働く30代が抱える日々のもやもやを、一見冴えない(!?)アンガールズの田中卓志先輩にぶつける連載【隣の部署の田中先輩】第33回! 今回は、休日で仕事のリフレッシュをするには?という悩みに田中先輩が的確アドバイス!
《今月のお悩み》休日で仕事のリフレッシュをするには?(30歳・メーカー企画)

30歳、働き出して7年目になりました。任される仕事の量も増え、求められるものも大きくなっていて、なかなか仕事が頭から抜けないし、休日も寝てばかりで月曜日に絶望しています。忙しい田中さんはどうやって休日を過ごしていますか? また仕事を頑張ろう、と思えるように、休日を効果的に使えるようになりたいです。
田中先輩の答え…休日を充実させたほうが、次の一週間、頑張れる!

時間も体力も余裕が減少。30代は休日を精査する時期
30代って忙しいよね。上からも下からもいろんなことを求められるし、新しい仕事にも挑戦する時期だから。かくいう僕も30代はとにかく忙しかった。若いうちはいろんな仕事をするから、MCや番組が変わるたびに立ち回りや動き方も変わったり。さらには、情報番組のコメンテーターをはじめ、今までやったことのない仕事も舞い込んできて。世の中のニュースを追いかけるという、新たな作業が生まれたりしてね。そんな状況を越えて、45歳あたりになればもう少しラクになるんだけど。ここでの踏ん張りがのちの自分を支えるというか、今の頑張りがめちゃくちゃ効いてくる時期が必ずやってくると思うから。それまでは、走り続けてほしい。それが僕の個人的な本音でもあるかな。
うちの奥さんも30代なんだけど、やっぱりとても忙しそう。残業して、それでも間に合わなくて、家に仕事を持ち帰ることもあったりして。「大丈夫かな」って心配になることもあるから。休日はね、お互いに仕事をしない時間をつくるようにしているんですよ。たとえば、仕事は14時までと決めたら、そこからはランチを食べに行って散歩をする。頑張るのは大事なことだけど、そのためにはやっぱり休息も必要なわけで。休まないと仕事の効率も上がらないからね。
そんな休息の大切さは年齢を重ねるたびに痛感します。体力がある若いうちは無茶もできたけど、今はもう寝ないとダメ。昭和時代は先輩に誘われたら朝まで飲むのが普通だったけど。夜中の12時を越えるともう、お酒がまわってろくな話をしていないし、何を話したのかも覚えていないんだよね。当時から、僕はそんな不毛な時間に疑問を持っていたので。自分が先輩になった今、後輩との食事は12時前に終了。二次会は近所の公園へ。そこでブランコに乗りながら、後輩の悩み相談に乗ったり、お互いの話にちゃんと耳を傾けてから解散する。それがいつもの流れですからね。
相談者さんが月曜日に絶望してしまうのは、せっかくの休日をダラダラ過ごしてしまうのも、原因のひとつなのかもしれない。本当に疲れているのなら寝てもいいけど、そうじゃないのなら外に出てみる。家で「ネットフリックス」を見るのではなく、映画館で映画を見てみる。「どうしたら、休日が充実するのか」考えてみてもいいのかもしれない。忙しい30代は自分に合った休日の過ごし方を模索する時期でもある気がします。20代の頃のように体力にも時間にも余裕がないからこそ、どうしたら自分の心と体が休まるのか、精査する必要に迫られるというか。僕自身、30代のときに「自分に合った休日」を見つけた気がします。まず、プライベートでは海外旅行に行かなくなりました。なぜかというと、外国でバカンスを楽しんでいる時間は楽しいんだけど、帰りのフライトがとにかくつらくて。リフレッシュするつもりが、逆に疲れちゃうんだよね。
大型レジャー施設に行って、2時間並んで、1分のアトラクションに乗る。そこに醍醐味を感じる人もいれば、ただただ疲れる人もいる。ゲームでストレス発散できる人もいれば、逆にストレスがたまる人もいる。何が心地よいかは人それぞれだから。頑張りどきの30代、自分を上手に癒しながら踏ん張ってほしいよね。

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田中卓志
たなか たくし●1976年生まれ、広島県出身。大学時代の友人、山根良顕とお笑いコンビ「アンガールズ」を結成。「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)など多数のバラエティで活躍中。
撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/高橋将氣 スタイリスト/高山良昭 イラスト/ますこえり 取材・文/石井美輪 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2025年10月号掲載
























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