新しい年の始まりを機に、また春からの新生活に備えて、そろそろひとつ手にしておきたい“本格派”の時計。Cartier(カルティエ)の「パンテール ドゥ カルティエ」からCHANEL(シャネル)の「プルミエール」と「J12」、その他人気ブランドのレディースモデル7品まで、働くバイラ世代にぴったりの名品時計をまとめてご紹介。
1.カルティエの名品時計「パンテール」おすすめのサイズ&デザイン
Cartier(カルティエ)/名作時計「パンテール ドゥ カルティエ」の誕生
メゾンを象徴するアイコンとして、カルティエの多くのクリエイションにあらわれる“パンテール”。フランス語で「豹」を意味するこのモチーフは1914年に初めて登場。後にクリエイティブ ディレクターとして参画した女性ジャンヌ・トゥーサンがこよなく愛したモチーフということもあって、数多くのジュエリーをはじめとした数多くのコレクションが誕生しています。
ジャンヌは、その気質と抜きん出た個性から、彼女自身もまた”パンテール”と呼ばれていたそう。
そんな“パンテール”の名を冠した腕時計「パンテール ドゥ カルティエ」が誕生したのは、ジャンヌが亡くなった後の1983年のこと。繊細でエレガントなブレスレットタイプの時計でありながら、ケースの側面やコマといったディテールにはさりげなく豹の要素がチラリ……。そんなしなやかさと力強さを持ったデザインが当時の女性のニーズにマッチし、瞬く間に大ヒットに。
その後2017年のリニューアルを機に、艶やかな鏡面仕上げを取り入れるなど、よりラグジュアリーな時計としてアップデートした「パンテール ドゥ カルティエ」。
そんな“名作”と名高い時計の中でも、もっとも手が届きやすく、私たちの日常に寄り添ってくれるミニサイズを桐谷美玲さんがまといます。
桐谷美玲がまとう「パンテール ドゥ カルティエ」
どんな装いも格上げする 小ぶりでエレガントな存在感
ミニ、SM、MMと3サイズある「パンテール ドゥ カルティエ」の中でも、もっとも小ぶりなミニ。縦25mm×横21mmの控えめなスクエアケースは、クールなスティールの輝きと相まって都会的な印象。白いフェイスに映えるブルーの針やリュウズも、カルティエならではの美しさ!
なめらかに腕に寄り添い、カーブを描くブレスレットは「これは本当に金属?」と思わず疑いたくなるほどの心地よさ。“ジュエリーいらず”と言われるほど華やかで、ラグジュアリーな魅力をたたえた時計だからこそ、その存在感をシンプルに楽しむもよし。
そしていつかはこんなふうに、憧れのリングとともに美しい世界感に浸ってみるもよし。ジュエリー、時計と豊富なバリエーションがあるからこそ、楽しみも広がる“パンテール”。大人のいまから少しずつ、手にしていきたい名コレクションです。
時計「パンテール ドゥ カルティエ」(スティール)¥445500・リング(WG、ツァボライト ガーネット、オニキス)¥1016400/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
トップス¥17930/ネイヴ
「パンテール ドゥ カルティエ」の豊かなバリエーション
ベゼルに並ぶダイヤモンドの輝きで、さらに華やかな手もとに
©Cartier
モデル着用のモデルよりひとまわり大きいSMサイズ。ベゼルのダイヤモンドが美しく輝く。
「パンテール ドゥ カルティエ」(スティール、ダイヤモンド)¥1135200/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
コーディネートのしやすさでも人気のコンビカラー
©Cartier
2色が含まれることで、イエロー系&シルバー系とどんな色のジュエリーとも好相性。
「パンテール ドゥ カルティエ」(YG、スティール)¥1122000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
上品なゴールドは、いつかは手にしたい憧れの一本
©Cartier
ひときわ目を引く最高級のゴールドは、肌にのせたときの美しさも格別。ミニサイズでエレガントに。
「パンテール ドゥ カルティエ」(YG)¥2772000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
2.シャネルの名品時計「プルミエール」話題の復刻モデル&バリエーション
CHANEL(シャネル)/名品時計「プルミエール」が35年ぶりに復刻
