現場スタッフからも共演者からもラブコールが絶えない指原莉乃さん。その場を和ませる気配りや、自然と人の懐に入る会話術には、大人世代こそ参考にしたいヒントが満載。誰もが大好きにならずにはいられない理由を、さっしー流コミュニケーション術からひもときます。
To 年上&目上の人たち
10代でデビューして以来、大人に囲まれてキャリアを積んできたさっしーだからこそ培うことのできたバランス感覚に脱帽。
感じよく、本音で、オープンに。この3つを大事にしています

目上の方と接するときはある程度カジュアルに話しかけることが大事だと語るさっしーこと指原莉乃さん。
「礼儀正しいのはもちろんいいことだけど、あまりにかしこまりすぎると相手を緊張させてしまいますよね。若いうちは特にこちらから話しかけにいって、聞きたいことをいっぱい聞くほうが相手の方も話しやすいと思うんです」(指原さん、以下同)
職場の上司に対しては、自分の企画を通したい瞬間も。本気で通したいとき、本命は提案リストの“上から2番目”に入れておくのがさっしー流。
「そういうときは大体3つくらいプランを用意するんですけど、1と3は保険として考えておいて、2で本気を出します。なんとなく1って否定されやすい気がするんですよね。でも1を大肯定されたらもうおしまい(笑)。あれれれれみたいになっちゃうので『実はもう一案あって』って2を発表します。それで2を推してそれでも難しかったら『私も1がいいと思ってました』って大噓つきます(笑)。自分の意見を通すことも大事ですけど、相手の意見を聞いた上で納得できれば全然折れますね。自分の意見を否定されると『でも』って食い下がりたくなると思うんですけど『でも』って言いたいときは『それでいうと』に変換。聞いてもらっている立場として、少しでも印象はいいほうがいいと思うから」
目上の人にもやもやしたときは、自分自身が“目上”になってみる視点も。
「突然後輩からこういう言葉が送られてきたときにどう思うのかをイメージして、相手が傷つかない言い回しで本音を伝えます。相手の気持ちを第一優先にしてまずは意見を聞き、その上で自分の意思を伝える。最後に『それについてどう思いましたか?』ともやもやの核心に迫るイメージ。骨が折れることだけど、社会で生きていく以上、人と関わることは避けられないので、きちんとキャッチボールをするように心がけています。あまりに感性が古い人に当たったときは逆に『絶対負けない』ってギアが入って『そんなこと言うなんて逆にエモいですね』とか言い返しちゃいますけど。気が強いんで(笑)」
テキストでのやり取りの心がけについても、納得しかないアドバイス。
「これはもうシーンや相手を問わず、常にやり取りを人に見られてもいいコミュニケーションを意識しています。それがスクショされて回覧されるところまでわかった上で文章をつくります」
アイドルグループのプロデュースの現場では、年下リーダーのさっしー。
「そこには世代による様々な価値観が混在するからこそ、自分も含めて『令和の感性にアップデートしていきましょうね!』という話をプロジェクトの初めにします。風通しよく、嘘のない姿勢があってこそワンチームを目指せると思うので、自分が率先してそうあれたらいいなと思っています」
自分も素直な思いをカラッと話すからこそ、相手も話しやすくなる。オープンなコミュニケーションスタイルこそ、さっしーのコミュ力の神髄。

「ある程度カジュアルに話しかけることが大事だと思います」――指原莉乃さん
シャツ¥66000/マディソンブルー カーディガン¥9460/ミラ オーウェン ルミネ新宿2店(ミラ オーウェン) パンツ¥27500/ホリデイ フラッグショップサロン オフィス(ホリデイ) ピアス¥264000・リング¥187000/トーカティブ 表参道(トーカティブ) バッグ¥53900/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥28600/トゥモローランド(アラジオ)
To プロデュースしているアイドルのメンバーや後輩たち
職場で後輩が増えてきたBAILA世代。ジェネレーションギャップを受け入れながら、円滑に手を取り合うための金言が続出!
思いやりを持ってポップに優しさをループさせたいな

