働く30代が抱える日々のもやもやを、一見冴えない(!?)アンガールズの田中卓志先輩にぶつける連載【隣の部署の田中先輩】第37回! 今回は「人に相談すると迷いや悩みが増える」というお悩みに田中先輩が的確アドバイス!
《今月のお悩み》悩んだとき、人に「相談」ってしたほうがいいの?(34歳・IT)

最近恋愛で悩んでいて、いろんな友人に相談したのですが様々な意見をもらいすぎたせいで逆に混乱し、余計に迷いや悩みが増えて疲れました。自分の意見と人からのアドバイス、いいバランスってありますか? 田中さんは悩んだとき、人に相談しますか?
田中先輩の答え…自分で考え、自分で選び、自分の人生を生きる!!

悩みに悩んだその時間が未来の自分の礎になる!!
最近はChatGPTに悩みを解決してもらう人も多いとか。本当、便利な世の中になりましたよね。僕もね、たまに相談するんですよ。このあいだも、「500文字で書いてください」と言われた原稿をウワーッと書いて提出したら「800文字あります」と言われちゃって。あわてて「要点を500文字以内にまとめて‼」とChatGPTにお願い。ものの数秒で上手に仕上げてくれましたからね。
人間の何倍ものデータを持つAIに悩み相談すれば、答えは簡単に手に入るのかもしれない。ただ、それに自分の人生を丸投げするのはいかがなものかと思う。やっぱり、悩むのって大切なことだと思うから。普段、僕は滅多に悩み相談しません。誰かの意見を聞いたら聞いたで「その人の言うとおりにしないと角が立つかな」とか考えてしまうし。誰かの助言に従えば、うまくいかなかったときに「あの人のせいだ」と他責に走ってしまうしね。だからこそ、相談するのは本当に困ったときだけ。自分で悩みに悩み、それでも答えを出せなかったとき、本当に信頼している人に相談するんです。アンタッチャブルのザキヤマさんとかにね(笑)。
自分で考えて、自分で選んで、自分でつくり出した結果は達成感が違う。それは成功体験として自分の中にしっかり残り、確たる自信も届けてくれる。だからこそ、やっぱり悩むことは大事。また、僕は“相談する”より“相談される”ほうが大事だと思っていて。相手に伝わるように自分の考えをまとめる、それは自分自身と向き合う作業でもあるし。人間はこの世のすべてを経験するわけじゃないから。他人の悩みを聞くことで「こんな思いや人生もあるのだな」と、知らない世界を知ることができて、視野がグンと広がる。他人の悩みと向き合うことで自分も成長することができるんですよね。
振り返れば、バイラ世代だった頃、僕も本当に悩んでいました。でも、40代に突入したあたりから悩むことがなくなった。それはきっと、バイラ世代で悩みに悩み、自信と成長を手に入れて、ゆらがない自分の基盤をつくることができたから。今の自分をたとえるならばゴールデンレトリバー。どんな悩みもチワワレベル。「いやいや、吠えている場合じゃないから」とたしなめながら、やるべきことをやるみたいな。もう、大型犬のような大きな心で悩みと向き合っています(笑)。
悩むのは決して無駄なことではありません。だからこそ、バイラ読者の皆さんには「体力のあるうちに悩めるだけ悩め」と伝えたい。先輩や友達からの助言はもちろん、ChatGPTをはじめとするAIが進化の一途を遂げる現代、まわりからの「ああしろ」「こうしろ」は増えるばかりです。でも、それはあくまでヒントに留めて。選択肢が無限大に広がったとしても、最終的にはちゃんと自分で答えを選んでほしい。「これは自分で決めたことだから」。これはいずれ大きな力になります。僕自身、芸人を目指しはじめたばかりの頃の貧乏時代も、多忙な日々の中で息切れしそうになったときも、どんなときもこの思いで乗り越えてきた。他人の言葉のままに生きるのは、他人の人生を生きるようなもの。バイラ読者の皆さんには、これからもたくさん悩んで、自分の人生を積み上げていってほしいよね。

連載は今回が最後。またお会いしましょう!

田中卓志
たなか たくし●1976年生まれ、広島県出身。大学時代の友人、山根良顕とお笑いコンビ「アンガールズ」を結成。「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)など多数のバラエティで活躍中。
撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/高橋将氣 スタイリスト/高山良昭 イラスト/ますこえり 取材・原文/石井美輪 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2026年2・3月合併号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。


























Baila Channel


















