大人の学び直し“リカレント教育”をもじって、松村沙友理さんの大人への一歩を記録する連載「松村沙友理の大人学」。第6回のテーマはピラティスです。「体はもちろん、心まで整う」ときいて、ずっとトライしたかったピラティス。ジムでトレーニングする習慣はすでに身につけていた松村沙友理が今回出会った”学び(=リカレント)”は、“自分の体をもっと、きちんと知る”こと。
パーソナルトレーナー
星野由香さん
独自のメソッド「ほぐピラⓇ」でおなじみ、モデルや俳優など多くの著名人のボディメイクを手掛けるスペシャリスト。『やせ体質になれる やさしいほぐピラ』(主婦の友社)など著作も大人気。
アドバイスは“気持ちに余裕をもつこと”
星野先生から「まじめだよね。難しく考えすぎないで。緊張すると背中がピキッと固まるから、その集中力は素晴らしいけれど、少し力を抜いてみて。体の使い方には性格も出るんです」と言われた沙友理さん。“頑張る”意識を少しゆるめることは、気持ちの上でも大切ですね。
「沙友理ちゃんは背筋が弱く、呼吸が浅いタイプ。うまく使えていない背筋や胸の筋肉を動かしてあげれば、上半身のクッション性が高まって全身のバランスが向上します。肋骨が広がりやすくてくびれができにくい、むくみやすい、かかとのカサカサなどの悩みも解消していけるはず! おうちでは香りを楽しむ習慣を取り入れてみて。自然と“息を吸う”ことに意識的になれます」(星野先生)
運動は頑張るものと思い込んでいたけれど“いたわる”ことを教わりました
「不思議」と「すごい」の連続! 腕はここまでしか上がらない、前屈はここまでしかできない、体つきはこう……っていう、当たり前だと思っていた私自身のあれこれを、ピラティスで変えていけるということをレッスンの間に何度も実感できちゃいました!
これまでもジムに行くのは好きで、そこにはちゃんと達成感があったんです。「早起きして午前中からジムに行った」「体を動かして目が覚めた」「一日のモチベがアップした」って。でも、初めてのピラティス、星野先生とのセッションを終えて振り返ると、その達成感は“頑張った自分褒め”だったなって。今日はすごくキツイ瞬間も無理をした感覚もなかったんです。きれいな体をつくるという目標は一緒なはずなのに、感じたことは真逆で。レッスン中、たっぷりと自分の体に耳を傾けて、いたわることができた。
運動も美容も「頑張れば頑張るほどいい」って思いがちで、「どこが不調かな?」ってあまり考えないようにしていたけど。今、“いたわる”ことの心地よさに感動しています!
ランブルローラーを足裏で転がし、痛い箇所をチェック。重心バランスの偏りがわかる
「沙友理ちゃんのお悩みは『体の硬さ』。肋骨と胸椎の硬さがその原因でした。胸の筋肉をほぐして動かすことで、可動域を広げていきましょう。このレッスンを通じて、もともと備わっている可動域、つまり自分の体本来のいい状態を知ってほしい!」(星野先生)
トップス¥12650・ブラトップ¥10450・レギンス¥13200・レッグウォーマー¥4400/ジュリエ ヨガアンド リラックス
撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/YUMBOU〈ilumini.〉スタイリスト/伊藤あかり ※BAILA2022年4・5月号掲載