
こんにちは。スーパーバイラーズのMomokoです。
さて、6月に入り梅雨の季節の幕開けですが、みなさんはどうお過ごしでしょうか?
私は、この季節になるとなぜか、読書が捗るのですが…(自宅でゆっくり過ごす時間が増えるからでしょうか)最近、数年前に流行ったある一冊の本を知人に貸してもらい、読んでみました。
今回は、その読書ログを綴ってみたいと思います。
「世界でいちばん透きとおった物語」

「世界でいちばん透きとおった物語」
杉井 光 著/新潮文庫(¥737)
今回ご紹介するのは、こちら「世界でいちばん透きとおった物語」です。数年前に流行り、「絶対に予測不能な衝撃のラスト」と話題になった小説です。
帯にもあるように、「王様のブランチ」でも紹介されたそう。
普段からミステリー小説をよく読んでいる私は、「久しぶりに新しいミステリーが読める!」とわくわくしながらページをめくりました。

ここからは、この小説を読み終えて私が感じた、この本ならではの魅力を綴ります。
①物語の構成と「読む体験」の面白さ
この小説の最大の特徴は、単なるストーリーの展開ではなく、「読む」という行為そのものに働きかけてくる構成にあります。物語自体は比較的静かに進行していくのですが、読み進めるにつれて「わずかな違和感」や「引っかかり」が少しずつ積み重なっていき…その感覚が自然と読者の意識を物語の外側へと広げ、「この作品はどのように作られているのだろうか?」という視点を呼び起こすのです。
内容を"知る"というより"体験する"タイプの、一つの芸術作品ともいえる構成になっています。読み終えたあとに残るのは、ストーリー自体というよりも、読書中に感じた自分自身の独特の感覚。それが他の小説とは大きく異なると感じました。
②文章の透明感と静かな没入感
文章自体は非常に読みやすく、無駄のないシンプルな表現で統一されているように感じました。一方で、一つひとつの言葉の選び方、そしてその配置には繊細さがあり、全体として「洗練された小説」という印象を受けました。
全体的に感情を強く揺さぶるような派手さはないのですが、静かに読み手の内側へ入り込んでくるような、ある意味、タイトルにもある「透きとおった」という表現が内容とリンクする、そんな小説だと感じました。
ページをめくる手が止まらないというよりは、気づけば深く集中して読んでいる、そんなタイプの没入感で、私も気が付けば2時間とちょっと、他の作業を挟む間も入れずに一気に読み終えました。
③読後に残る余韻とこんな人におすすめしたい!
読み終えた直後は、大きな驚きというよりかは、「静かな納得」と「考え続けたくなる感覚」が残りました。物語の意味やタイトルの示すものについて、自然と自分の中で整理したくなるような、そんな余白を与えてくれる結末です。
ちなみに私は、読み終えた後に「なるほどね…」「ミステリーというよりも小説に近い作品なのかな?」という感想を持ったのですが、後日この本を貸してくれた知人に「実はね…」とこの本の仕掛けを教えてもらい、「これはある意味で体験型のミステリーだ!」と驚きました!それと同時に、この本を作り上げた著者である杉井さんの「作品に込める熱意」を強く感じました。(「あとがき」までぜひお読みください!)
そのため、私はこの作品を「読書体験そのものを楽しみたい人」や「構造的な仕掛けのある作品に興味がある人」にぜひ読んでいただきたいと思います。また、「"本という媒体が持つ特性"に改めて目を向けたい人」にとっても、非常に印象に残る一冊になると思います。
おわりに

いかがでしたでしょうか?
「世界でいちばん透きとおった物語」は、静けさの中に独自の仕掛けと深みを持った"作品"であり、私は久しぶりに新しい読書体験をすることができました。
みなさんも、ぜひこの梅雨の季節を「本との出会い」に使ってみてください☔✨たまには、「自分で選ばないような本」を知人に教えてもらうのも楽しいですよ!












