立場上、仕事としてプロデュースしているグループのメンバーや後輩たちに対して、助言をしなければならないシーンも数多くあるさっしー。
「昔は『もうちょっと痩せたほうがいいよ』とか、その時々で気になったことを伝えていたこともあったけど、今は現状を注意することはなくなりました。もし何かアドバイスをするとしたら、彼女たちをもっと長い目で見たときに必要なことを伝えます。私がアイドルだった頃、秋元(康)さんがよく“信頼”についてのお話をしてくださったんです。『信頼はすぐにガラガラガラッてくずれ落ちるけど、もう一度積み上げようと思ったらとんでもなく時間がかかる。だから、日々丁寧に周りの人や仕事と向き合って、その積み上げたものを大切にしないといけないんだよ』って。これはメンバーにも何度か話していますし、私自身、今もとても大事にしている言葉です」
注意をするときも、鼓舞するときも、1対1で向き合うことが、さっしーの中でのルール。
「みんながいる前で誰かを注意したり褒めることって、競争心を煽ることにつながるじゃないですか。私の発言でそこに火をつけることは避けたくて。令和は横並び一線で協調性を持って平和に進んでいくのがスタンダード。本気で褒め言葉を送りたいと思ったら、個別にLINEするようにしています」
後輩や年下の仕事相手とのやり取りでは、極力圧をかけない接し方をするのもマスト。
「それでいうとポップがすべてなんです。たとえば、何か注意したいことがあるときは『私もそうだったんだけど』とか優しいひと言をつけるのがいいと思います。きっと相手も救われることがあると思うし、私も先輩たちのそんな思いやりに救われながら大人になりました。結局、コミュニケーションにおいて大事なのは優しさをループさせることなのかもしれません」

「横並び一線で協調性を持って平和に進んでいくのが“令和”です」――指原莉乃さん
ブラウス(キャミソールつき)¥101200・スカート¥121000/トゥモローランド(パルマーハーディング) シングルピアス各¥15400・リング(中指)¥28600/マリア ブラック 表参道店(マリア ブラック) リング(人さし指)¥75900/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) 靴¥64900/アマン(ペリーコ)
To 様々な立場の“チーム指原”
さっしーが常日頃から心がけているコミュニケーション術の極意の中には社会を軽快に生き抜くヒントがいっぱい。
いつもご機嫌でいられたらそれだけでみんなハッピー

誰かとコミュニケーションをとる上でいかなるときも気をつけているのは、会話をするときに相手の目を見てそらさないことだと話すさっしー。
「とか言って緊張してそらしちゃうときも全然あるんですけど、そらさないように気をつけてはいます。自分がそらされてしまったときもなんとなく『緊張させちゃってるのかな』って感じるじゃないですか。だから、それを感じさせないようにできたら相手の方もリラックスできるかなって。そもそも論、お話しするときは目が合っているほうが誠意も伝わりますよね。それから、お話し中顔まわりの髪を触らないことも意識してるかも。昔から緊張したときに触るのがクセで、これは今でも直さなきゃって意識しています」
会話をするときはシャッター全開。
「相手が心を開いてくれていないときって、シャッターが閉じる音がするじゃないですか。ガラガラガラッて。それを感じさせないように、まず自分から開放します。それで初めて相手も心を開いてくれると思うんです。もう私、いつでも全員に向けてワンちゃんの腹向け状態(笑)。すぐに人のことを信じてしまう性格でもあるので、うっかりしゃべりすぎてしまうこともあるけど、それもエピソードトークにつながりますし。アイドル時代は人見知りが炸裂してたんですけど、グループを卒業して年齢や立場的に“さっしー”から“指原さん”になった瞬間に圧をかけてしまうのが申し訳ない気持ちも生まれてきて。自分は誰とでもしゃべれるっていう自己暗示をかけていたら、本当にオープンな性格になりました」
常にご機嫌でいることも、さっしーのコミュニケーションの流儀。
「そもそも機嫌が悪くなることなんてほぼないですし、もしなったとしても自分がそれを外に出してしまったときの重い空気が苦手で。一人機嫌が悪い人がいるだけでそこにいる全員の機嫌が悪くなっていくじゃないですか。それによって、メンタルがしんどくなって、パフォーマンスも効率も下がったらマイナスしかない。誰かが失敗しても『そんなこともあるよね』って思うくらい。人間誰でもミスはありますよね。だから、いい意味で相手に期待しないことが重要だと思っていて、すぐに許せるし、明るく流せます。その代わりと言ってはなんですが『もし自分が転んだときには助けて〜』という気持ちで、周りの人に手を差し伸べまくり。いつも、手が100本くらいあるつもりの気持ちで過ごしてますよ。一人千手観音スタイル(笑)。結構、オススメです」
シャツ¥63800・スカート¥74800/マディソンブルー リング¥36300/マリア ブラック 表参道店(マリア ブラック) シングルピアス¥198000/マユ ショールーム(マユオカマツ)
さしはら りの●1992年11月21日、大分県生まれ。タレントとして幅広く活躍し「坂上&指原のつぶれない店」(TBS系)や「トークィーンズ」(CX系)のMCなど、レギュラーも多数。カラコン「トパーズ」、「=LOVE」をはじめとするアイドルグループのプロデュースも手がける。Instagram@345insta
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/辻村友貴恵〈ende〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/指原莉乃 取材・原文/石橋里奈 ※BAILA2026年8・9月合併号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。














































































