今季のトレンド服、すっきり着こなせていますか? リアルな目線で30代女性のおしゃれを考え続けてきたエディター伊藤真知さん&スタイリスト門馬ちひろさんならではの最旬着やせテク、教えます!
教えてくれたのは
エディター 伊藤真知さん(155㎝)
確かな審美眼に定評アリ
本誌をはじめ数々の女性誌で活躍するエディター。等身大でまねしたくなる着こなしセオリーで、私服企画も人気。
スタイリスト 門馬ちひろさん(167㎝)
活躍中の同世代スタイリスト
女性らしさの漂うきれいめスタイルを得意とし、今日から着られるリアルかつ半歩先のコーデ術にはファンも多数。
- 【30代冬の着やせルール1】「ゆるニット」は白Tシャツを重ね着してメリハリを
- 【30代冬の着やせルール2】「透けニット」は寒色系を選べばすっきり見える!
- 【30代冬の着やせルール3】「キャミワンピ」は黒タートルを合わせてIラインを強調!
- 【30代冬の着やせルール4】「くすみパステルのパンツ」は淡色トップス&鋭角小物で細見え!
- 【30代冬の着やせルール5】「ハリ感フーディ&薄手スカート」で下半身がぐっと痩せて見える!
- 【30代冬の着やせルール6】「モヘアカーディガン」はロングブーツ合わせで細見え!
- 【30代冬の着やせルール7】「ざっくりカーディガン」はあえてゆるデニムでYラインを狙って
- 【30代冬の着やせルール8】エコレザーのプリーツスカートはタートルニットで重心を上げて!
- 【30代冬の着やせルール9】最旬ニットパンツは長め丈トップスで腰周りをカバー
- 【30代冬の着やせルール10】「白ボアコート」を着るときは、濃色をインにするのが鉄則!
- 思い込みを捨てるのが「30代の着やせ」。読むだけで着やせ習慣につながるエディター&スタイリスト対談!
【30代冬の着やせルール1】「ゆるニット」は白Tシャツを重ね着してメリハリを
《クロップト丈のゆるニット》は“白Tシャツ重ね”で腰まわりをカバーしつつメリハリよくが今季流
Momma's POINT
「ニット一枚より今っぽく、体型カバーもできる白T重ねは濃色コーデの抜け感にも◎。袖口から数ミリのぞくだけでも手もとがすっきり見えるので、断然、ロンTがおすすめ」
Machi's POINT
「ゆるニット+細身のパンツで腰まわりに“すき間”をつくるとウエストのほっそり感がアップ。ダークトーンに映える白が視線を集めて、腰高印象にも!」
【Point】線がきっちり入ったセンターシームのパンツで脚もすらっと長く!
「ニットと体との“すき間”が大きいほど体はきゃしゃに見えるので、Tシャツはやや薄手のものをチョイス。丈は長すぎると間延びしてしまうので、ニットの裾から2~3㎝出るくらいが適量です」(門馬さん)。ニット¥12800/ノーリーズ&グッドマン銀座店(ノーリーズ) トップス¥13000/エイトン青山(エイトン) パンツ¥15000/ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ新宿店(ルージュ・ヴィフ) ストール¥22000/グリニッジ ショールーム(プレディー) ピアス¥30000・リング¥24000/ココシュニック バッグ¥115000/八木通商ザンケッティ事業部(ザンケッティ) 靴¥23500/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ)
【30代冬の着やせルール2】「透けニット」は寒色系を選べばすっきり見える!
《透けニット》は甘さを“締める”ひんやりトーンで全身すっきり
Momma's POINT
「自然と体に陰影がつくことで、肉感をごまかしてくれる透けニット。やわらかな質感を締めるデニム合わせや、クールな配色でよりすっきりと」
【Point】寒色グラデでシャープに
「流行のシアーニットはコンパクトに着てこそ“透け”がきわだち、きゃしゃさや女っぽさにつながります。さらにくすんだトーンをのっぺり見せないためにも、ウエストインは欠かせません」(伊藤さん)。ニット¥26000/エイトン青山(エイトン) デニムパンツ¥23000/デミルクス ビームス 新宿(アッパー ハイツ) カチューシャ¥11000/アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店(アレクサンドル ドゥ パリ) イヤカフ¥15800/ノウハウ ジュエリー(ノウハウ) バッグ¥27000/ピーチ(ヴィオラドーロ) 靴¥26000/オデット エ オディール 新宿店(オデット エ オディール)
【30代冬の着やせルール3】「キャミワンピ」は黒タートルを合わせてIラインを強調!
