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【推し活疲れ】どう対処する?推しじまいのタイミングとは?専門家がアドバイス

【推し活疲れ】どう対処する?推しじまいのタイミングとは?専門家がアドバイス

最高に楽しいはずの推し活なのに、最近なんだか少し疲れてきているかも……? 好きな気持ちも熱もある一方で、どこか息切れしている感覚もある。やめたいわけじゃないけど、度々訪れる“推し活疲れ”のもやもや、どう向き合えばいい?

CONTENTS

  1. 1. “推し活疲れ”のもやもやエピソード。生きがいが気づけば「しんどい…」に。
  2. 2. 「推し活疲れ」楽しいはずなのに“もやもや”しちゃう…対処法を専門家がアドバイス!
  3. 3. 元乃木坂46/心理カウンセラー 中元日芽香さん「忙しい30代。推し活が義務になったら休んでもいい」
  4. 4. イケメン俳優オタク/ライター 横川良明さん「未練たらたらで“推しじまい”してもいい」

1. “推し活疲れ”のもやもやエピソード。生きがいが気づけば「しんどい…」に。

半数以上のバイラ読者が「推し活疲れ」の自覚あり!

アンケートによると、SNSを含め「推しに関する情報を追うこと」にストレスを感じている人がなんと6割弱も! リアルな推し活仲間との間で「自分だけいい席のチケットが当たると、気まずくなる」「レアなグッズを手に入れた話をしたら、自慢だと思われた」など、何かと気苦労がある模様。「10代後半から推し活を始め、気づけば長い年月が。今も活躍中の推しには感謝だけど、正直なところ、“中だるみ”感は否めない」と、以前に比べて情熱が低下中なのを実感する声も。「突然の活動休止報告にショック。推しや運営のやり方に疑問を感じた」など、推し活を極めていくほど、楽しさよりストレスが勝る場面もあるのが本音のよう。そんな「推し活疲れ」に悩めるバイラ世代の実状と、お疲れ対策をレポート!

Q.推しに関する情報を追うことが負担に感じたことはありますか?…YES 57%

Q.推しに関する情報を 追うことが 負担に感じたことは ありますか?

Q.推しのことを考えると、昔よりワクワク感が減ったと感じることはありますか?…YES 53%

Q.推しのことを考えると、昔よりワクワク感が 減ったと感じることは ありますか?

Q.推し活にかけるお金や時間を「減らしたい」と感じたことがありますか?…YES 63%

Q.推し界隈(ファン同士)の人間関係で疲れたことがありますか?…YES 53%

Q.推しの言動や活動方針にもやもやしたことがありますか?…YES 61%

(回答数50名 2025年8月15日〜9月1日に実施)

推し活のもやもや、吐き出させて!“推し活疲れ”エピソード

さらなる具体的な「推し活疲れ」エピソードを紹介。愛情を持って応援する活動のはずが……。時間や体力、気力を使う趣味だけに、私たち、こんなところでもやもやをためています!

マネーのもやもや

3万円のライブでいちばん後ろの席に。もちろん推しの姿は、豆粒以下。無理してお金を出した分、気持ちもお財布も寂しかった。(36歳・パート)

若い頃、どうしても複数の公演に行きたくて、親に生活費を借りて参戦してました。(37歳・営業事務)

なにげなく見たカード請求が初めて限度額ギリギリで…。

なにげなく見たカード請求が初めて限度額ギリギリで…。「不正利用か!?」と、焦って詳細確認したところ、推しのCD代だと判明。全部心当たりがあってさらに凍りつきました。(40歳・医療関係)

交通費+チケット代+宿泊代+グッズ代で一日で15万円飛ぶのが当たり前の生活。お金&体力をすり減らしダウン。 (29歳・保育士)

交通費+チケット代+宿泊代+グッズ代で一日で15万円飛ぶのが当たり前の生活。お金&体力をすり減らしダウン。(29歳・保育士)

リリースイベントつきのCDに多額の投資。山積みのCDを見たときの罪悪感といったら…。夫からも「推しではなく、子どもにお金を使ってほしい」とガチトーンで言われてしまいました。(38歳・販売員)

人間関係のもやもや

チケットが当選したあと、宿泊先や飛行機の予約などの雑務をほかのメンバーに押しつけてくる推し活仲間。

チケットが当選したあと、宿泊先や飛行機の予約などの雑務をほかのメンバーに押しつけてくる推し活仲間。忙しいのはみんな同じなのにと、困惑している。(40歳・医療関係)

