こんにちは、バイラーズの中嶋彩乃です。
先日、第一子を無事出産し、あっという間に1ヶ月が経ちました。初めての妊娠出産でわからないことだらけでしたが、他の方の出産レポートなどとても参考になったので、私も今回は出産レポを書いてみようと思います。
出産する病院、どうやって選んだ?
まずは、出産する病院の選び方について。私はけっこう心配性なタイプなので、いくつかの条件をもとに、自宅から通える範囲の病院を比較検討しました。特に重視したのはこの2点:
・無痛分娩が可能であること
・NICU(新生児集中治療室)があり、医療体制が整っていること
結果、家の近くの大学病院に決めました。それぞれのポイントについて、詳しくお話しします。
条件1:24時間対応の無痛分娩ができること
無痛分娩を希望している人にとって、24時間対応かどうかはとても大事なポイント。特に第一子出産かつ計画無痛ではなく自然分娩の場合、夜間や休日の対応がない病院もあるんです。私は痛みにとにかく弱くて、採血でも貧血になるレベルなので、「絶対に無痛で産みたい!」と心に決めて、24時間無痛分娩OKな病院を第一条件にしました。
ちなみに、都内では無痛分娩対応の病院はどこも予約が激戦。私は妊娠8週の段階で分娩予約をしましたが、それでもギリギリだったと聞いています。希望の病院がある場合は、妊娠が分かったらできるだけ早く連絡することをおすすめします!
条件2:NICUがあって母子ともに安心な医療体制
妊婦健診では異常が見つからなくても、出産時には何が起こるか分かりません。NICUがない病院だと、いざという時に赤ちゃんだけ別の病院に搬送されることもあると聞き、それは避けたいと思いました。さらに、心配性な私は母子の安全を何よりも優先したかったので、他の疾患にも対応できる大学病院を選ぶことに。
結果として、妊娠中期から「前置胎盤」、後期には「低置胎盤」と診断され、いわゆる“ハイリスク妊婦”に。もし最初に別の産院を選んでいたら、途中で転院していたかもしれません。最初から大学病院にしていて本当に良かったと思っています。
待ち時間が長い?大学病院でも快適だった理由
「大学病院=待ち時間が長い」というイメージ、ありますよね?私も最初はそれが不安だったのですが、実際は全然大丈夫でした。その理由は「セミオープンシステム」のおかげ。
私が通っていた大学病院では、妊婦健診だけは近くの提携クリニックで受けられる制度がありました。これが本当に便利で、待ち時間も短く、毎回ストレスなく通えました。妊婦健診って何度もあるので、この制度は大きな助けになりました!
出産当日のリアルな記録
私の出産は、39週目前での破水から始まりました。(病院は24時間無痛分娩対応だったので、陣痛や破水が自然に来るのを待つスタイル。)まさか自分がその翌日に出産するなんて、あのときは想像もしていませんでした。
突然の破水!まさかもう産まれるなんて…!
出産予定日が近づいてきたものの、前日の健診では「子宮口もまだ全然開いてないし、赤ちゃんもそんなに下がってきていないから、もう少しかかりそうですね〜」と言われていたので、私はすっかり油断していました。
しかし翌朝、立ち上がった瞬間に少量の水っぽいおりもののような感覚が。
「もしかして…破水?」と頭をよぎりましたが、腹痛もなく、以前も同じようなことがあって結局違ったので、今回は自己判断で様子を見ることにしました。その日は体調も良くて、気分転換に近所のカフェまで散歩に出かけてしまったほどです。お昼も普通に食べて、午後には洗濯や家の片付けまでしていました。
でも夕方17時頃、ナプキンを替えようとしたら、明らかに水のようなものがどんどん出てきていて、「これは…さすがに破水かも」とようやく事態の深刻さに気づきました。急いで病院に電話したところ、「一度来てください。念のため入院準備も持ってきてください」と言われ、ついに覚悟を決めることに。
入院バッグを持って、夫と一緒に病院へ向かいました。
陣痛待ちの長い夜と、ようやくの無痛麻酔
病院へ到着後、すぐに分娩室に案内され、診察の結果、やはり破水していたことが確定し、そのまま入院に。「まだ産まれないはずだったのに…!」と動揺しつつ、その夜は分娩台で陣痛を待つことになりました。
