謙虚で仲間思い。裏表がなく、無心かつ無欲に、自分を求めてくれる人の気持ちに寄り添おうとする男、King & Prince・平野紫耀。「周りへの配慮を忘れたくないです」と語る、平野紫耀の天性の力とは。前後編インタビューの前編です。
King & Prince・平野紫耀
平野紫耀
ひらの しょう●1997年1月29日生まれ、愛知県出身。2018年にKing & PrinceのメンバーとしてCDデビュー。圧倒的な存在感に加え、話しだすとど天然で女性の心をわしづかみにする。ハスキーな歌声や高度なダンスとアクロバットにも定評がある。
誰かが困っていたら きっと気づけると思うし、自然に手を差し伸べたい
普段はピュアな天然キャラなのに、メンバーの前では兄のような表情も見せる、おおらかで優しい真のエース。そんな平野さんが心がけているのは、自分を持ちながらも、周囲の意見に耳を傾け、尊重すること。
「一人ひとり考え方が違うのは当たり前ですし、自分と異なる意見があっても否定せずに受け止めます。相手が否定されることで孤立してしまうのも嫌ですし、そういう気配りはわりと昔からできるほうだと思います。頭で考えているわけじゃなくて、なんとなく察知しちゃうんですよね。うちのメンバーだと岸(優太)くんって、みんなで話し合いをしたりするとき、何か言いたそうだけど発言しないこともときどきあって。そういうときは声をかけるようにしています。もちろん、そっとしておいたほうがいいなって思うときはあえて触れません。自分もそうしてほしいときがあるから、わかるんです」
相手の気持ちを感じて寄り添うことができる平野さんでも、“そうしたくないとき”があるそう。
「求められることにただ単にこたえるだけなのは、正直嫌いです(笑)。人に合わせて自分がなくなってしまうのは違うと思っていますし。たとえば、ツアーは、ファンの方たちに喜んでもらいたいんですけど、100%寄り添うつもりはなくて。“こんなKing & Princeもあったんだ!”という、いい意味での“裏切られた感”みたいなものを毎回どこかに入れておきたいんです。賭けになることもありますが、そういう挑戦はしていきたいですし、常に新鮮さを感じていたいですね」
メンバーのことなら“触れてほしくないとき”もわかる。空気を感じながら接しています
金曜ドラマ「クロサギ」
TBS系 10月21日スタート 金曜22時~
主演/平野紫耀(King & Prince)
人気コミック『クロサギ』が原作。平野さんが演じるのは、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎。復讐のため詐欺師をだます詐欺師=クロサギとなって本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。
取材・原文/山中ゆうき ※BAILA2022年11月号掲載