チケット争奪戦はスピードが命!なのに、レスポンスが遅かったり、情報収集を一緒にしてくれなかったりでこちらの負担が大きくなり疲れてしまう。一緒に楽しむはずが「なぜ私だけが必死に?」と感じてしまい、だんだん疎遠になっている。(30歳・メーカー)

席ガチャに外れたときのドタキャン。やめて――――!(31歳・主婦)

推しがいない人に、「もっと有意義なことに課金すべき」と説教された。ほっといてください!(29歳・公務員)

ファンクラブ限定動画をSNSに違法アップロードするファン。

ファンクラブ限定動画をSNSに違法アップロードするファン。バズってその人のアカウントが大きくなっているのを見ると、モヤる。(27歳・デザイン関係)

推し本人&運営のもやもや

ツアー中に熱愛報道!噂の相手とおそろいの指輪を、次の公演では外していた(怒)。

ツアー中に熱愛報道!噂の相手とおそろいの指輪を、次の公演では外していた(怒)。もう認めてるようなもん!(31歳・個人事業主)

推しのスケジュールが過密すぎて心配。芸が磨かれる前に寿命が縮みそうだから、運営さん、マジでほどほどにして!(35歳・商社)

突然の芸能界引退。本人が決めたことだから応援したいけど涙が止まらなかった。(39歳・事務)

かっこいいキャラだった彼。デビュー後すぐに面白キャラになり、いじられすぎてる姿に萎えた…。(35歳・客室乗務員)

コンサートでの、お見送りの剥がしが早すぎる件。「お見送りじゃなくて、お見えた…?」くらいの秒速剥がしは切ない(泣)。(38歳・販売員)

待ちに待ったチケット抽選とグッズ販売の日。サイトのシステムトラブルで購入できず発狂しそうに。

待ちに待ったチケット抽選とグッズ販売の日。サイトのシステムトラブルで購入できず発狂しそうに。(38歳・販売員)

2. 「推し活疲れ」楽しいはずなのに“もやもや”しちゃう…対処法を専門家がアドバイス!

お金、人間関係、推しや運営に対しての割り切れない思い……。推し活にまつわるもやもやとのつきあい方を、プロフェッショナルに伺いました!

教えていただいたのは
みたらし加奈さん

臨床心理士・公認心理師

みたらし加奈さん


「神泉こころカウンセリング」所長。NPO法人『mimosas(ミモザ)』代表副理事。メディア、SNSでもメンタルヘルス情報を発信中。

横川 楓さん

推し活経済評論家

横川 楓さん


やさしいお金の専門家・金融教育活動家として活動中。日本金融教育推進協会代表。Xでも最新情報を発信中。

マネーのもやもやに…

マネーのもやもやに…

収入が支出を上回っている“プラマイゼロ以上”の状態なら合格点。余裕があれば、プラスαの工夫もしてみて。

《対処法1》まずはアプリをダウンロードして収支を可視化

《対処法1》まずはアプリをダウンロードして収支を可視化

「まずは推し活代はもちろん、そのほかも含めた自分の支出と入ってくるお金の可視化を。マネーフォワード MEなど家計管理系アプリが便利。使ったお金より収入が上回っていれば、健全な範囲で推し活ができていますし、支出が多い場合は節約すべき部分もわかります」(横川さん)

《対処法2》貯金用口座を作って、余剰資金をためる

「アプリで年間や月ごとの収支のバランスが把握できたら、何かのときのための貯金口座を作りましょう。この口座でためるお金は推し活に使ってもいいですし、そのほか、生活の中で急な出費の備えにも。『余剰資金がある』と思えるだけで、心がだいぶ安定します」(横川さん)

《対処法3》フリマアプリでいらないグッズを売る、キャッシュレス化でポイ活をはじめる…。財テクで手持ちを増やそう

「年間の収支がプラスマイナスゼロの状態は避けたいもの。不要品はフリマアプリで売る、スマホ決済やカード払いでポイントをためるなど、日常の中でお金を増やして。ためたポイントでライブ用の服を買ったりと、手持ちのお金を減らさず推し活を楽しむ工夫を」(横川さん)

人間関係のもやもやに…

人間関係のもやもやに…

気持ちが行き場をなくしたら、一人で抱え込まずに外に吐き出す工夫を。小さな一歩が心を軽くするきっかけに。

《対処法1》ノートにありのままの気持ちを書き起こして、外在化させよう

「推し活にかかわらず、人づきあいでもやもやする場合は、紙のノートに今の気持ちを書き出してみましょう。秘めていた感情を外在化させ、さらに客観的に読み直すことで、自分の心の揺れ方や、人とつきあうときの特徴がわかり、心の回復の一助となります」(みたらしさん)

《対処法2》コミュニティ=依存先はできるだけたくさんつくろう!

