30代、ファッションを楽しむコツって? 創刊20周年を記念して、バイラのファッションページを担う賢者たちがアドバイス。ライターの伊藤真知さんはアイテム単体ではなくコーディネート全体で考えはじめたことで、シンプル服の大事さに気がついたという。
アイテム単体ではなくコーディネートで考えることでファッションが循環し始めました
「30代前半までは、アイテム単体で気に入ったものを買っていたので、いざコーディネートで組み合わせようとすると奇抜になってしまうことが多かったんです。その後、バイラでルポに出させてもらう機会が巡ってきて、あらためて自分のファッションと向き合いました。初めて自分を俯瞰できるようになり、意識がガラリと変わりました。私は身長が低いので“スタイルアップするためにはどういう服を着たらいいか”というところから始まり、アイテム単体ではなくコーディネート全体で考えるように。単体で見るとまったく惹かれなかったシンプルな服を足していくことで、ファッションが循環し始め、今では私にとってシンプルな服が必要不可欠に。そのとき出会ったユニクロは今も変わらず好きですし、これからもずっと好きだと思います」
《34歳の頃》
「初めてバイラに登場したページです。身長が低い人のルポだったのですが、このとき初めて自分が小さいということを認識しました(笑)」
ライター
伊藤真知さん
大学卒業後、出版社に就職し、女性ファッション雑誌の編集者に。28歳で転職。音楽専門雑誌、カルチャー系フリーペーパーの編集に携わり、32歳でフリーランスに。
撮影/遠藤優貴〈MOUSTACHE〉 取材・原文/菊池美里 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年6月号掲載