海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、LGBTQ+や人種マイノリティのコミュニティにおける代表作としても知られており、エミー賞などを受賞した「クィア・アイ」をレビュー。
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自分が生きやすくなるための変化が大事。世界中で大人気のリアリティ番組!
今 「ファブ5」と呼ばれるその道のプロ5人が依頼人の内面も外見も素敵に改造する人気リアリティ番組がついにシーズン8に突入!
編集ぴら(以下ぴ) リアリティ番組が得意ではない私でも「クィア・アイ」は見るたびに元気をもらえます。それは、出てくる人々が依頼者も含めてみんな飾らず、素直な姿を見せてくれているように感じるから。過去のトラウマや抱えている不安を依頼者が話してくれるまで、色々な会話を通して自らも自己開示することで寄り添う5人の姿勢が素敵です!
今 ボビー、アントニ、タン、カラモ、ジョナサンの5人もまた互いに支え合い、自らも内面に変化が生じる様子が番組を通して伝わってくる。依頼人を「素敵にしてあげる」という上から目線ではなく、対等に向き合っている姿に毎回ぐっときます。
ぴ タンのいう「コンフォートゾーンの範囲内で変化させる」というのも大切なこと。本人が心地よく過ごすための変化を5人とも提案してくれます。変身のための変身ではなく、本人が生きやすくなるための変身。
今 だから視聴者も気分よく、安心して番組を楽しめるんだよね。依頼人とファブ5の双方が癒しを感じているからこそ、私たちもセルフケアの大切さを実感できる。ちなみに強いておすすめエピソードを挙げるとしたら?
ぴ シーズン5の第5話。依頼人は18歳の活動家で、「若い女性に見られると発言を軽んじられてしまう」と悩む彼女に対して、「今時代を引っぱっている女性たちは女性らしさを隠さない。好きな服を武器として、自信を持つことは素晴らしい」というファブ5のメッセージに心打たれました。本当にそのとおり‼
今 シーズン8でボビーは番組を円満降板するけれど、変化は必然。それぞれの活躍と人生を、これからも応援したいですね!
写真提供:Netflix
「クィア・アイ」
インテリア担当のボビー、料理担当のアントニ、ファッション担当のタン、カルチャー担当のカラモ、美容担当のジョナサンで構成される「ファブ5」。その道のプロたちが、依頼人の内面も外見も素敵に改造するリアリティ番組だ。LGBTQ+や人種マイノリティのコミュニティにおける代表作としても知られており、エミー賞などを受賞。シーズン8でボビーが降板するが、シーズン9も決定している。
Netflixシリーズ シーズン1〜8まで独占配信中
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年4月号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。