ブライトニングケアを続けると湧き上がる疑問。読者からの質問に、ブライトニングケアの「今の正解」を、ウォブクリニック中目黒の髙瀬聡子総院長と、美容ジャーナリストの小田ユイコさんが回答!
Q.色々な美白成分を欲張りたい! でも肌への負担になりますよね?
A.成分の種類が多いとアレルギーの可能性が増えます。ですが濃度が高いと肌への刺激に(髙瀬先生)
A.最新コスメは肌負担が少ない処方なので、気にしすぎなくてもOK(小田さん)
「化粧品に配合される成分は安全性も研究されています。多種使うことより成分濃度の高いコスメを使うほうが、肌への刺激は高くなる傾向が」(髙瀬先生)。「一品の効果がマルチタスク化しているので、欲張りすぎずとも様々なお悩みに対応できますよ」(小田さん)

Q.30代なら、ブライトニングケアよりエイジングケアを優先するべき?
A.どちらも両立できます(髙瀬先生)
A.ブライトニングケアとエイジングケアを同時にできるアイテムが増えていますよ(小田さん)
「ブライトニングケアとエイジングケアは、コスメでも美容医療でもどちらも両立できる時代に」(髙瀬先生)。「最新のブライトニングコスメは、シミとシワ、たるみ予防を同時にケアできるので、まさにバイラ世代向き!」(小田さん)
Q.ブライトニングのインナーケアで効果を感じられないのですが…
A.生活習慣などを見直し、体内の酸化物を減らすことを心がけて(髙瀬先生)

「ブライトニングサプリの多くは抗酸化成分。その効果を感じないということは、摂取量以上に体内に酸化物が発生しているのかも。体質、生活習慣が酸化物の発生に影響を与えます」(髙瀬先生)

Q.もともと肌トーンが暗め。“自分史上最高”の透明感がわかりません
A.メラニンの量だけでなく、総合的なケアで透明感を上げることはできます(髙瀬先生)
A.自分の“二の腕の内側”を目指してケアしてみて(小田さん)
「透明感とはメラニン量、水分量、毛穴、キメなどの総合力で決まるもの。ブライトニングのほか、保湿やたるみケアも透明感アップには有効です」(髙瀬先生)。「肌の透明感は十人十色。二の腕の内側、太ももの内側など日が当たらない部分をご自身の透明感の目安に」(小田さん)

Q.手や首など、顔以外のシミが気になります。顔と同じようにケアすればOK?
A.顔よりもターンオーバーが遅い部位は角質ケアも同時に行いましょう(髙瀬先生)
「顔と体の皮膚の決定的な違いはターンオーバーの速度。顔よりも遅い分、効果を感じにくいのです。体は不要な角質がたまりやすいので、角質ケアをしてからブライトニングケアをすると効果を感じやすく」(髙瀬先生)
Q.クマはブライトニングケアでどうにかできますか?

シキチン=色素沈着
A.色素沈着による“茶グマ”ならスキンケアでケア可能!(髙瀬先生・小田さん)
「色素沈着の茶グマなら有効です。見分け方は目の下の皮膚を横に軽く引っぱり、それでも茶色みが消えなければ色素沈着の可能性大」(髙瀬先生)。「花粉症などで目をこすっている人は色素沈着を起こしやすい傾向が」(小田さん)

Q.スキンケアよりも美容医療のほうが効くのでは?と思ってしまいます
A.今あるシミをとるなら美容医療が得意ですが、コスメにしかできないケアもあります(髙瀬先生)
「できてしまったシミをとるなら美容医療がおすすめ。でもその後の過ごし方や肌質によってはシミが再発することも。肌内部の構造に働きかけるシミ予防にはコスメが最適。美容医療とコスメは両輪で行って」(髙瀬先生)

ウォブクリニック中目黒
髙瀬聡子総院長
皮膚科医として、様々な症例の美容医療の診療にあたる専門家。とくにシミ治療は予約が取れないほど。

美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
最新ブライトニングコスメ事情や処方、テクノロジーに詳しく、研究者への取材も多々。コスメの生き字引。
撮影/細谷悠美 イラスト/澤村花菜 取材・原文/松井美千代 ※BAILA2025年5月号掲載