「私、これがあるだけでモチベが上がるんです!」宇垣美里さんや長谷川あかりさんなどおしゃれな8人が、偏愛するアクセサリーやバッグなどについて熱烈トーク! 強い愛が詰まった“その人らしい”アイテムの秘話をじっくりルポ。
フリーアナウンサー・俳優 宇垣美里さんの【意思を宿す大ぶりイヤリング】
「お買い物は素敵だと思ったら即決タイプで、自己主張強めなアイテムに惹かれます。特に耳にアクセントがあるのが好きで、気づけば存在感のあるイヤリングがたくさん。アクセサリーってお守り的な意味合いもありますよね。こんな自分でいたいという気持ちで選んでいるから、これをつけてる私は無敵!と感じさせてくれるんです。それと、初対面の人におとなしく見られがちな私が『こういうチョイスをする人なんだ』と知ってもらえるコミュニケーションのひとつだとも思っています」
「なりたい自分を投影させたお守り的な存在。つけることで“私は無敵!”と思えます」
1/Max Mara イタリアで同じ色を使ったドレスと合わせて購入
2/TOGA お気に入りブランド。着用イヤリングもトーガ
3/FUMIE=TANAKA・4/UN3D. 褒められ率の特に高いキャッチーな二つ。「他人のためではなく自分のために身につけていますが、褒めてもらえるとやっぱり嬉しいですね。私自身のチョイスをいいと思ってくれているということなので」
イヤリング・リング/本人私物 シャツ¥31900・ベルト¥36300(ラム・シェ)・スカート¥28600(ミューラル)/ブランドニュース バングル¥39600/リキッド
ファッションエディター 東原妙子さんの【鮨モチーフ】
「子どもの頃から鮨が大好きで、大人になってからはその背景にある職人の苦労や努力を考えると、感動もひとしおで……。日本的感性で、色とりどりに並ぶさまが愛おしく、見ているだけで癒されます。好きが高じて、身につけるまでに(笑)。iPhoneケースは鮨屋のオリジナルで、常連に配っている非売品。フォトグラファー長山さんとのコラボフォトT第3弾となる鮨Tは、あえて真上からアートピースのように撮影してるのがポイント。電車の中や撮影現場で鮨好きが反応してくれます」
「私にとって鮨はライフワーク。美味しいというだけでなく、愛おしい存在なのです」
東原さんがディレクターを務めるアンクレイヴ ホワイトと、人気フォトグラファー長山一樹さん、西荻窪の鮨まるふくのトリプルコラボ。袖には「鮨」ロゴ入り。Tシャツ各¥9900/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト)
鮨ネットワークをフル活用
ファッションエディター 野崎久実子さんの【ちょいクセジュエリー】
「きれいにまとまっていたり、肩に力が入っている感がちょっと苦手で、コンセプチュアルで個性的なジュエリーでクセを加えるくらいのバランスが好み。目玉のリングは以前声出しが解禁されたばかりの推しのライブで盛り上がり、ずっと拍手をしていたら、変形してしまって……。気づいたときはショックでしたが、修理に出してもとどおりになったのもいい思い出。真鍮なので、色の経年変化も楽しんでいます。シルバーの鳥ピアスはコーディネートにリズムが出るのも魅力です」
「思いがけないかたちで違和感を加えるのが好き。ここにいちばん自分らしさがある気がします」
目玉モチーフのリングとピンキーリングはスエード。ピアスはすべてララガン。「手が小さいので、ボリュームのあるリングを重ねても迫力が出ないんです。ジュエリーはその日の気分でちゃちゃっと選びます」
耳もとには抽象的な鳥を
ファッションエディター 榎本洋子さんの【くすっと笑える小物たち】
「私の癒しは、犬と猫と、キッチュなアイテム。ちょっと疲れたり、小さなことでイライラしてしまったとき、目に入るとたちまち気持ちが落ち着いてポジティブ思考に。特にキャラクター好きというわけではなく、くすっと笑えてちょっとリアルなほうが好みです。今まで話をしたことがない人から『それ何ですか?』と声をかけられることもしばしば。この子たちが人との距離を簡単に縮めてくれる。実用性には欠けるけれど、自分が楽しくて元気になれるのであればそれでいいんです」
「見たり、触ったりするだけで気持ちが上向く。私の精神安定剤です(笑)」
1/すでに7代目という“犬”フォンケースはアマゾンで購入 2/ミーアンドハーの猫ポーチはタブレットケースに 3/スタイリスト佐藤佳菜子さんからのプレゼント。ククシュゼットのヘアクリップ 4・5・6・7/毎シーズン買ってしまうというケイト・スペード ニューヨークのユニークコレクション
ときめくものだけ連れて♡
料理家 長谷川あかりさんの【キャバンのカーディガン】
「何にでも合うベーシックなものって、一枚で見たときテンションは上がらず、アクセント的な派手なものだと一枚で完結してしまう……。そんなジレンマを解決してくれるのが、キャバンのカーディガンなんです。カラーバリエーションが豊富で、印象的な原色でも着回しやすくて驚き。ボタンで表情が変わるところも魅力。このカーディガンのように、私の料理も一生食べ続けられて、材料を別のものに置き換えてもいい余白がありつつ、テンションがぐんと上がるレシピを心がけています」
「ベーシックだけれど、単品の可愛さも。レシピと同じで、使い回せて気分が上がるほうがいい」
「ファーストキャバンはグリーン。長く洋服を着たいので、頭の中であれこれ想定して慎重に時間をかけて選ぶタイプ。次は赤を検討しています」。
全色そろえたい!