この夜が本当に辛かった…。隣の分娩室からはお産の叫び声が聞こえてきて眠れず、だんだんと生理痛のような重たい鈍痛がやってきます。無痛分娩とはいえ、ある程度子宮口が開くまでは麻酔を入れられないのが一般的。私もこの夜は自然な痛みに耐える時間となりました。
深夜から明け方にかけて、陣痛の波はどんどん強くなり、ついには呻き声をこらえられないレベルに。
夫もいない夜中の病院で、ひとりこの痛みに耐えるのは本当に心細くて、「まだ?まだ麻酔だめなの…?」と心が折れそうになりました。
朝になり、子宮口が開いてきたことと、私の「もう無理!」というギブアップ宣言により、ようやく麻酔がスタート。
硬膜外麻酔という背中からの注射で、そこからはあの激痛がスッと引いていくような感覚でした。「無痛分娩って、こんなに楽になるんだ…!」と、感動。前日ほとんど眠れなかったこともあり、少しうとうとできるくらい余裕が出てきました。
ちなみに、完全に感覚をなくしてしまうといきめなくなるため、私の病院では自分で麻酔量を調整するボタンを持たされました。痛みが強くなったときに押すことで、少しずつ追加される仕組み。
麻酔科の先生が定期的に状態をチェックしてくれて、不安を感じることはありませんでした。
分娩開始、そして赤ちゃんと対面!
麻酔が効いてからは、少しうとうとできる余裕も出てきました。お昼過ぎには子宮口が全開になり、「もうすぐ赤ちゃんに会えますよ!」と助産師さん。
その直前にちょっと怖くなって、麻酔を追加しまくってしまったので(笑)、いきむ段階ではほとんど痛みは感じませんでした。
初産婦かつ無痛分娩だと、分娩時間が長くなりがち(12〜16時間)と聞いていましたが、私は比較的スムーズに進み、陣痛開始から約9時間で無事出産。
赤ちゃんは元気に生まれてきてくれて、大きなトラブルもなくほっとしました。
実は大変だった産後の処置
出産自体はとてもスムーズだったものの、産後は子宮の収縮が弱く出血が止まりにくい状態に。さらに、会陰の裂けた部分からも出血が続き、後処置に2時間以上かかりました。
子宮の収縮を促すために、ぎゅうぎゅうとお腹を圧迫されるのがすごく痛かったです。また、子宮収縮を促す薬を入れたことによるものか、貧血によるものかわかりませんが、とても気持ち悪くなってしまって、後処置が終わるまでの時間はとても辛いものでした。
結果的にはそれなりに出血が多かったようで、翌朝まではベッドから歩くこともできませんでした。
「無痛分娩=楽」と思われがちですが、産後の処置も含めて出産って本当に命がけなんだな…と改めて感じました。
入院生活は修行のようでした…!
出産が終わったらすぐに育児スタート!私の病院では、経膣分娩なら出産当日を0日目として、4日目に退院というスケジュール。短い入院期間で、沐浴・授乳・搾乳・調乳などを一気に学ばないといけません。
正直、出産さえ乗り越えればあとはなんとかなると思っていたんですが...完全に甘かったです。会陰切開の傷は激痛、悪露の量もすごい、貧血&寝不足でフラフラ。看護師さんや先生たちの回診や面会、食事、シャワーと、スケジュールびっしりでまとまった休息なんて皆無。それに加えて、3時間おきの授乳があります。
さらに私は、「母乳とミルクの混合でいけるだろう〜」と軽く考えていたんですが、母乳を出すには産後すぐから頻回授乳が必要と知ったのはなんと入院3日目。焦って泣きながら看護師さんに相談し、そこから夜間も起きて授乳をがんばりました。
ちなみにご飯は、病院らしいシンプルなものでした。安全第一!とは思っていたけれど、産後の唯一の楽しみがご飯になるので、美味しいご飯が出る病院というのも、アリかもしれません。

私が出産した病院でのご飯
最後に...
ここまで読んでくださってありがとうございます!
出産や育児って、本当に人それぞれで正解がないからこそ、体験談が誰かの参考になればうれしいです。これから出産を控えている方が少しでも安心して準備できるように、私の体験をシェアさせていただきました。どこかで「わかる〜!」と感じていただけたら幸いです。