《濃色キャミワンピ》に黒タートル+長アクセで縦長コーティング
Machi's POINT
「落ち感のあるつやブラウンがIラインを強調し、黒一色よりすらっと女らしい雰囲気に。2本のロングネックレスもさりげなく縦長印象をアップ!」
【Point】黒タートルで重心を上に
「キャミワンピは肩ひものぶんだけ胸位置が下がってしまうので、タートルやネックレスで高さを補うと好バランス。中のニットは重ねても厚みが出にくいリブやハイゲージが理想ですが、子どもっぽくも見えがちな組み合わせだからこそ、色は黒が安心です」(門馬さん)。ワンピース¥54000/カーサフライン表参道本店(カーサフライン) ニット¥25000/セオリー(セオリーリュクス) ネックレス(上)¥62000/ココシュニック ネックレス(下)¥14000/エッセンス オブ アナイ(ソコ) バッグ¥60000/プレッド PR(ミチノ) 靴¥88000/チャーチ 表参道店(チャーチ)
【30代冬の着やせルール4】「くすみパステルのパンツ」は淡色トップス&鋭角小物で細見え!
《くすみパステルのパンツ》は淡いトーンでなじませて境界線をあいまいに。ただし、鋭角小物でシャープさを
Momma's POINT
「暗色を合わせるとパンツのきれい色が悪目立ちして下半身が大きく見えることも。なじませ上手な白やベージュで色をつなげるのがスマート」
Machi's POINT
「密着するバッグが大きいほど体はこぢんまりしてしまうのですらっと見せたい淡色の服ではミニバッグのほうがベター。高い位置で持ち、目線も上に」
【Point】型押しバッグとポインテッド靴でキリッと
「合わせる白&ベージュはモヘアコートに型押しバッグ、ビジューつきのポインテッドシューズなど、やさしいトーンだからこそしっかりとフォルムや素材の違いを出して、奥行きをつけるのも大切。“最細”パーツである足首をチラッと見せるのも、きゃしゃ見えには効果的」(伊藤さん)。パンツ¥27000/セオリー(セオリー) コート¥33000/ゲストリスト(ステートオブマインド) ニット¥8990/プラステ イヤカフ¥12800/ノウハウ ジュエリー(ノウハウ) バッグ¥41000/ジャンニ キアリーニ 銀座店(ジャンニ キアリーニ) 靴¥36000/エストネーション(ピッピシック)
【30代冬の着やせルール5】「ハリ感フーディ&薄手スカート」で下半身がぐっと痩せて見える!
《ハリ感フーディ》+《落ち感スカート》厚手×薄手のメリハリ素材で肉感ゼロに
Momma's POINT
「ほどよく弾力のあるフーディは肉感を拾わず、着やせ力が高め。スカートに薄手のとろみ素材を持ってくることで、トップスとの対比で下半身がスラリ」
Machi's POINT
「スニーカーのときほど重心は上。小顔に見せてくれるフードや短くかけたポシェット、袖をまくって手首を見せるなど目線アップの工夫を凝らして」
【Point】自立するフードで小顔効果も
「身長が高い方だと、ハリのある服は迫力が出すぎてしまうこともあるのですが、そんなときひらひらと軽やかなつやスカートが抜け感に。スニーカーなら潔く長いマキシ丈のほうがバランスがとりやすく、小柄な方にも着やすいはず」(門馬さん)。フーディ¥6990/プラステ スカート¥8800/ココ ディール ピアス¥28000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) リング¥13600/スワロフスキー・ジャパン(スワロフスキー・ジュエリー) バッグ¥68000/アー・ペー・セー カスタマーサービス(アー・ペー・セー) ロゴバッグ¥6000/エスケーパーズオンライン(オープンエディションズ) 靴¥6500/コンバースインフォメーションセンター(コンバース)
【30代冬の着やせルール6】「モヘアカーディガン」はロングブーツ合わせで細見え!
