＠スタイリストが教える「ニットを傷めず、毛玉をきれいに取る方法」意外な予防テクも必見！

働く30代のおしゃれ事情に詳しいスタイリストが、季節のお悩みを解決！　
今回は、冬のおしゃれに欠かせない「ニット」の毛玉ケアを取り上げます。ハイゲージ〜ローゲージなどニットの種類に合わせた毛玉の取り方と注意点、さらには意外な予防テクをご紹介。

編み目が細かく、密度の高いニット素材の場合は「毛玉取りブラシ」を使ったお手入れがおすすめ。ブラシで毛玉を優しくからめとることで、ニット特有のふんわりとした風合いを残したまま、きれいな仕上がりになります。

① ニットを平らな面に置く。

② 毛玉がある部分にブラシをあて、上から下へ軽いタッチで動かす。

こするのではなく、優しく撫でるように滑らすのがポイント。ニットが伸びないよう片手で押さえながら、毛玉だけをからめとるイメージですーっとブラシを動かすだけ。

全面的に毛玉が目立っていたニットパンツも、さっとブラッシングするだけでこんなにもきれいに！　毛玉が取れただけでなく、ニットの毛並みが整い、ふわっとした柔らかな仕上がりになりました。

今回使ったのは、「浅草アートブラシ」の「かんたん毛玉取りブラシ『匠』」。さっと撫でるだけで毛玉が取れるから、生地が傷みにくくて優秀！と、スタイリスト所持率の高いアイテム。天然毛、天然木使用。

太めの毛糸でざっくりと編まれたローゲージニットの場合は「毛玉取り機」でささっと素早く、狙いうちを！　目立つ毛玉だけを取ることで、凹凸のある編み目をぼかしてしまうことなく、表面を整えることができます。

① ニットを平らな面に置く。

② 毛玉がある部分を片手で下から押さえる。

③ 毛玉取り機の電源を入れ、くるくると回しながら毛玉を取る。

毛玉取り機は、毛玉だけをカットするようなイメージで優しくあてるのがポイント。毛玉の状態を確認しながら、少しずつ丁寧に。

毛玉取り機をさっとあてただけでも、見事に毛玉が取れました！　編み目の凹凸がしっかりと見えて、新品のような仕上がりに。

今回使ったのは、「ティファール」の「充電式毛玉クリーナー ブラック」。充電式、かつコードレスで使い勝手のいい逸品。生地の種類や毛足の長さに合わせて調整できる、風合いガードつき。

シャギー素材などの毛足が長いニットの場合や、毛玉の数が少ない場合は「糸切りバサミ」で切り取るのが効率的。目立つ毛玉だけを切り取ることで、生地を傷める心配がありません。

① ニットを平らな面に置く。

② 毛玉の部分だけを、糸切りバサミで切り取る。

着用時や着用後にひと手間加えることで、毛玉の発生を抑制することができます。お手入れがラクになるだけでなく、ニットの持ちも格段によくなるので、ぜひ今日から取り入れてみて。

毛玉が発生する主な原因は「摩擦」と「静電気」。この原因を遮断するため、ニットの上に裏地のないコートを着用する場合は、シャツを重ねて着ると毛玉予防になります。それだけでなく、こなれたレイヤードスタイルが完成するのも嬉しい！

洋服ブラシを使用することで、繊維の汚れやほこりを取り除くだけでなく、絡みかけた繊維をほぐすことで毛玉ができにくくなります。着用後にさっとブラッシングして毛並みを整えることで、ニットの質感もアップ。

今回使ったのは、「浅草アートブラシ」の「カシミヤ用洋服ブラシ『匠』」。デリケートな素材にも安心して使えて便利。女性でも持ちやすい大きさ、かつ軽量で毎日のお手入れにピッタリ。家庭に1本常備しておきたい！

クリーニングの「毛玉取りオプション」を活用するのもおすすめ。プロの手で洋服の状態を見ながら毛玉を取ってくれるので、大切なニットのお手入れにぜひ。

ニットをきれいな状態で保つには、日頃のお手入れが肝心。お気に入りのニットを長く愛用するために、今回ご紹介したお手入れ方法や予防テクを取り入れてみるのはいかがですか？　毛玉のないきれいなニットを着て、冬のおしゃれを思いっきり楽しみましょう！

浅草アートブラシ　03-5603-6551

ソージュ オンラインストア　http://store.soeju.com/

ティファール お客様相談センター　0570-077-772

撮影／田村伊吹　スタイリスト／鷹取美咲　取材・文／伊佐治里保