30代は、なんとなく20代の頃と違うけどまだそこまでの危機はなく、この先自分がどんなふうにエイジングしていくのか想像できていない人も多いのでは? 40代以上の美プロ先輩たちが“あのときしておけばよかった”と語るスキンケアを徹底調査! 先輩たちの後悔が今の私たちの道標に!
5年後、こうなるその前に。しとけばよかったランキング
これから私たちの肌・顔に何が起こる? 傾向を知って、正しい対策を。先輩たちの後悔から学ぼう。
【資生堂の研究】研究結果でも30代→40代の形状変化が著しく大きいことが判明
【日本人女性の各年代の平均顔による形状変化の比較】
資料提供/資生堂
【人生の先輩アンケート】20代の頃とは何か違うと実感したのはいつ?
30歳頃 15人
35〜36歳頃 25人
37〜38歳頃 16人
39〜40歳頃 15人
41〜42歳頃 16人
40代以上を対象にした読者向けのアンケートの結果では35~36歳頃でエイジングサインを実感した人が多い結果に。また資生堂の研究でも、年代間の比較で30代→40代、60代→70代の形状変化がほかの年代間の変化と比べて大きいことがわかっている。
こうなるはずじゃ!なパーツランキング
1位 フェイスライン
2位 頰
3位 目まわり
4位 口まわり
5位 首
初めてのエイジングサインは「シミの目立ち」や「ほうれい線」との声が多かったが、じわじわ実感し驚きが隠せないのは「たるみ系」の悩みがダントツ。フェイスライン、頰、目の下、口横、首など、形状変化に、ある日ふと気がつくそう。
美プロ先輩からはこんな意見も
「おでこの丸みも若さの象徴」
「到底消えない眉間のザリガニジワ」
「脂が多くケアがおざなりになっていた鼻」
手を抜いて後悔なケアランキング
1位 日焼け止めの徹底
2位 たるみケア
3位 丁寧なクレンジング、洗顔
4位 ブライトニングケア
5位 毛穴ケア
「秋冬も塗ればよかった」「塗りなおしをサボらなければ……」など、老化の複合的な要因となるUVケアが1位に。さらにパーツでも後悔の多かったたるみや、乾燥・くすみの要因となる「落とすケアが雑だったこと」もランクイン。与えるケアばかりに注力していたとの声が。
美プロ先輩からはこんな意見も
「代謝が低下し始める30代からの角質ケア」
「自家発電が低滞したときからの巡りケア」
「目のケアで白目の濁りに先手を」
昔の自分を殴ってでも止めたいこと
美プロ先輩に聞きました!
「洗顔ってお湯だけのほうがいいんでしょ?」
「コンタクトレンズをつけたまま寝る」
「不規則な生活・睡眠不足」
「甘いもの・冷たい食べ物のとりすぎ」
「コンタクトのつけっぱなしで目まわりの老化が加速した気がする」(美容エディター 前野さちこさん)
「老化は不規則な生活の積み重ね。あんなに仕事ばかりせず、寝ておけばよかった」(美容ライター 山崎敦子さん)
「甘いもの由来の糖化ぐすみが響いている気がする……冷凍庫のアイスを没収したい」(美容ライター 長田杏奈さん)
「肌のためを思ってやっていたお湯洗顔。今思えば逆効果!」(バイラ美容担当副編集長 スガコ)
どうしてエイジングケアが必要なの?
きちんとケアできていれば老化は遅らせることができるから
横軸は年齢。加齢とともに下降していく青線が、ケア次第で赤線のようにゆるやかに。エイジングにあらがうのではなく加速をゆるめる、オプティマルエイジングという発想。
内科・皮膚科医
友利 新先生
「30代は環境も肌組織も変化する時期」
「エイジングの変化が出始める30代は、責任ある仕事を任されたり、結婚・出産などライフスタイルが大きく変わるタイミングでストレスが多い時期。また肌内でのエラスチンやコラーゲンの生成、血の巡りや代謝サイクルも20代後半からゆるやかに低下し、徐々に肌表面に現れてきます。肌の仕組みとしても外的要因としても、負担が大きい時期だからこそ、今適切なケアをしておかないと5年後の老化に拍車がかかります。ここで食い止める気持ちで、正しいエイジングケアをスタートしましょう!」(友利先生)
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
「肌をとりまく状況は昔より過酷に」
「皆さんの親世代が30代だった頃よりも、今は夏の猛暑やPC・スマホの使用で肌をとりまく環境が過酷になっているのが事実。きちんとケアしなければ、母親の年齢になったとき、今のお母さまより老化が加速している可能性が高いです。ただ、昔と比べて化粧品は確実に進化中。今から優秀なコスメたちに頼って正しいケアをすれば、エイジングの加速をゆるやかにすることができます。“美容医療で一発逆転”も、スキンケアで土台を構築していてこその効果実感。まずはコツコツ丁寧なケアを!」(水井さん)
イラスト/白ふくろう舎 取材・原文/中島 彩 ※BAILA2024年12月号掲載