なぜ無意識に「への字」になってしまうのか?
顔ヨガ講師 間々田佳子さん
顔ヨガで印象アップを目指し、表情筋のトレーニングを2万人以上に指導。著書『間々田佳子の顔ヨガでV字上げ』を読めばセルフケアもお手のもの!
銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子先生
皮膚専門科医による安全な美容医療をポリシーに、女性をキレイにする多くの施術を行う。著書『365日のスキンケア』がわかりやすいと評判。
「口角を上げる筋肉"口角挙筋”をうまく使えていない人が、実はすごく多いんです。そうなると真顔は『へ』の字に。頰を持ち上げる"大頰骨筋”もうまく動かず、笑顔もイーッとこわばってしまいます。さらに厄介なことに、顔を下に引っぱる"口角下制筋”には余計な力が入りがち。口の横にマリオネットラインができて、不服そうな印象が強調されかねません。これらのことは使うべき筋肉と使わない筋肉を意識するだけでグッと改善されるもの。これを機に正しい知識をマスターして、『へ』になりにくい口もとにシフトしましょう」(間々田さん)
【教訓】口角は下から持ち上げるものではなく上から吊るすもの
「『へ』の字リップでいる時間が長いと、口角下制筋に力が入り不満げな表情が定着してしまうのは本当の話。ストレスや腹の立つことがあっても、鏡を見てニッコリ笑って"脳をだます”心がけを。そのほうが気分も上向き、表情も晴れていきます。ただし口角も上げすぎるとほうれい線に食い込むので、静かに笑みをたたえておく程度がよいですね。また、姿勢の悪さや喫煙も顔のどんより感を加速させるので注意。特に煙草は肌を酸化させコラーゲン分解酵素の生成を促して下垂の一因となるので、副流煙もなるべく避けて」(慶田先生)