韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラム。
1980年代のノスタルジックな韓国を舞台に、バスの案内員として働く2人の女性の友情と、一人の男性を巡る初恋を描いたレトロな青春ロマンス『100番の思い出』を紹介します。
CONTENTS
1.『100番の思い出』作品概要
『100番の思い出』
全12話
出演:キム・ダミ、シン・イェウン、ホ・ナムジュン、キム・ジョンヒョン、イ・ジョンウン、パク・ジファン、ユン・ジェムンほか
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U-NEXTにて独占配信中
【あらすじ】
1980年代の韓国。100番バスの車掌となった2人の女性。乗り物酔いに苦しみながらも、母親を助けるため働くコ・ヨンレ(キム・ダミ)と、不幸な家庭環境からの脱出を夢見るソ・ジョンヒ(シン・イェウン)。正反対ながらも友情を育む2人は親友になる。そんな日々の中、ハン・ジェピル(ホ・ナムジュン)という青年が彼女たちの前に現れる。
2.悪辣さゼロなホ・ナムジュンのイチャラブ姿が見られる
今回の紹介する作品は、1980年代の100番バスの案内係ヨンレとジョンヒの間で芽生える、切なくも輝かしい初恋を描いた“ニュートロ”(New+Retro)青春ロマンス。ヨンレ役はキム・ダミ(ドラマ『梨泰院クラス』『ナインパズル』など)、ジョンヒ役はシン・イェウン(ドラマ(『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など)。シン・イェウンは『ジョンニョン: スター誕生』でキム・テリとのバチバチな真剣勝負を繰り広げましたが、本作では、キム・ダミとの愛憎にまみれた友情ケミを生み出しています♡
そんな美女たちに思いを寄せられるのが、あの『素晴らしき新世界』で大ブレイクを果たした俳優ホ・ナムジュン演じる、ジェビル。こちらの彼は、「資本主義が産んだ怪物」とはかけ離れていて、悪辣さゼロの好青年。ホ・ナムジュンの初主演作にして、現実的かつ常識的なイチャラブ姿が見られるのが本作なのです!
※ここからネタバレあります。

ヨンレとジェピル、運命の出会い
3.キム・ダミ×シン・イェウン、阿吽の“親友ケミ”
いかにホ・ナムジュンがカッコよかろうと、事情を抱えながらも互いを想い合うヒロインたちの友情には叶いません!
ヨンレ一家は4人きょうだい。家族5人の生活を屋台で支えるヨンレの母(映画『パラサイト』のイ・ジョンウン)のためにヨンレも寮住み込みで働いています。一方のジョンヒは暴力的な兄から逃走し、寮のあるチョンア運輸に勤め始めます。夢を追うヨンレと、勝気で芯の強いジョンヒ。家庭にそれぞれ事情を抱えながらも、職場や寮生活の中で互いを気遣い支え合う2人の姿が胸熱すぎて。
ジョンヒは、寮でボス格のヘジャ(イ・ミンジ)に目をつけられますが、いじめに屈しない強さを見せ、ヨンレは彼女に好感を抱きます。そんな中、寮での下剤騒動を2人で解決し、いつしか夢を語り合う仲に。ヨンレが「大学で国文学を学びたい」と語り、ジョンヒは「ミス・コリアから女優を目指す」と明かすと、彼女たちの友情は急速に深まっていきます。
ある日、リヤカーの事故でヨンレ母が入院してしまいます。一家の危機に絶望するヨンレに、「ボーナスで願いごとをひとつ、貯金しておくよ」と大金を差し出しながら、冗談を飛ばすジョンヒ。ツライ現実に打ちひしがれていたヨンレを救い、笑わせたのでした。さらに、バスのラジオを付け、モップをマイク代わりに2人だけのオンステージ! ジョンヒの真心はヨンレの心の闇を吹き飛ばし、再び笑顔を取り戻させたのでした。
「持っているものは何もなかったけれど、互いにとって、何より大切な力になれた時代」。
そんな共感を視聴者の心に呼び覚ますと同時に、キム・ダミとシン・イェウンの“親友ケミ”が、ヨンレとジョンヒにリアリティを吹き込んでくれたのでした。

業務中のヨンレ。

シン・イェウン演じる、ジョンヒ。
前半は、ヨンレとジョンヒとの出会いやそれぞれの初恋、そして、職場の労働問題を通して友情が深まっていく様子が描かれますが、途中、取り返しのつかない大事件が起こって……。後半では、事件後、大きく変わってしまった2人の人生にフューチャーしながら、ジェピルとのその後が描かれます。ヨンレのジョンヒの友情、そして恋の行方やいかに。
波乱に満ちた人生の波に揉まれながらも、必死に生活を紡ぐ彼女たちの姿。そして、2人の家族や周囲の人々の姿も、優しく丁寧に描かれ、回を追うごとに共感度&没入度が深まっていくのですが、こんなにも優しく、あたたかい人たちがそばにいるなら、「人生もそう悪くない」、そう思わせてくれる物語です。
4.友情か、恋愛か。それが問題だ
友情の次は、恋模様について語ります。
映画館でジェピルがヨンレの“口をふさぐ”エンディングで幕を閉じた第1話に続き、第2話でも運命のいたずらが発動!
期末試験を終えたジェピルが、同級生のマ・サンチョル(イ・ウォンジョン)の必死の頼みによって、4対4の合コンに(しぶしぶ)参加することに。そこで、合コンの席を埋めるカタチでやってきたヨンレとジョンヒと、偶然の再会を果たします。ジェピルが自分を救ってくれた人だと気づくヨンレ、ジェピルを興味深げに見つめるジョンヒ。そして、2人を交互に見返すジェピル。3人の視線が交差した瞬間、危うい三角関係の幕が上がるのでした……。
友情と恋愛が3人の関係にどう影響していくのかは、本編でお確かめください♡

