2025年6月に30歳を迎え、一歩、また一歩、大人への階段を上っていく佐藤晴美が今思う“私らしさ”とは。豊かな感受性と柔軟性を持ち併せながら自分のスタイルを貫く、佐藤晴美の本音とファッションテク、ボディメイク術に迫る。
【FASHION MUSE】永遠の憧れはジェーン・バーキンのシンプルスタイル
「上品なフレンチシックをベースに、いい意味で適当というか、力の抜けたラフさがあるところが好き。大胆に開襟していたり、バーキンから荷物がはみ出していたり。その“ゆるさ”に色気や余裕を感じるし、完璧じゃないのに洗練されているのがすごいなって。自然体でいることのかっこよさを彼女から教わりました」

「リーバイスⓇのデニムで着くずしたヴィンテージライクなフレンチカジュアルがどストライク。媚びない甘さにときめきます」(晴美・以下同)。トップス¥22000/サードマガジン(マウリツィオ ミコノス) パンツ¥14300/リーバイ・ストラウス ジャパン(リーバイスⓇ) バッグ¥28600/ハウス オブ ロータス(サンアルシデ) ピアス¥28600/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム(ブリー レオン) バングル(太)¥264000・(細)¥198000/トーカティブ 表参道(トーカティブ) 靴¥55000/アマン(パロマ バルセロ)
【BODY MAKE】一生、Tシャツが似合うヘルシーなカラダでいたい
「極限までそぎ落とされた白Tは私にとって究極の定番であり、かっこよく着こなせる自分でい続けたいというモチベーションを後押ししてくれる相棒みたいな存在。それが似合う肩まわりと姿勢をキープするため、週1のピラティスは欠かせません。あとは肌のハリツヤも大事だと思うので、よく食べて、よく寝る。これに尽きます(笑)!」

「ピラティスで1年かけてコツコツと巻き肩を直し、鎖骨がきれいに出るように矯正。おかげでTシャツを着たときに女っぽく映えるように」。Tシャツ¥19000/TW パンツ¥19800/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム(ローラス)
尊敬する人の意見が私を成長させてくれた
「BAILAに関わらせていただくようになって6年。大人の女性のスタイルや考え方に触れて、少しずつ私自身のファッションにも変化が。徐々に、かっこいい女性像が自分の軸になってきた気がします。最近はMIXコーデにハマっていて。好きなアーティストがルイ・ヴィトンのスピーディをストリートな服に合わせているのを見て刺激を受けたり。おしゃれって自由に楽しんでいいんだって、あらためて思いますね。
そうやって日々感性を磨く上で意識しているのは、他人の意見に耳を傾けること。自分の中から湧いてくる感性も大事だけど、それだけだとどうしても限界があるというか。事務所の方に“センスは人からもらうもの”と教えてもらったことがあって、ずっと心に残っているんです。他人の視点って自分では気づけなかった部分をとらえているし、尊敬する人からの言葉には自分を引き上げてくれる力があると感じていて。だから周囲の意見をちゃんとキャッチできる柔軟性を持ち続けたいですね。実は今のボブヘアにたどり着いたのも、私をよく知る10人中10人が“切ったほうがいい”と背中を押してくれたことがきっかけ。結果、短くして大正解でした! 常に“変化する自分”にオープンでいたいし、トライ&エラーを重ねながら新しいスタイルを見つけていけたらいいなと思っています。それは、生き方全般にも言えることかもしれませんね。
先日、30歳を迎えました。仕事で責任ある立場を任されることも増え、理想と現実の間で板挟みになったりしてしんどいことも……。だけど、そんな葛藤も大人になった証なのかなって。30代を迎えた今の気分を表すと『感謝と進化の幕開け』! 29歳の自分と30歳の自分は、何も変わらないようでいて、ちゃんと変わってる。周りの人たちに成長させてもらったことに感謝しながら、今度は誰かの役に立てる人になりたいな」
撮影/金谷章平(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/加藤かすみ モデル/佐藤晴美 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※BAILA2025年8・9月合併号掲載

























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