控えめなのに、いざというときに頼りになる。そんな素敵な「圧はないけど、芯はある人」になるには? 上司にも部下にも好かれる職場でのふるまい方について、教育学者の齋藤孝先生に教えてもらいました。
圧はないけど芯はある人のふるまい方
1.誰にでも常に上機嫌で接することができる
「上機嫌な人というのは、圧を出さず、ほかの人の圧からも逃れられ、精神の状態が安定していて芯があります。大事なのは上機嫌でいようとすること。その心がけを続けると習慣化でき、常に上機嫌でいられるようになります」
2.段取りを組んでチームを下支えする
「チームプロジェクトは上手な段取りを組んでいるとそれだけでうまく運ぶことが多いです。飲み会まで含めて、さりげなく段取りを組める人は、圧のある目立った動きではなく芯のある行動でチームを大きくアシストします」
たとえば…
ひとつの物事に向かってチームで動く とき
当事者意識を持って、自分にできるかたちでチームの成果に貢献する姿勢を見せる
「意見を求められたときに積極的にアイディアや意見をパッと最初に言うことは、チームに勢いを生みます。会議の議事録をわかりやすいかたちでまとめる仕事を進んでするのも感謝されますね。どちらもチームの生産性や効率を上げる、周囲から頼りにされる圧はないけど芯はある行動です」
教育学者
齋藤 孝さん
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー著作家、文化人として多くのメディアで活躍。
イラスト/秋葉あきこ 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年2月号掲載