ノートにありのままの気持ちを 書き起こして、外在化させよう

「自分にも心地よい人づきあいの仕方があるように、ほかの人にも、その人ならではのクセがあります。もし『つきあい方が違うかも?』と思ったら、我慢はしないで。そして、ひとつの場に依存しすぎないこと。複数のコミュニティを持つと気持ちも軽くなります」(みたらしさん)

《対処法3》どうしようもない気持ちはプロに頼るのも手。気軽にカウンセリングへ

「もやもやが晴れない人は、臨床心理士や公認心理師がいるカウンセリングルームを利用して。悩みがないと通えないと思われがちですが、そんなことはありません。推し活仲間の前では言いづらい話題や、推しへの気持ちを吐露する場として使ってもいいんです」(みたらしさん)

推し本人&運営のもやもやに…

推し本人&運営のもやもやに…

この悩みは一人で解決できないことがほとんど。不調のサインを知り、ときには公的機関へ相談するなど多角的な対処を。

《対処法1》推し活をしてきた自分を否定しない

「推しの結婚、活動休止、引退などは、どうしようもできません。気持ちが揺れるとは思いますが、推しには推しの、自分には自分の人生があると考えて。いい意味で心の境界線を引き、これまで推し活をしてきたことを否定せずに、自分を受け入れてあげましょう」(みたらしさん)

《対処法2》社会的に問題を感じる運営スタイルは、公的機関へ相談してみる

「チケットやグッズの販売の仕方や価格設定などで、『これはさすがにおかしいな?』と思うことがあれば、運営に疑問の声を上げてもいいと思います。また消費生活センターなどに相談する方法も。公的機関を頼ることで、解決策が得られるかもしれません」(みたらしさん)

《対処法3》頭痛、脱毛、体のかゆみ… 心の不調は体にも出る。のめりこみそうなときのサインを知っておこう

社会的に問題を感じる運営スタイルは、公的機関へ相談してみる

「推し活にストレスを感じている場合、実は、体のほうがサインを出していることも。体の痛みやかゆみ、脱毛などの症状が現れたら、心にも負荷がかかっている可能性が。そんなときは一人で抱え込まず、専門家などに相談してみるのもおすすめです」(みたらしさん)

3. 元乃木坂46/心理カウンセラー 中元日芽香さん「忙しい30代。推し活が義務になったら休んでもいい」

推された経験がある人に聞いてみた
中元日芽香さん

元乃木坂46/心理カウンセラー

中元日芽香さん


なかもと ひめか●1996年生まれ。2011~2017年まで乃木坂46のメンバーとして活躍。認知行動療法などを学び、カウンセリングサロン『モニカと私』を設立した。

中元日芽香さん

ライフステージが変わる年代だからこそ、主体的に推しじまいしてみても

かつて乃木坂46の一員として“推される立場”を経験した中元さん。引退した今は心理カウンセラーに。実際に推し活にまつわる悩み相談を、受けることもあるのだとか。
「『ライブに申し込まなきゃ』『グッズを買わなきゃ!』と、楽しみの活動が、~すべき、と義務感や強迫観念になっていたら、推し活が負担になっているサイン。過去に比べて、今は充分に活動できていないなど、昔と今の自分の熱量を比較して落ち込む場合も、推しじまいを考えていいかもしれないですね」

そしてバイラ世代は、10代、20代の頃よりも、推し活の線引きがしづらいのも特徴なのだとか。
「学生時代や社会人1、2年目に比べると、金銭面など外的な制約が減るので、具体的なやめどきがわからなくなりがち。一方で仕事が忙しくなったり、ライフステージの変化も多い年代。リアルな生活と、推し活とのバランスがとれなくなり、負担を感じる人も多いと思います。推し歴が10年を超え、気持ち的に息切れする人もいるかもしれません」

