世界の歌姫Adeleによる6年ぶりの心揺さぶるニューアルバム『30（サーティー）』をレビュー【音楽ナビ】

同世代の歌姫として、アルバムが発売されるたびに感銘を受けていたAdeleが、6年ぶりにニューアルバムを発売。今作は彼女自身の離婚や子育てについての想いが赤裸々に語られており、30代を迎えた彼女のリアルな心情が映し出されている。それ故に、曲調もエモーショナルなものが多く、彼女の歌声と相まってかなりぐっとくるものがある。

「EASY ON ME」は、パートナーとの離婚がテーマの曲。母親としてではなく、一人の女性として葛藤する姿が浮かび、聴けば聴くほど彼女の想いが伝わってくる。息子に向けて、自身の不安な気持ちを歌った「MY LITTLE LOVE」の最後では、涙交じりの歌声で語りかけてくる。パートナーへの不満を綴りながらも、自分自身を立て直していく「WOMAN LIKE ME」など直接的に訴えかけてくる歌詞が多く、バイラ読者も共感するところが多いこと間違いなしの作品だ。今までとはひと味違う彼女の新作は、きっとあなたの心を揺さぶるはず！

Adele
アデル●シンガーソングライター。’08年にアルバム『19』でデビュー。デビュー作からグラミー賞を受賞し、セカンドとサードでは、史上初の2作連続グラミー賞3部門受賞。