セールがはじまり秋冬ファッションもクライマックス。みなさんはお気に入りの服と出会えましたか。この秋冬の買い物を振り返って、私がリアルに買ってよかったものは…
買ってよかった1位はオニール オブ ダブリンのチェックスカート
着る頻度は最多ではないけれど、圧倒的に満足度が高かったのがこのスカート。着るだけで、なんならワードローブに掛かっているだけで、昨冬とは違う新しい世界線にいるぞ、という気持ちになれたアイテムです。久しぶりに巡ってきたトラッド気分や黒小物と相性がよかったのもポイント。
じつは最初に気になったのはオニール オブ ダブリンでも別の形(本誌の「秋冬トレンド速報」特集で紹介)だったのですが、じっくり比較検討して、一部チェック大半無地プリーツの主張が控えめなデザインに落ち着きました。
2位、ピッピシックのローファーは、スニーカーの置き換えで
ある日、おしゃれなファッションライターさんが言いました「ローファー探していませんか?」と。聞けば、同じローファーを2回買ってしてしまったそう。二度も欲しいと思うなんて、それはいい靴に違いありません。まさにローファーを探していた私は迷わず買い取り、結果は大勝利。スクエアトゥと張り出したコバが特徴的で、グッドガール過ぎず、ハードにもなり過ぎない、いい塩梅で洒落た印象になる。とくに、週5ワイドパンツの私にとって黒いローファーは、いつものスニーカー合わせから無理なくシフトチェンジできるいい買い物でした。
3位、マカフィーのハイウエストワイドデニムでベーシックを更新
引き出しに数あるデニムのなかで、最近はこればっか履いてます。思い返せばシーズンのはじめ、ベーシック好きのスタイリスト吉村友希さんに秋冬の買い物計画をたずねたら、「デニムは新しくしなきゃ」とおっしゃっていたんです。「シルエットが変わったから、去年までのスキニーだと違うかも」と。その言葉、本当に正しかったなと脱帽です。吉村さんはカーブデニムを推していましたが(フェミニンな服とバランスがいい)、私はもともと手持ち服がカジュアルなので、今っぽいボリューム感はありつつ、きれいめな印象に仕上がるストレートをチョイス。冬の定番ニット+デニムスタイルが飽きずに着られるし、「ベーシック」こそアップデートが大事だなと実感しました。
春一番に買い足したい服はクロップド丈シャツ
2023年春夏の展示会や撮影を見ていて、春一番初めに買いたいのは、襟付きの水色シャツです。短めの、しかしおへそは見えない丈のもの。ここで紹介したチェックスカートにも、ワイドデニムにも合いそうだし、トラッドなムードはローファーとも相性がよさそう。寒いうちはタートルを仕込んだり、上にウールのシャツを重ねたりと、レイヤードでも楽しめるハズ。2・3月合併号「春トレンド速報」特集でも紹介しているのでよかったらチェックしてみてください。
コロナ禍ということもあり、2022年の自分は「最近、服買ってないなぁ」とよくぼやいていたのですが、これを書くためにワードローブを見直したら、案外買っていることに気がついてほっとしました(笑)。2023年も素敵な服と出会えますように。そして2023年こそは、好きな服を着てもっと気軽に出かけたり人と会ったりできるようになることを願っています。