フランス語で“最初の”“一番”といった意味を持ち、その名の通り、メゾンを象徴する初の時計として1987年に誕生した「プルミエール」。
その美しさの源ともいえる八角形のケースは、かつてマドモアゼル シャネルが暮らし、彼女に多大なインスピレーションを与えたパリのヴァンドーム広場や、名香「シャネル N°5」のボトルストッパーからイメージされたもの。
ハンドバッグにも用いられるしなやかなチェーンをブレスレットに採用するなど、シャネルらしさがたっぷりと詰まった、究極にエレガントな一本として愛されてきました。
そんなメゾンが誇る「プルミエール」が誕生から35年を経た2022年、よりモダンに、そしてより実用的に進化し、まったく新しいウォッチとして蘇ったのが、この復刻版「プルミエール オリジナル エディション」。
桐谷美玲がまとう「プルミエール オリジナル エディション」
オリジナルの魅力はそのままに、 よりモダンに使いやすく進化
八角形の小ぶりなケースや黒のレザーを編み込んだゴールドのチェーンストラップ……そのほとんどがオリジナルモデルと“変わらない”ことこそが、最大の魅力ともいえる復刻版。
それでいて実はゴールドの色みが柔らかくなっていたり、ケースの厚みやリュウズの配置などディテールはさりげなくアップデートし、使いやすく進化していたりするのはさすが!
インデックスや秒針のないごくシンプルなダイヤルは、そのシンプルさゆえに視認性が高く、コーディネートしやすいことも愛される理由のひとつ。過不足のない“簡潔”を好んだマドモアゼル シャネルのテイストが色濃く反映されたという「プルミエール」、忙しい現代に生きる私たちにとっても、そのスマートさはうれしい限り。
時計「プルミエール オリジナル エディション」(SS(ゴールドプレート)×レザー、26.1mm×20mm)¥858000・イヤカフ(上)(YG)¥191400・イヤカフ(中)(BG)¥198000・イヤカフ(下)(WG、ダイヤモンド)¥323400/シャネル
ジャケット¥27940・ビスチェ¥17930・パンツ¥20900(すべて3月発売予定)/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト)
CHANEL「プルミエール」ウォッチのエレガントなバリエーション
メタルチェーンの「プルミエール」
クールな輝きが目を引くスタイリッシュな一本
ステンレススティールのチェーンブレスレットを採用し、見た目は辛口ながらもつけ心地は驚くほどしなやか。写真のスモールモデルのほかミディアムモデルも展開。
「プルミエール」(SS、16mm×22mm)¥616000/シャネル
「プルミエール リボン」
エレガントで機能的なストラップが魅力のミニウォッチ
表面をヴェルベットタッチに仕上げたストラップは、実はラバー素材。汗や汚れのケアがしやすいのも、毎日を共にする時計としては欠かせないポイント。
「プルミエール リボン」(YG×チタン×ラバー、19.7mm×15.2mm)¥720500/シャネル
3連ブレスレットの「プルミエール」
ジュエリー感覚で楽しめるロングチェーンにも注目
ステンレススティールのチェーンにブラックレザーを編み込んだ、3連タイプのブレスレット。腕も華奢に見えて、いっそう女性らしい手もとを演出。
「プルミエール」(SS×レザー、16mm×23.6mm)¥742500/シャネル
3.シャネルの名品時計「J12」おすすめのモデル最新&洗練バリエ
CHANEL(シャネル)/名品「J12」の革新的な存在感
世界一古いヨットレースであるアメリカズ・カップに登場するようなヨットの世界観を着想源に、この時計を生み出した当時のシャネルのアーティスティック ディレクター、ジャック・エリュのイニシャルでもある、“J”を名に冠した「J12」(ジェイトゥエルヴ)。
メゾン初の本格的機械式腕時計として2000年にデビューし、その精巧さとスポーティな佇まいから、性別も世代も問わず愛されるアイコン時計として、不動の人気を確立しました。
その一番の特徴といえば、何といってもセラミック素材。それまで時計といえばゴールドやステンレススティールが主流だった当時、つややかなセラミックを用いた黒や白の時計はあまりにも画期的! しかも軽く、傷や汚れもつきにくく、劣化もしにくいといいことずくめ。
そんなファッション性と実用性を備え、世界に衝撃を与えた「J12」。バイラ世代の私たちが挑戦するなら、こんな一本はいかが?
