仕事で重要なポジションを任されるようになる30代は、研修やイベントなどで人前に出る機会が増加。そんな登壇シーンのためのコーデをBAILAは“登壇服”と名づけました。ドレスアップとも冠婚葬祭とも違う、ここぞという仕事の日のきれいめスタイルはどんなものが正解? まずは、BAILA読者の登壇事情をリサーチ!
そもそも、登壇服って?
・社内研修や会社説明会、イベントなど、仕事で人前に出るときに着用
・いつものオフィスコーデよりワンランクきちんと見え
・目立ちすぎず、でも地味すぎない 華やかバランスが大事!
たとえばこんな服!

コンビネゾンのチョイスで定番セットアップを更新
きちんと服の代表であるジャケパンセットアップも、上はボクシーなショート丈のノーカラージャケット、下はパンツではなくコンビネゾンと、どちらも今どきなデザインに。洒落感で一歩リード! ジャケット¥69300・コンビネゾン¥69300/リトルリーグ インク(エブール) ブラウス¥20900/トゥモローランド(トゥモローランド コレクション) バッグ¥38500/ティースクエア プレスルーム(ハイドシンス) ピアス¥49500・リング¥39600/ショールーム セッション(コールムーン)
BAILA読者の登壇事情Q&A
Q.この1年で登壇服が必要なシーンはありましたか?

29歳〜41歳のBAILA読者にアンケートをとったところ、年に1回以上登壇服を着る機会があった人が6割以上に。シーンとしては「会社説明会に先輩として登壇」(37歳・商社)、「式典で表彰されるときに」(34歳・教育系)、「新入社員向けの研修」(34歳・IT)などが多かった。
Q.30代になってから登壇シーンは増えましたか?

職種や業種によって違いはあれど、「管理職に就いたり、会社でも中堅と言われる世代なので登壇機会が増えた」(34歳・メーカー)という人が3割ほど。「若いときは悩まなかったが、今の年齢にふさわしい登壇服がわかりません」という30代ならではのお悩みも寄せられた。
Q.登壇服に必要な条件はなんだと思う?
1.きちんと感
2.清潔感
3.華やかさ
普段よりきちんと感やクリーンさを高めたコーディネートが常識。ただし地味すぎるとあか抜けない印象になってしまうよう。「無難になりがちなので差をつけたい」(37歳・金融)、「顔映りのよさも大事」(29歳・医療)、「カラーやデザインで華やかさをプラスしたい」(39歳・人材)。
【スーパーバイラーズ対談】私たち、こんな服で登壇しています!

きちんと感だけじゃなく、さりげない洒落感も必要
長谷川 私は30代になって登壇の機会がぐっと増えました。社内外へのプレゼンや社内研修の講師、イベントの司会なんかも。20代はきちんとしてさえいればフレッシュな感じでよかったけれど、今はそこから一歩進んだ着こなしを目指したいなって。
藤岡 清潔感がありつつも、さりげなく印象に残る登壇服が理想ですよね。商談もプレゼンも“印象に残ったもん勝ち”なので(笑)。机に座って話す場面が多いので、特に上半身のコーディネートが大事だなと。
長谷川 わかります。私は初対面の方が多い日は迷わず白のトップスを選びます。顔色が明るく見えるし、クリーンでどんな人にも好印象!
藤岡 相手の職種や性別・年齢によって求められるイメージが違うから、私もトップスで印象を変えています。 例えば、シンプルなジャケット&ボトムのセットアップをそろえておいて、知的に見せたいときはブルーのシャツ、トレンド感を出したいときはドットのボウタイブラウスとか。
諸田 やっぱり色々アレンジできるセットアップは鉄板ですよね。リクルートスーツ風に見えないよう、とろみ素材やノーカラーなどエレガントなデザインを選ぶのがポイント。あとは、登壇のためだけの服ではなくオンオフ着られるというのも条件。
長谷川 確かに。記念日ディナーで 着られるかな?とか。セットアップだと、ジャケットだけでなく、今日みたいなブラウス&スカートの上下も便利ですよ。それぞれ単品で着回すこともできるので、実はワンピースより使えるかも。
諸田 確かにジャケット以外の登壇服に困る。夏は特に暑いし……。
藤岡 それならジレがおすすめ。ジャケットと同じようにインナーで印象を変えられるし、きちんとしつつ夏も軽やかで休日にも大活躍です。
諸田 なるほど。ジレってモードで難易度高そうと思っていたけれど、いつものジャケットをそのままジレに替えるだけで応用できそう!
長谷川 ちなみに私はもっぱらスカート派だけど、パンツの登壇スタイルに憧れます。こなれた素敵な先輩って感じでカッコいい。でもパンツって地味になりそうで難しくて。
諸田 オールインワンとか似合いそう! 普段着ない服も、登壇シーンなら着られたりするのも楽しいですよね。私もいつもはカジュアルなだけに、登壇服を着る日はテンションが上がります。大ぶりアクセサリーをつけたり、足もともフラットではなくヒール靴をはいたり。
藤岡 同感! 「何を着ようかな」ってワクワクします♡ 30代って新人時代と比べて、ある程度通勤服にも個性が出せる世代。登壇服もきちんと感だけでなく、ちょっとしたトレンド感や着映え感もプラスしつつ、自分らしく楽しみたいですよね。
撮影/渡辺謙太郎(人)、魚地武大(物)〈TENT〉 ヘア&メイク/菊地美香子〈TRON〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/佐藤晴美 取材・原文/東原妙子 ※BAILA2025年4月号掲載