楽しいはずの推し活が、つらさが勝ってしまい続けられなくなったときは、どうしたらいいのでしょうか。
『私が推し活をやめる』と主体的に決断を。遠征やライブ参戦からメディアでの視聴のみにする、推し活仲間のコミュニティへの参加を減らすなど、少しずつフェードアウトを。あいた時間に推しのことを考えても自分を責めないで。同時に読書や映画など、別の趣味で推し活に使っていた時間を埋めていきましょう

またかつて推されていた身として、こんなアドバイスも。
「応援してもらえるのは嬉しいし、活動するエネルギーの源になります。ただし、推してくださる方が親近感を持ちすぎて、運営や推し本人に、生々しい感情をぶつけられると怖さも感じるもの。推しも人間です。応援の気持ちをこじらせそうになったら『友達や仕事先の人に同じことをしても問題ない?』と考えるクセをつけると、いい心の距離感が保てるはず」

そして「推しじまいを推し活の終了と決めつけなくてもいい」とも。
「また推し活をしても大丈夫ですよ。特に推し活歴が長くて気持ちが中だるみになっている人は、推しじまいして再開すると、初期の頃の情熱が戻ってくるかもしれません!」

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4. イケメン俳優オタク/ライター 横川良明さん「未練たらたらで“推しじまい”してもいい」

推し活のプロに聞いてみた

イケメン俳優オタク/ライター

横川良明さん


よこがわ よしあき●1983年生まれ。映画、テレビドラマ、演劇など幅広いジャンルで取材・執筆を行う。『役者たちの現在地』(KADOKAWA)など著作も多数。

横川良明さん

「推しはこちらのことは知らない」。己のペースで卒業と応援を繰り返してみよう

イケメン俳優の推し活を続けている横川さん。今まで推し活にストレスを感じたことはないと言い、メンタル管理はさすがのもの。モットーは「推しを分散する」ことだそう。

「俳優推しだからできるのかもしれないですが、Aさん、Bさん、Cさんと、常に複数の推しをつくっています。今、僕はドラマ『波うららかに、めおと日和』で、ピュアな夫役が話題を呼んだ本田響矢さんがメイン推しなものの、彼以外にも応援中の人はたくさん。そして僕の信条は『推しに対して、一切の見返りを求めない!』ということなんです」

自分が心地よい距離感で推し活するのが、横川さんのスタイル。

「『推しが一流俳優に昇りつめていく様子を、応援するモブ』が、僕の立ち位置。推しは僕の存在など知ったこっちゃない。お互いが遠い関係性だからいいんです。本人とのリアルな交流も、まったく求めていません。もちろんライターという職業柄、推しの俳優にお会いする機会もありますよ。でも目的がある取材の場ですから、仕事に私情は挟まないです。ファンミも興味がないし、推し活仲間もつくらない、自己完結タイプ。SNSで情報収集はしますが、威圧的なコメントが多いと『この沼、治安悪いな~』と、深掘りをやめます。本人と同時に演じる役も重視しているので、ハマれない作品が続くと、推すのを離脱することも。その間にほかの推しの作品を楽しみ、しばらくたってメインだった推しが役に恵まれてくると、再び応援したり。あとは推しが国民的な俳優になるのを見届けたら、推しじまいという、独自の基準も。僕は結構、ライトに推しじまい&再開をしていますよ」

横川さんがバイラ読者に提案する「効果的な推しじまい」とは?

グッズが多い人は寺田倉庫など、レンタルスペースに預ける! 季節外れの洋服を預けるぐらいの感覚で、モノを目の前から減らしてみてください。恐らく『何をあんなに買い込んでたんだ?』と、なると思います。推し活ほど、見返りがなくて非生産的な趣味はないんですから(笑)。『人に課金じゃなくて自分のために貯金しなきゃ!』と、現実に戻れるかも。それから推しじまいで心が揺れる人は、推しのこと以外でも悩みがちなタイプではないかな、と。悪いことじゃないですよ。大事なのは悩みがち、という自覚。自分の心の特性を知っていたら『未練あるなあ~』って感じながら推しじまいしても、問題ないですよね。そして気が向いたら、また推し活してもいいと思います」

撮影/木村 敦〈Ajoite〉 ヘア&メイク/日高 咲〈ilumini.〉(中元さん) スタイリスト/鷹取美咲 (中元さん) イラスト/佐藤ワカナ 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2025年12月号掲載

BAILA編集部

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30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。

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