カップ麺と“美味しい”青春『3分待って むぎ先輩』をレビュー【バイラ女子におすすめコミック】

©七路ゆうき／小学館　マンガワン・裏サンデー

日々色々な感情が動いていくけれど、どんな日だってお腹はすく。たった3分でじゅわ〜とお腹と心を満たしてくれる至高のご褒美飯がある。それが本作の大きな軸のひとつになっている“カップ麺”だ。

“むぎ先輩”は海洋生物を研究する大学院生で無類のカップ麺好き。研究以外はポンコツな彼女が、様々な一日の“ご褒美”として、カップ麺を一杯たいらげる。その描写は、深夜に読んだら目に毒なまさに飯テロ！しかも、カップヌードル・マルちゃん赤いきつね・もやし味噌ラーメン……と実在するカップ麺の数々が登場してるもんだから、飯テロレベルは最高値をたたき出す。

後輩・湯浅のむぎ先輩への恋心の描写もいじらしく、読んで日々の疲れを癒していたら……あぁ、お腹がすいた。今日も頑張ったし、よし、カップ麺食べるか。

『3分待って むぎ先輩』
七路ゆうき著
小学館　1巻　770円

湯気やにおいまで伝わる画力が見事。天真らんまんなむぎ先輩、ポーカーフェイスな湯浅、人懐っこい油小路、まじめな庄野など、登場する女のコが全員キュート♡

『あのときのこどもさん』
カメントツ著
小学館　1巻　880円（4月12日発売）

90年代、平成初期、あの時代を小学生として過ごした著者のエッセイ漫画
スーパーファミコンの発売、ノストラダムスの大予言、バブル崩壊など、エンタメも世の中も目まぐるしく変わっていった時代。純粋に楽しむ小学生視点での90年代へとタイムスリップ！