《モヘアカーデ》は素足を見せないワンピの着こなしでIラインを強化
Momma's POINT
「ひざ下丈のカーデ+ワンピのセットは、中途半端に素足を出して分断すると頭でっかちなバランス。ロングブーツでつないで足先までを“まっすぐ”に」
【Point】服と同じ茶系のロングブーツなら自然なIラインに
「ロングカーデにワンピ、ショルダーバッグと、着やせコーデではおなじみの“長いもの同士”も、モヘアカーデと素足を見せないロングブーツで今季らしくアップデート。同じようなカラーでまとめるときは、外側にいくほど明るい色を持ってくることを意識して。体の中心が締まって見えるので、さらなるほっそり効果が」(伊藤さん)。カーディガン¥29000/ティアラ ワンピース¥48000/シップス 大丸東京 WOMEN’S店(エリン) イヤリング¥3500/ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店(エネーダ) リング¥36000/ココシュニック バッグ¥37000/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥36000/ダイアナ 銀座本店
【30代冬の着やせルール7】「ざっくりカーディガン」はあえてゆるデニムでYラインを狙って
《ざっくりカーデ》には細すぎるスキニーより細見えするゆるデニムがベスト
Machi's POINT
「ボリューム満点のカーデに細すぎるパンツ+ぺたんこだと下半身が貧相に見えがち。健康的なYラインを目指して、デニムにも適度にゆとりを」
【Point】ウエストインで腰位置を高めに
「視線を上げるロゴTもカギ。繊細な筆記体より、硬め&太めの書体のほうがポイントに」(門馬さん)。カーディガン¥68000/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店(アイラブミスターミトンズ) Tシャツ¥11000/マイカ アンド ディール 恵比寿本店 パンツ¥17000/アルアバイル メガネ¥34000/ブラン ピアス¥22000・リング¥20000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) バングル¥6000/ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店(ナイン) バッグ¥89000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥55000/シップス 有楽町店(ペリーコ)
【30代冬の着やせルール8】エコレザーのプリーツスカートはタートルニットで重心を上げて!
《エコレザープリーツ》は重心が上がるタートルのツインニットで可愛くバランスアップ!
Momma's POINT
「折り目が細く、きっちりしたエコレザーのプリーツはそもそも細見え効果が抜群!ウエストイン&肩かけカーデで目線を上げてバランスよく」
【Point】ウエストはイン!くびれて女らしいXラインを意識
「体型を隠そうと、ついゆるニットを合わせてしまいがちなプリーツスカートも、着やせ重視ならハイゲージのニットが本命。シンプルなツインニットとの上品なスタイルもかえって新鮮ですし、ハリのあるレザープリーツはシフォンのように腰まわりも広がらないので、インにもうってつけです」(伊藤さん)。スカート¥26000/ルーニィ トップス¥24000・カーディガン¥26000/スローン ピアス¥24000/スタージュエリー渋谷スクランブルスクエア店 リング¥18000/ココシュニック バッグ¥62000/シップス 有楽町店(アバケーション) 靴¥62000/フラッパーズ(ネブローニ)
【30代冬の着やせルール9】最旬ニットパンツは長め丈トップスで腰周りをカバー
《ニットパンツ》は長めニット+シャツのきれいめレイヤードで“ぽっこり領域”を品よくカバー
Machi's POINT
「腰まわりをカバーする重ね着はTシャツではなく、シャツで。ニットパンツにありがちなほっこり感を払拭するためにも着やせも“きれいめ”を意識」
【Point】腰周りを完全カバー!
「こげ茶の深Vが目線を下げるぶん、首の詰まったバンドカラーのシャツで底上げを。細ヒールや黒時計など、引き締めときちんと見えに効く小物も補って」(門馬さん)。パンツ¥14000/フィルム(ダブルスタンダードクロージング) ニット¥18000/マイカ アンド ディール 恵比寿本店 シャツ¥17000/ドレステリア 新宿店 時計¥118000/フレデリック・コンスタント相談室(フレデリック・コンスタント) イヤリング¥8000/ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店(マージョリー・ベア) リング¥25000/スタージュエリー渋谷スクランブルスクエア店 バッグ¥70000/シンゾーン ルミネ有楽町店(リトルリフナー) 靴¥47000/フラッパーズ(ネブローニ)
【30代冬の着やせルール10】「白ボアコート」を着るときは、濃色をインにするのが鉄則!