カーディガン/キャバン スカート/ジル サンダー バッグ/ザ・ロウ 靴/プラダ ソックス/ファミリーマート
スーパーバイラーズ 中村菜々さんの【ポロ ラルフ ローレン】
「女子大に入学したとき、周囲は甘いワンピースにハイブランド小物というスタイルが大半で、私はコスパブランドのデニムやカラーパンツのカジュアルだったので、ちょっと浮いてしまって……。あるとき友達と横に並ぶと、コーデ格差を感じてしまったんです。でも彼女たちの真似をしたいわけではなく……。母に相談をしたら、『ポロ ラルフ ローレンを着てみたら?』とポロシャツとボストンバッグを貸してくれて。これを着て学校に行ってみるとみんなに褒められたんです。それがすごく嬉しくて、買い集めるように。上質で品があり、クラシックなところに救われて、私の個性となりました。それから10年くらいたちますが、以前買ったものを今の気分のコーデに落とし込んで、また新鮮に楽しむことも。愛は深まるばかりです♡」
「きっかけは母。私に自信をくれたブランドへの10年愛はこれからも続きます」
「ポロベアとポロプレイヤーのロゴが何より好き!」。中村さん自慢の小物コレクション
「最近購入したデニムもお気に入り」
「大学生のとき母から譲り受けたポロシャツとボストン」
コツコツ集めて、大切に着ているトップスの一軍。ニットキャミソールにはレアなハートがオン
ファッションエディター 陶山真知子さんの【何にも入らなくてもいいバッグ】
「造形の可愛さだけで選んだ小さなバッグ。PCやタブレットを持ち歩く仕事柄に加えて、心配性なところがあり、バッグの中身をなかなかスリム化できないのが現実で……。ほぼクローゼットにいますが、年に一度お出かけの機会に出番があれば大丈夫ということに」
「小さいものほど惹かれて。ミニバッグひとつで身軽に出かけたい願望」
1・2・4/セレクトショップで購入 3/いちばんお気に入りというシモーネ・ロシャのパールバッグ。「入れるのはリップひとつと、このバッグのためにサイズダウンさせたミニカードケースだけ」 5/手のひらくらいの大きさのベムビアン
編集長杉浦の【おしゃべりが弾む柄スカート】
「若い頃から柄スカートが大好きで、展示会や食事会ではいていると『素敵なスカートですね』と声をかけられることも多く、あらためてカンバセーション・ピースだなと思います。柄を着るときはトップスに同じ色が入っているとコーデがうまくまとまります」
「やっぱりスカートには夢があります。つい手が伸びるのはブランドのオリジナル柄」
1/一枚でおしゃれしている感を楽しめ、気持ちも上げてくれるスタイリング/ 2/「マルティニークの花柄は仕事の予定に華やかな場所が入っているときに選びます」 3・4/ほぼ毎年購入しているというドゥロワーの柄スカート
【購入品動画】ファッションプロがこの夏、買ったものとは!もチェック
撮影/宮下昌生〈hannah〉 ヘア&メイク/廣瀬浩介(宇垣さん) スタイリスト/滝沢真奈(宇垣さん) 取材・原文/陶山真知子 ※私物につきブランドへの問い合わせはご遠慮ください ※BAILA2023年8・9月合併号掲載