桐谷美玲がまとう最新の「J12」
可愛さも、格好よさもちょうどいい。 女性好みな“33mm”の最新作
実は誕生から20年を機に、大幅にリニューアルした「J12」。
“何も変えずにすべてを変える”というテーマを掲げ、昨年4月に誕生したのがこの33mmサイズの「J12 キャリバー 12.2」。クリーンで華やかなホワイト セラミックの美しさはそのままに、独自の新オートマティックムーブメント「キャリバー12.2」を搭載したのがその進化のひとつ。自動巻きという機械式時計ならではの本格的な魅力を持ちつつ、約50時間ものパワーリザーブを備えCOSC(スイス公認クロノメーター検査協会)の認定を受けるなど、機能面でも信頼性があるからこそ日常使いにもぴったり。
19mmから41mmとサイズ展開が豊富な「J12」の中でも、ほどよく存在感があり、かといってトゥーマッチにもならない33mmは女性でも使いやすいと人気のサイズ。1~12のアラビア数字も読みやすく、時計に求める実用性にもひと役。一生愛せる“本格派”として、こんな名作も選択肢のひとつにしてみたい。
時計「J12 キャリバー 12.2」(直径33mm/高耐性ホワイト セラミック、SS、自動巻き)¥1061500・リング(人さし指)(WG)¥239800・リング(中指上)(WG、ダイヤモンド)¥583000・リング(中指下)(WG)¥583000/シャネル
ニット¥34100/フィルム(ソブ) デニム¥16940(2月発売予定)/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト)
CHANEL「J12」の洗練バリエーション
「J12 ファントム」33MM
あえての“真っ黒”はパートナーとシェアしても
ダイヤル、ダイヤルを取り巻くベゼル、そしてベゼル上の数字までがすべて黒、という潔さが格好いい。男性人気も高く、パートナーとのシェアにも最適。38mmの自動巻きムーブメント搭載モデルも展開。
「J12 ファントム」(直径33mm/高耐性ブラック セラミック、SS、クオーツ)¥885500/シャネル
「J12」
目にするたびに気分が上がる、贅沢なフェイス
マザーオブパールの文字盤に12個のダイヤモンドインデックスを配し、華やかさが満点。ぜんまいを巻く必要のないクオーツ式で扱いやすさも◎。
「J12」(直径33mm/高耐性ホワイト セラミック、SS、ダイヤモンド、クオーツ)¥1034000/シャネル
「J12・XS」
女性らしさを楽しみたいなら、小ぶりな19mmを
スポーティな表情はそのままに、華奢な腕にも似合う19mm。32個のブリリアントカット ダイヤモンドをセットし、小ぶりでも存在感は大!
「J12・XS」(直径19mm/高耐性ブラック セラミック、SS、ダイヤモンド、クオーツ)¥1138500/シャネル
4.30代からの時計選び~人気ブランドのレディースモデルを網羅!
スマホを見れば誰もが簡単に時間を知ることができるこの時代に、あえて“時計をつける”という選択。それは大人の今だからこそできる贅沢であり、働くBAILA世代にとってはひとつのたしなみかもしれません。
決して安い買い物ではないからこそ、せっかくなら自分らしく、納得のいく一本を選びたいもの。世界中で愛される個性豊かな時計から今回、7つの名品を厳選。
時計ジャーナリストの篠田哲生さんとともに、その魅力に迫ります。
時計ジャーナリスト
篠田哲生
しのだ・てつお●集英社『UOMO』をはじめ多数の媒体で活躍。時計の専門学校で学び、スイスなど各国のメーカーを取材してきたスペシャリスト。著書に『教養としての腕時計選び』(光文社新書)。
「高機能なスマートウォッチなども続々と登場している中で、時間しかわからない時計を“わざわざ”選ぶのは、時間に対して誠実に向き合うということ。そういったことを意識してものを選ぶのは大切ですし、“自分の好きなもの”を選ぶという行為自体に意味があると思うんです。
今の年齢で清水買いしたものが、10年後にはカジュアルに使えるようになった……それはきっと自分が成長した証。毎日を共にし、自分の軌跡ともいえる時計だからこそ、そのときの気持ちに寄り添うものを、ちゃんと自分の目で選び、身に着けていただけたらいいと思います」(篠田さん)
今回、時計ジャーナリスト篠田哲生さんがBAILA世代の女性のために選んだおすすめの時計をご紹介。
じっくり読んで知って、お気に入りの一本との出合いがありますように!
