完璧にできなくてもいいんじゃないかな。できることをできる範囲で、ベストな両立のバランスを一緒に探していきましょう。
産後すぐの自分を今振り返ると、母になって幸せな一方で“私ってなんなんだっけ?”と、胸がぎゅっとなる感覚もありました。そこから新しいチャレンジをして、新しい自分を見つけたり、自分自身らしい居場所を作ったり。そういう繰り返しでここまでやってきました。今回の挑戦では、よりいっそう、子育てで経験したことを活かして頑張りたいです。」
「news every.」番組情報
news every.
●日本テレビ系 毎週月~金 午後3:50~
メインキャスターを務めるのは鈴江奈々アナウンサー、森圭介アナウンサー、陣内貴美子さん。
月・火曜日に元プロ野球選手の斎藤佑樹さん、水・木曜日に桐谷美玲さんがキャスターとして出演する。
撮影/沼尾翔平 取材・文/@BAILA編集部