妊婦は、ネイルやメイクを控えるべき？【医師が回答！30代・40代の妊娠悩み＆疑問】

30代・40代の妊娠のお悩みや疑問に医師が回答！　お化粧やネイル、妊娠中でも美しくしておきたいけど、果たしてどの程度までやってもOK？

・「きっちりメイクをする人が多い職場。マスクをしていても、ベースメイクやアイメイクはしっかりするのがもはや社風。ですが、子どものいる姉に『妊娠中の化粧は最低限にしといたほうがいいよ。化粧も皮膚から吸収するんだよ』と言われ、肌に塗るものも気になっています。妊娠中のメイクは控えめにしたほうが安心なんですか？」
 

・「接客業なので、手もとは美しくしておきたくてネイルのおしゃれは必須。最近は節約も兼ねておうちでセルフジェルネイルを楽しんでいます。フットネイルは気軽に塗れる市販のマニキュア。お腹もだいぶ大きくなってきたのですが、出産直後の記念すべき写真撮影のためにも、手先はとっておきのジェルネイルで……とデザインを考え中。夫には『妊婦がネイル塗って大丈夫なの？』とうるさく言われてるんですが、実際どうなんでしょうか？」

「お化粧やネイル、今は妊婦さんも楽しんでいますよね。出産のとき、つけまつげをしている人も多いようです。妊娠中のお化粧は特に問題ないと思います。

気をつけたいのはマニキュア。出産のときは、パルスオキシメータで爪を挟み、経皮的動脈血酸素飽和度や脈拍を測定するのですが、爪にマニキュアの色が乗っている状態では正しい計測ができないのです。

妊娠中は緊急で病院に運ばれる可能性もあるため、ジェルネイルのように、除光液で除去できないタイプのネイルを塗ることはリスクが伴うためおすすめしていません。また、除光液ですぐに落とせるタイプのマニキュアであっても、除光液のにおいで気分が悪くなってしまう妊婦さんもいるので注意しましょう」

お化粧は問題ないけれど、ジェルネイルのおしゃれは産後まで待ったほうが安心ですね！

取材・文／櫻木えみ