1)気品ある手もとを演出する“アールデコ”デザインの本格派ウォッチ
「もともと、男性用の懐中時計が時間を知るための“道具”だったのに対し、“身を美しく着飾るため”のものとして生まれたのが女性用の腕時計。それまでは貴族が楽しむ一点もののアクセサリーでしたが、19世紀後半から起こった第二次産業革命で、機械化の波が押し寄せ、さまざまなものが大量生産されるようになったことで、広く一般の人にも楽しめる存在となり、新しいカルチャーとして生活に浸透していったのです。
いっぽうで、そんな“身を美しく着飾るため”の贅沢品を大量生産で作るなんて……!という考えも。そこで誕生したのが、芸術性と機械性を備えた“アールデコ”という新しいデザインのムーヴメント。一見するとシンプルで現代的な機械的な印象をあたえながらも、職人の手によるやさしくエレガントなこだわりも詰まっているのが特長です」(篠田さん)
そんなアールデコ様式の典型ともいえる美しい腕時計で高い人気を博した先駆者ロンジン。さらには現代のアールデコの名手フレデリック・コンスタントとともにご紹介。
■ ロンジン 「ドルチェヴィータ」
ロンジン「ドルチェヴィータ」L5.255.4.71.4 ¥204600
「BAILA世代の方には少し新鮮に映るかもしれないロンジンですが、実は1832年に創業し、国際的なスポーツイベントの計時も行うほどの“超名門”。
そんな歴史あるブランドだからこそ、昔ならではの技術を現代の時計においてもきちんと継承しているところはさすが! 花が広がるようなフランケ模様の文字盤や、青い針といった1920年代のクラシックスタイルを感じられる『ドルチェヴィータ』は、その代表格ともいえる名品です」(篠田さん)
■ フレデリック・コンスタント 「クラシック カレ レディース」
フレデリック・コンスタント「クラシック カレ レディース」FC-200MPWCD16 ¥294800
「34石ものダイヤモンドが入っているこちらは、10万円台前半から展開する人気の『クラシック カレ』シリーズの中でも華やかな一本。
フレデリック・コンスタントは“手の届くラグジュアリー”を掲げ、スイスの高品質なクラシック時計をこなれたプライスで楽しめるのが魅力です。1988年創業とブランドとしては新しいですが、現代的であるがゆえにものづくりもいい意味で合理的。そしてそれは私たちにとってうれしいコストダウンに直結することも!
時計の聖地であるスイスの中でも都会的なジュネーヴ生まれということもあって、伝統は重んじつつも洒脱なデザインは、ほかとは一線を画します」(篠田さん)
2)時計好きにも一目置かれる!? しゃれ感抜群の注目ウォッチ
王道のクラシカルな時計もいいけれど、せっかくなら人とかぶらないちょっと新鮮で、おっ!と言われるような名品を手にしたい……。
そんな方におすすめなのが、デザインコンシャスな時計を得意とするハミルトンと、使いやすい機械式で女性にもファンが多いティソ。
■ ハミルトン 「ジャズマスター レディ」
ハミルトン「ジャズマスター レディ」H32201430 ¥89100
「文字盤に“SWISS MADE”とあるように製造はスイスで行っていますが、もともとはアメリカ発祥のブランドで、鉄道時計からスタートしたハミルトン。
ベーシックにとらわれないデザイン性に長けたブランドらしく、放射線状に型押しされた立体的なダイヤルに、サテンストラップの組み合わせが新しいですよね。
ハリウッドともつながりが深く、映画の小道具などにもよく使われているブランドなんですよ」(篠田さん)
■ ティソ「シュマン・デ・トゥレル オートマティック レディ」
ティソ「シュマン・デ・トゥレル オートマティック レディ」T0992071104800 ¥117700
「これまでの3本と明らかに異なるのは“機械式”ということ。電池式のクオーツ時計とは違い、機械式時計は巻き上げたぜんまいを動力源とするもの。これぞ時計の醍醐味、という人もいます。
いっぽうでリモートワークで外に出ない日やコーディネート的に時計をつけない日が続くと、おのずとぜんまいがほどけて止まっていることもありますよね。その点、このティソの時計は最長80時間も連続駆動するので、2日くらい使わなくても止まらないという実用的なメリットが。いちいち針合わせをしなくてもいいので爪も痛みませんし(笑)、メンズライクな表情の中に女性が使いやすい工夫が満載です」(篠田さん)
3)使いやすさにとことんこだわった「日本ブランド」の実力派ウォッチ
そして、最後にご紹介するのは日本ブランドの3本。私たちの生活にもっともなじみが深く、一度は目にし、聞き覚えのある時計が多いものの、意外とその魅力を知らなかったりも……一体どこがどう“いい”のでしょう?
