当サイトでは当社の提携先等がお客様のニーズ等について調査・分析したり、お客様にお勧めの広告を表示する目的で Cookieを利用する場合があります。詳しくはこちら

  1. BAILA TOP
  2. HEALTH
  3. ヘルスケア
  4. 【アンガールズ・田中卓志さんのお悩み相談…

【アンガールズ・田中卓志さんのお悩み相談】「完璧主義をやめたい」どうしたら肩の力が抜けますか?【隣の部署の田中先輩】

働く30代が抱える日々のもやもやを、一見冴えない(!?)アンガールズの田中卓志先輩にぶつける連載【隣の部署の田中先輩】第32回! 今回は「完璧主義をやめたい」という悩みに田中先輩が的確アドバイス!

《今月のお悩み》完璧主義をやめたい(34歳・人事)

《今月のお悩み》完璧主義をやめたい(34歳・人事)

細かいところが気になるというか、完璧主義で、自分にも他人にも厳しい性格だと思います(きれい好き、潔癖系でもあります……)。そのせいで仕事も納得のいくところまで作業をしてしまい残業が多かったり、人に任せられなかったりします。自分のためにも人のためにも少し肩の力を抜きたいのですが、どうしたらいいと思いますか?

田中先輩の答え…完璧主義は立派なひとつの才能。大事にしていいと思う

田中さん「大丈夫!」

他人に押しつけたとき完璧主義は“悪”になる

僕自身もどちらかといえば完璧主義者。バラエティ番組の事前アンケートも適当に書くことができなくて。いつも時間をかけて書いちゃうんだよね。でも、番組収録は出たとこ勝負が7割、準備は3割の世界だから。アンケートは雑でも収録で爆笑を巻き起こし帰っていく、そんな天才もいるんですよ。どんなにアンケートを頑張っても、努力型の僕は天才には敵わないのかもしれない。でも、丁寧に書くことで「どんな話をしようかな」と頭の中で整理することができるし。現場でスタッフさんから「いつも丁寧なアンケートをありがとうございます」と言ってもらえることも多くて。結果、思うんだよね。「やっぱり、手を抜かずに書いてよかったな」って。

完璧主義って悪く思われがちだけど、僕自身はね、そんなに悪いことだとは思っていないんですよ。受験勉強とかもさ、丁寧に段階を踏んで理解を深めていく人もいれば、要領よく試験に出そうなところだけ勉強する人もいる。で、意外と後者のほうがスンナリ合格したりして。でも、僕みたいな前者タイプはあとになって、そこで勉強したことが役に立ったりするから。どちらかが不正解ではなく、どっちも正解。ゴールに向かうまでにはいろんなやり方があって、それぞれが自分に合った方法を選んでいるだけの話なんだよね。ただ、完璧主義にはひとつだけ問題があって……。

今でこそ、自分の完璧主義と上手につきあっている僕ですが、20代〜30代前半にはそれに苦しんだことも。ネタ書いて、台本直して、演出もして、当時は自分一人で全部やっていたんですけど。テレビの収録がハイペースになるにつれ、ネタづくりが追いつかなくなっているのに、他人に任せることができなくて、完全にキャパオーバー。それだけでもヤバイのですが、さらには相方の山根にも完璧主義を押しつけちゃって。ことあるごとに、追い込むような発言をしちゃったりしてね。あの頃はとにかく「親に大学まで出してもらったんだから、早く立派な芸人にならないと」って気持ちに余裕がなかったから。今でも山根から言われるんですよ。「電車に乗っているときですら、手すりに映る自分の顔を見て顔芸の練習をしていた、田中の姿が忘れられない」って。でも、そんな山根に対して、当時の僕は僕で「オマエもやれよ‼」って思っていたから。完璧主義の押し売りって、本当に恐ろしいですよね(笑)。

自分の仕事を完璧にやり遂げることができるのは素晴らしいことです。手を抜かずに向き合うと精度は必ず上がるし、周りからの信頼を得ることができると思うしね。ただそれを他人にまで求めてしまうと、人間関係に軋轢が生まれてしまう。芸人の世界では「すごくいいコンビだったのになんで解散しちゃったんだろう」なんてとき、その理由を探ると「片方が完璧主義だったらしい」ということ、実は結構あるんです。

他人に押しつけず、ひとつの立派な才能として、完璧主義は生かしてほしい。その才能で成功体験を積み重ねれば、自然と自信と余裕が身につく。すると、次第に他人に任せることもできるようになっていく。しんどいと感じることもあるかもしれないけど、未来の自分にいつか必ず感謝される日が来ると思うから。仕事の踏ん張りどきである30代、頑張ってほしいよね!

田中さん

田中先輩へのお悩み相談はこちらから!
BAILAお悩み相談連載・アンガールズ田中卓志さんへのお悩み相談大募集!

田中卓志

田中卓志


たなか たくし●1976年生まれ、広島県出身。大学時代の友人、山根良顕とお笑いコンビ「アンガールズ」を結成。「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)など多数のバラエティで活躍中。

撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/高橋将氣 スタイリスト/高山良昭  イラスト/ますこえり 取材・原文/石井美輪 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2025年8・9月合併号掲載

Feature特集

Feature特集

Rankingランキング

  • ALL
  • FASHION
  • BEAUTY
  • LIFESTYLE
  • EDITOR'S PICK