漫画と猫が好きなライター・上村祐子がバイラ女子におすすめの漫画をピックアップ! 今回は、エキゾチックアニマルたちを通しペット医療の最先端を描く『珍獣のお医者さん』をレビューします。
ナビゲーター
上村祐子
マンガを読んで、猫を愛でて暮らすライター。猫がひだまりの中で気持ちよく寝てる姿を見ると泣ける。
エキゾチックアニマルたちを通しペット医療の最先端を描く!
©二宮香乃/KADOKAWA
へビのやけどに貼るのは?(答:キズパワーパッド)、タランチュラの脚が折れたら何で応急処置する?(答:片栗粉)など、本書には多くの動物が登場し初めて得る知識だらけで、好奇心をくすぐられる。そもそも本書の軸である“エキゾチックアニマル”が、獣医用語で“犬猫以外のすべての動物“を意味するのも初めて知った。
主人公は、犬猫の獣医の道をアレルギーであきらめエキゾ専門の病院にやってきた新人獣医・神無。淡々とした院長・月光や個性的な飼い主たちに、神無が振り回されながら珍獣への愛情豊かに接するストーリーで、エキゾの知識がなくても楽しめる。ときには決して“よい”とは言えない飼育環境も描かれ、動物と暮らすには大きな責任が必要だと痛感。そしてどの動物も愛らしさ抜群で、次はどんな珍獣に出会えるのか読み進めるごとにワクワク!
『珍獣のお医者さん』
二宮香乃著
KADOKAWA 2 巻 792円
2巻にはリチャードソンジリス、タランチュラ、ミニブタ、リスザルが登場。初めてのエキゾたちに神無がキョトンとしたり、慌てたり、テンポよく読める。
これも気になる
『クールなふたりは見かけによらない』
道雪葵著
祥伝社 1 巻 990円
仕事ポンコツ部下と家事ポンコツ社長の何も考えずに読める爆笑日常コメディ!
凜々しい顔立ちで“できる男”と思われがちな多田野は仕事に関してかなりのポンコツ。ある日スーパーで氷鷹社長と鉢合わせるが、社長がまさかの“家事に対して超ポンコツ”だと知り!?
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年6月号掲載