「時計は全般的にステンレススティールという素材が使われています。ほどよく堅く、磨くときれいなので高級感が出しやすい、そして心地よい重みが“いい時計をしている”という高揚感にもつながったりするのですが、日本の時計は“チタン”なんです。このチタンという素材がすばらしくて、まずは圧倒的に軽い。そして素材の特性によって、金属アレルギーをおこしにくい。ステンレススティールのようにツヤッときれいに加工するのが非常に難しい金属なのですが、それを実現して、なおかつ手の届きやすい価格で提供できているというのが、本当にすごいことなんです!」(篠田さん)
そんな独自の加工技術でチタンのさらに上を行く“スーパーチタニウム”を採用しているのがシチズン クロスシー。
■ シチズン 「クロスシー」
シチズン 「クロスシー」daichi collection フローレットダイヤモンドモデルEE1007-67W ¥121000
「もうひとつ特筆すべきはソーラー発電ということ。ぜんまいで動く機械式や電池で動くクオーツ式とは違い、ソーラー(光)で時計を動かし、しかも発電した電気を溜めて暗いところでも動き続ける『エコ・ドライブ』という技術を生み出したのがシチズン。しかもこちらは一度フル充電したら、4年(パワーセーブ作動時)可動し続けるというすぐれもの。
環境汚染の原因にもなると言われる廃棄電池を出すこともなく、さらにはダイヤルに『ラボグロウン・ダイヤモンド』というエシカルなダイヤモンドを使っている点でもエコ。人にやさしく、地球にやさしく、社会にやさしい名品です」(篠田さん)
■ セイコー「ルキア」
セイコー「ルキア」SSQW064 ¥82500
「ゴールドのコーティングがされていますが、こちらも素材は純チタン。
ローマン数字や樽型のトノーケースなど、最初にご紹介したアールデコの時代に生まれたクラシックなデザインを取り入れつつ、モダンなデザインに仕上がっているので、よりアクセサリー感覚で日常使いしやすいかもしれません。
これだけの高級感で8万円台という価格も人気の理由です」(篠田さん)
■ カシオ「オシアナス」
カシオ「オシアナス」OCW-70PJ-7AJF ¥77000
「日本時計ならではの魅力にはもうひとつ、時間の正確性ということもあります。チタン製やソーラー発電と同じく先の2本にも共通しますが、自動で電波をキャッチしてつねに正しい時間に修正してくれる電波時計は、時間に厳格な日本人ならではのうれしい機能のひとつではないでしょうか。
カシオといえば、デジタル時計の“G-SHOCK”が有名ですが、誕生当時“カシオなのに針がある”と話題になったのがこの『オシアナス』。機能性はしっかりとありつつも甘さはひかえめ、男性人気も高い時計なので、パートナーとシェアしたい方などにはとくにおすすめです」(篠田さん)
撮影/酒井貴生〈aosora〉(人) ヘア&メイク/美舟〈SIGNO〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/桐谷美玲 取材・文/伊藤真知 ※( )の表記はSS=ステンレススティール、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、BG=ベージュゴールド、WG=ホワイトゴールドの略です。