企業の“顔”として活躍するバイラ世代の経営者たちは、発表会や講演、社内会議にどんな服で臨み、何を話す? シーンや向き合う人によって装いを変えるというCOHINA(コヒナ)ディレクター田中絢子さんから、登壇する際のマインドを学びます。
TPOを守りつつ埋もれない服が理想

COHINA ディレクター
田中絢子さん
1994年生まれ、神奈川県出身。大学在学中に小柄な女性向けのアパレルブランド「COHINA」を立ち上げ、2022年には大人女性へ向けた「ŚTRATA」をスタート。今年2月に初のコンセプトストアをオープン。
ライフスタイルの変化が大きい30代以上の女性は、職場や家庭で様々な顔を持っているのが特徴。『コヒナ』は『小柄女性の一生に寄り添う』という目標を掲げ、どんなシーンにもこたえる服づくりを心がけています。自分が服を選ぶときも、その場に相応しいかどうかを第一に考えます。ですが「洋服は、なりたい自分になるための表現ツール。ブランドの代表としてはさらに一歩進んで『この人のブランド素敵だな』と思ってもらえる要素を足し、相手の期待を少しでも超えるのが理想です。
たとえば経営者が集まる会で登壇する際は、目上の方や男性も多い中で、『若手であり女性である』という属性や期待値を意識して、きちんと感がありつつも新鮮さや明るさのある装いでフレッシュな印象に。特に会場が大きくなると、壇上の姿がスクリーン投影されることが多いので、印象が沈みがちな暗いトーンの衣装は避け、顔映りが明るくなる白やベージュなどを選びます。
また、デザインやクリエイティブに携わっている者として参加するので、単なるフォーマルにはとどまらないファッション感もアクセや小物使いでプラスするように。身に着けているものが相手との会話のフックとなることも多いので、目を引くアイテムを積極的に取り入れるようにしています」
【SCENE】G1経営者会議へ登壇
上品なまま鮮度が上がるシアーコンビネゾンが頼りに!
「経営者仲間の推薦を受け、起業家のパネルディスカッションに参加。ほぼ50代の中で好印象を持たれつつ、ファッション性もアピールできるよう、袖がトレンドのシアーになったベージュのコンビネゾンを選びました。お辞儀しても胸元が見えない絶妙なキーネックも登壇向き。揺れるピアス&リングにパールを添え、ふとした瞬間に華やかに見えるように」

All-in-one:COHINA
Shoes:MANOLO BLAHNIK
Pierced earrings:COHINA
Necklace:les bon bon
Watch:LONGINES

スマホを触れない壇上では時計が必須。ジュエリーはフェミニンなパール×ゴールドを
【SCENE】コンセプトストアオープン時のメディア対応
インパクト大の赤ワンピで「新生コヒナ」のアップデート感を
「念願のリアル店舗をこの春オープンし、レセプションパーティを開催しました。経営体制が変わったこともあり、この日が『新生コヒナ』の魅力をお伝えする絶好の機会に。これまでメインで使ってこなかった赤、さらに旬のメッシュ素材で、ブランドの更新感を表現しました。“小柄向け”のサイズ感が伝わりやすいというのも、ワンピを選んだ理由のひとつです」

Dress:COHINA
Shoes:MANOLO BLAHNIK
Pierced earrings:ebine
Necklace:Soierie
Ring:valentine、TEN.、ödül
Bangle:Tiffany&Co.

赤ドレスが子どもっぽく見えないようシルバーのボリュームアクセでキレよく
撮影/上村透生 取材・原文/栗田瑞穂 ※着用アイテムはすべて本人私物です ※BAILA2025年8・9月合併号掲載
























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