30代・40代の生理のお悩みや疑問に、人気産婦人科専門医がお答え!今回は、「生理期間の長さ」について聞きました。
生理が終わらない……。8日、9日くらい続くけど、大丈夫?
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30代・40代女性の、生理の長さに関する「リアルな生理悩み&疑問」!
・「とにかく生理期間が長いのが悩み。薄ピンクっぽい、透明感のある出血が始まってから、薄茶色になるまで、ダラダラと8~9日ほど続きます。自分の中では、生理=1週間のイメージなので、長過ぎなのでは!?と心配」
・「生理期間中は彼からのセックスの誘いを断っているのですが、『生理期間長すぎじゃない?』と苦情を言われ、ハッとしました。生理記録アプリを確認したところ、毎月9日間くらいが生理。これって、正常の範囲内ですか?」
医師がお答え!
帝京大学医学部卒業。1992年、いけした女性クリニック銀座を開業。2020年、東峯ラウンジクリニックへ移転。2021年、月島でいけした女性クリニックを開業。ストレスや加齢などによって起きる女性の心身トラブルに向き合い、幅広い年代の女性たちの相談に乗る。
まずは生理期間の数え方の見直しを
「婦人科的には、経血が出てから透明なおりものになるまでの期間がだいたい7日間以内であれば正常。
クリニックの問診票では、生理期間が8日間や9日間と書く人も結構いるのですが、話を聞いてみると、始まりと終わりの、おりものに少し茶色っぽい出血が混ざった、いわゆる“おしるし”の日も生理期間にカウントしての8日間や9日間と書いている場合も。
おりものシートで足りる程度の経血の日を入れて8日間、9日間でしたら問題ないケースがほとんど。
ただ、赤い経血が8日以上続いている場合は、過長月経と呼び、注意が必要です。子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸管ポリープ、子宮癌といった病気がある可能性もありますので、必ず定期的に診察を受けましょう。人間ドックで貧血を指摘されている方は、8日以上なら必ず婦人科を受診してください」
経血の種類もきちんと見極めて、日数のカウントを!
取材・文/櫻木えみ