《白ボアコート》のインは“ほぼ黒”で足先まで一直線に!濃色を淡色でくるんだアメリカンドッグ配色でほっそり
Momma's POINT
「ボアのボリュームに負けないハイテク系で、足もとにも重さを出すとバランスGOOD。厚めのソールは白いほうが抜け感が出て、可愛さもキープ」
Machi's POINT
「中に締め色を持ってくるほうが靴までまっすぐつなげて簡単。コートの色が明るいぶん、体とのすき間もわかりやすいので動いていてもきゃしゃ見えに」
【Point】縦揺れピアスが小顔にもひと役
「縦リブのニットスカートは限りなく黒に近いチャコールグレー。スニーカーとの間をつなぐタイツも、透けすぎず厚すぎないややマットな黒。着やせはできても、単調になりがちな“ほぼ黒”トーンだからこそ、ニュアンスの出るアイテムで表情豊かに」(伊藤さん)。コート¥29000/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア(ユナイテッドアローズ) トップス¥23000/インターリブ(サクラ) スカート¥38000/オーラリー タイツ¥3600/エリオポール代官山(ブルーフォレ) ピアス¥22000・リング¥30000/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) バッグ¥36000/エストネーション(テモワール) 靴¥26000/ディーゼル ジャパン(ディーゼル)
思い込みを捨てるのが「30代の着やせ」。読むだけで着やせ習慣につながるエディター&スタイリスト対談!
二人の考える“大人の着やせ”って?
伊藤 早速ですが、門(もん)ちゃんは「大人の着やせ」って、どう思う?
門馬 やっぱり“頑張りすぎないこと”かなと。今はおしゃれ=ガマンという時代でもないですし、ストイックに体を締めつける服や、黒ばかりが着やせになるかというとそうでもない。どこか肩の力が抜けたほうが今っぽいし、素敵です。
伊藤 わかる! 私も、もうブーツ以外ではヒール履いてないかも。
門馬 ぺたんこ靴だって先がとがっていればシュッと見えるし、暗い色で締めるより白で抜け感を出したほうが、すらっと見えますしね。まずは着やせの“思い込み”を捨てるのが大事! 「太って見えそう」なボアコートやニットパンツも着方でかなり印象は変わるので、単体よりも全身で考えないと。
伊藤 なるほど、「点」じゃなく「線」つまり全体のバランスで見るのね。となると、配色や小物も重要だね。
門馬 そうですね。あと、素材感も大切なポイント!
伊藤 たしかに、ざっくりしたニット×つやスカートのように質感を変えればメリハリが出るし、そのメリハリこそがバランスアップには不可欠。女らしさだったり、きちんと感だったり、大人に必要な要素を素材が補ってくれることも…。
門馬 最近はスポーティ系も注目ですし意外な素材のかけ合わせが新しい着やせの発見にもなるので自由な発想で楽しんでほしいです。
伊藤 着やせの可能性を広げるうえでも旬アイテムの力って絶大! これまでの正解にとらわれず、もっと視野を広げて着やせを楽しめるといいですよね。
厚手ニット×つやスカートなど素材のメリハリがつくる錯覚でワントーンもすっきり(伊藤)
「縦のラインをつくりやすい同系色コーデは出番が多め。質感や色で変化をつければ、奥行きが出てのっぺり見えません」(伊藤さん)。
2個持ち時代の今は重心アップに効くミニバッグをさらに活用して(伊藤)
「簡単に目線が上がるミニバッグも、一つあると便利。スクエアな形や堅さの出るレザーだと見た目もキリッとするのでおすすめ」(伊藤さん)。
旬のスポーティアイテムも実は着やせに効果絶大(門馬)
「ハリ素材で体のラインが響きにくかったり、厚底で脚長に見えたり、細見えとおしゃれを両立したスポーツ系も見逃せません。生活様式が変わり、取り入れやすくなったことも人気を後押し」(門馬さん)。
簡単に縦ラインをつくれるアクセサリーも重宝(門馬)
「長さのあるピアスやロングネックレスはシャープな印象に直結。コーデを選ばないシンプルな地金がベスト」(門馬さん)。
撮影/渡辺謙太郎〈MOUSTACHE〉(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/桑野泰成〈ilumini.〉 スタイリスト/門馬ちひろ 取材・原文/伊藤真知 構成/内海七恵〈BAILA〉 ※クレジットのないものは私物です ※BAILA2021年1月号掲載
【BAILA 1月号はこちらから!】