【かっこいい人の登壇服】ブランドディレクター楫真梨子さんのシーン別着こなし3選

企業の“顔”として活躍するバイラ世代の経営者たちは、発表会や講演、社内会議にどんな服で臨み、何を話す？　シーンや向き合う人によって装いを変えるというL’AUBE BLANC ディレクター楫真梨子さんから、登壇する際のマインドを学びます。

「普段はオフィスでの作業がほとんど。人前に立つことはかなり限られているため、私にとっては滅多にない『非日常』です。子どもを産んでからは通勤服も動きやすさ重視のカジュアルなものが増えたこともあり、多くの人に見られる機会にいつもよりフォーマルな服やヒールの高いパンプスを存分に楽しみます。

何を着るかを決める際にまず考えるのは、『誰を前にし、何を伝えるのか』ということ。たとえば金融機関や商社の方と会うときは、自ら予算や販売価格の交渉をするので社会性が第一。『ローブ ブラン』の服をベースにしつつ、ジャケットやカーディガンなどを羽織って露出は控えめに。信頼感を得ることを最優先します。

メディアやインフルエンサーの方を集めてのポップアップや発表会には、自分の写真が様々な媒体に載った際に、語らずとも『ローブ ブランとは？』というのが伝わる一着を選択。体型をメリハリよく、スタイルアップさせてくれるところにブランドの魅力を感じてくださる方が多いので、体にフィットするワンピースを選ぶことが多いです。また、初めて会う方にも好印象を与えられるよう、クリーンな白の力に頼ることもありますね。

きちんと度の最後の微調整には、大好きなジュエリーを活用。華やかに盛ったり知的に見せたりと、色やボリューム感で印象を変えるようにしています。まずは『ローブ ブラン』の服で世界観を伝えつつ、TPOに合わせたアクセ使いでなりたい自分を演出するのが私流のルールです」

「今季のアイテムの中でも、特に『ローブ ブラン』らしいと選んだのが、ALLホワイトのワンピース。ドレープとサイドのウエストマークがアクセントになった、ボディライン際立つ一着です。取材などで出会う方はほとんどが初対面なので、色は清潔感があって爽やかな白を選ぶと間違いなし。遠くからも目を引くため、人が集まる場所に最適です。エッジの効いたジュエリーとサンダルで、非日常のドレスアップを楽しみます」

「新作アイテムの生地や特長、着用感、デザインのポイントなどをスタッフにレクチャーする日。接する相手は年下が多いので、やわらかい素材や色合いでまとめて、親しみやすい雰囲気をまとうよう心がけます。色展開が10色以上ある人気のニットアンサンブルは、優しげに見える白をチョイス。体温調節しやすいところもお気に入り。美脚に見えるパンツ×パンプスで、『ローブ ブラン』のスタイルアップ力を自らアピール」

「『ローブ ブラン』とコラボをしていただく取引先で企画のプレゼンをするときは、テーラードのジレを主役にスタイリング。ギリギリ肩が出ないキャップスリーブなので、社会性をキープしつつトレンド感のあるおしゃれを堪能できるんです。表情をシックに締めてくれる黒も商談向き。トップスがカチッとしている分、パラシュートパンツを合わせてちょっぴり抜け感を意識すると、無難にならないきれいめコーデに」

撮影／上村透生　取材・原文／栗田瑞穂　※着用アイテムはすべて本人私物です　※BAILA2025年8・9月合併号掲載