音楽好きのライターTが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、レディオヘッド名盤『Kid A』と『Amnesiac』の未発表&別バージョンを追加した3枚組アルバム『KID A MNESIA』をピックアップ!
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![ライターT](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/76/76d19ec3-dd7a-481f-9798-045c9fe4b8e1.jpg)
ライターT
コロナ前はライブハウスに足繁く通っていた音楽好き。遅ればせながらK-POPにハマり中。
![『KID A MNESIA』 キッド エー ムニージア ¥3850(国内盤)/BEAT RECORDS/XL RECORDINGS](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/4c/4c55f030-78ad-4336-bf95-5526975713db.jpg)
個人的な話になるが、15年ほど前、当時の恋人が私のiPotに勝手に入れたRADIOHEADの『Kid A』。あのとき繰り返し聴いていたアルバムが、同時期にレコーディングされた双子作品『Amnesiac』とともに、ひとつの3枚組作品となってリリースされると聞いて、心が躍った。
エレクトロなサウンドとトムの陰鬱さ漂う歌声、こんなにもダウナーな面が出ているのに、多くの人の心をつかむバンドはそうそうない。電子音とリズム、そして気だるい雰囲気は、20年たった今も、いや今こそ、鮮明に残るはず。
今作ではレコーディングセッションから発掘された別バージョンや、未発表音源などが含まれ、これまでとはまた違った角度からアルバムを楽しむことができる。中でも、2008年の来日公演で観た「ldioteque」のテクノビートを聴くと、当時のまぶしい記憶が呼び起こされてたまらない。入門編としても、強くすすめたい一作だ。
『KID A MNESIA』
キッド エー ムニージア
¥3850(国内盤)/BEAT RECORDS/XL RECORDINGS
20世紀最後の名盤とも評される4作目『Kid A』と、同時期にレコーディングされた5作目『Amnesiac』が発売21周年を記念し、3枚組作品としてリリースされたファン垂涎のアルバム。
![エイミー●シンガーソングライター/トラックメイカー。’17年からソロ名義で活動を開始し、’18年にはバンド「Tempalay」に加入。CMへの楽曲提供など幅広く活動している。](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/bd/bdd15403-9ecc-4650-95b1-81b120b097bb.jpg)
RADIOHEAD
レディオヘッド●’85年結成の前身バンドを経て、’91年より現名称で活動を始めた英オックスフォード出身のロックバンド。シングル「Creep」で注目を浴び、その後も世界的ヒットを放つ。
イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年12月号掲載