キム・ダミ、渾身の涙の演技。
5.“北部大公系男子”、ホ・ナムジュン
ヒロインに思いを寄せられるジェピルを演じているのは、2026年に株を爆上げした俳優ホ・ナムジュン。というわけで、彼のこれまでの歩みについてご説明いたしましょう!
1993年生まれ。2019年に映画デビュー、2020年に『ミッシング〜彼らがいた〜』でドラマデビューを果たします。20代後半という遅咲きのデビューでしたが、2023年以降、ドラマ『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』での主人公の兄役、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』シーズン2&3での軍人役、『YOUR HONOR~許されざる判事~』でのやんちゃくれな息子役、『その電話が鳴るとき』での二番手役など、物語のキーマンとして存在感のある俳優として認知されるように。
そして、「2024 MBC演技大賞」では、『その電話が鳴るとき』で新人賞を受賞。歌手IUのミュージックビデオで相手役に扮し、『100番の思い出』で主演を務め、そして、『素晴らしき新世界』で一躍スター俳優へ!
出世作『素晴らしき新世界』以外にも、ホ・ナムジュンの魅力の爪痕は多数の作品に残されています。180㎝の長身、鍛え抜かれたマッチョな体を活かし、ドラマ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』で見せたキム・ムヨル(この方もワイルド系)との硬派なブロマンス、ドラマ『予期せぬ相続者』で見せた禁欲的な検事姿、『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』の落ち着いた精神科医など、ボーダーレスの演技でがぶり寄り、視聴者を魅了するのです!

白衣のホ・ナムジュン。眼福♡
そんなホ・ナムジュンは、最近話題の“北部大公系男子”の代表格に。“北部~”とは、韓国のロマンスファンタジー風のウェブ小説やウェブトゥーンに登場する、「冷徹で近寄りがたいけれど、自分の女性には一途で、裏では圧倒的な強さと色気を持つ黒髪の権力者(=北部大公)」のような魅力を持つ男性のこと。野性味のあるビジュアルと、日々のトレーニングで鍛え上げられた筋肉質な体型、硬質で落ち着いた低音ボイス、キリッとした深みのある目元、重みのある低音ボイスが、まさに『素晴らしき新世界』で見せた「冷徹なエリート」のイメージにピッタリ♡
ワイルドでクールな外見の一方で、ふとした瞬間に見せる無邪気な笑顔、実は料理上手という家庭的な一面も(『素晴らしき新世界』の主題歌を歌ったDAY6のYoung Kと親友になるキッカケとなった、ENAバラエティ番組『ウリ・マウル・トンガンアジ(ウチの村の可愛い子犬)』でその姿が確認できます♪)。そのギャップの大きさが多くの韓ドラフリークをナムジュン沼に引き込んでいます。
それは本作でも。
ホ・ナムジュンは名門校に通う高校3年生、ジェピルを演じました。母親の死や家庭崩壊の過去と父親への複雑な感情から、心に深い傷を負うのですが、ヨンレとジョンヒとの出会いが、彼の人生を大きく揺るがしていきます。
劇中、学ラン姿も披露。ホ・ナムジュンが醸し出す存在感が大きすぎるというか、あまりにも貫禄がありすぎて、まったく学生に見えないんです(笑)。これが3周まわっておもしろい! 「韓国ドラマあるある」の大人のデート“レンタル制服で遊園地デート”のようで萌えるので、皆さま、お楽しみに。

同級生マ・サンチョル(イ・ウォンジョン)なだめるジェピル。サンチョルはジェピルを合コンに連れて行った恩人。
6.新鮮な魅力を宿した1980年代の名曲がよみがえる
最後に、作品への没入度を高めたOSTを紹介します。
ヨンレがジェピルに一目惚れした瞬間、彼女の揺れる心を映し出すように流れたのは、カーペンターズの名曲「Close to You」(1970)をペク・イェリンがアレンジしたリメイクソング。アコースティックのシンプルな音色とペク・イェリンのやわらかな歌声によって、初恋のときめきが倍増しております♡
『100番の思い出』の視聴をキッカケに、皆さんも、心の奥底に閉まっている「あの頃の思い出」に触れてみませんか?
『100番の思い出』の視聴はこちら
































































