多くの人にとって“少女マンガとの出会い”となっているマンガ雑誌『りぼん』が、2025年で創刊70周年を迎えます。今もマンガが大好きな栞里のはじまりも『りぼん』。BAILA読者からのりぼん大好きエピソードの数々に、共感しまくり！ あの頃の気持ちに戻って、栞里とおしゃべりしましょう♪
あの頃の『りぼん』、栞里と30代女子の同世代トーク！
毎月生きがいのように感じていました。本当に多くの影響を受けたと思います。ほかの漫画雑誌にチャレンジしたこともありましたが、結局『りぼん』がいちばんでした。（36歳・会社員）
わかる！ まさに私も『りぼん』ひと筋の小学生でした！
「クラスにはほかの漫画雑誌を読んでいるコもいて、放課後はそれぞれの推し雑誌をおすすめしあっていた記憶。私は自分が『りぼん』を読んでいることをすごく誇りに思っていました！ 当時は小学生でまだ恋のことはよくわかっていなかったけど、主人公の女のコたちと“あのコかっこいいね”ってキュンとしたり、一緒に恋を学んでいた気がします。いまだに少女マンガが大好きだし、マンガでしか得られない“ときめき”を最初に教えてくれたのは間違いなく『りぼん』でした！」（佐藤栞里、以下同）
『GALS！』に憧れて小学生でギャルに（37歳・事務）
『愛してるぜベイベ★★』の心ちんの髪型や服が可愛くて真似して登校してました！（31歳・メーカー）
私は蘭ちゃんウェーブに憧れて、寝る前に三つ編みしてた！
「小学生の頃に髪をショートにしたんですが、どうしても『GALS!』の蘭ちゃんヘアがしたくて。寝る前に無理やり三つ編みにして、なんちゃってウェーブにしていたのを思い出しました！ もちろん服はルーズソックスに厚底！ 『グッドモーニング・コール』の主人公・菜緒ちゃんがはいてたパッチワークのスカートもはいてみたくて、お母さんと“しまむら”に買いにいってたなぁ。『りぼん』の中の女のコたちはオシャレの参考でもありましたね！」
毎月発売日の5日前くらいから楽しみでそわそわしてました！（36歳・IT関係）
発売日はまず好きな作品から読んでた！
「発売日を本当に心の底から楽しみにしていたけど、いざ発売日がくると今度は読み進めるのが苦しくなかったですか!? でも買った日に読み終わるから“また1カ月待たなきゃだ〜”って絶望の気持ち。まずは好きな作品順に読んで1周して、そのあと最初からもう1周して、次は懸賞や占いページとか読み物を熟読して……って1カ月の中で、本当に何周も何周もしていたほど、日々の支えだった！」
付録のレターセット、いっぱい集めてたな〜。（32歳・会社員）
今思えばもったいないくらい贅沢な使い方してたかも！
「毎月の付録もすごく楽しみにしてました！ 今の私だったらもったいなくて使わずに大事にとっておくけど、当時はしっかりちゃんと使ってた。バッグ系の付録は水泳帽とかを入れて学校に持っていってたし、レターセットにいたってはちゃんと人に手紙を書いて送っていたから、自分の手もとにすら残ってなくて。特に今日撮影で持った『GALS!』のデニムのレターセットは、大好きな新潟のおばさんにお手紙を書いて送った記憶が。お気に入りの付録は大好きな人に使いたかったんだと思う」
90年代後半、栞里がリアルりぼんっ子だった頃についていた貴重な付録を大公開！ 「うわ〜なつかしい！ シールももったいないくらいガシガシ使っていました。こうやって実物を目にすると当時のことが一瞬で思い出せます。そのくらい当時の私にとって、人生の大部分を占めていたということですよね」
（左から順に）1999年7月号『GALS!』（藤井みほな）蘭ちゃんデニム・レターセット 2001年4月新学期特大号『グッドモーニング・コール』（高須賀由枝）菜緒ちゃんフレッシュ・イエローバッグ 1997年4月新学期特大号『ご近所物語』（矢沢あい）実果子ちゃんカラフルバッグ 1997年4月新学期特大号『ベイビィ★LOVE』（椎名あゆみ）せあらちゃんりぼん手帳（アドレス帳、専用ビニールカバー、シール）ほか
『天使なんかじゃない』の須藤晃のちょっと寂しげで素直じゃないところにキュンキュンしてました！（38歳・外資系）
1巻 ©矢沢漫画制作所／集英社
雨の日はどこかで晃が子猫を拾ってないか探しちゃう♡
「『天使なんかじゃない』は中学生のときコミックスで読んで大好きになった作品です。雨の日は晃を探しちゃうし、いまだに晃みたいに基本的にはクールで物静かだけど、好きな人の前でだけ見せる顔がある人にときめく♡ 主人公の翠ちゃんの服装をマネして白ワンピで、家族と出かけたりもしていました！」
『ママレード・ボーイ』のクローゼットのキスシーンは、ドキドキしっぱなしでした！（35歳・マスコミ）
7巻 ©吉住渉／集英社
「記憶に残っている！」との声多数
私は『GALS！』のあのセリフが印象的！
「ちょっとドキドキするシーンや、意味はまだわからないけど“大事なことなんだろうな”って思うセリフって、かなり印象に残りますよね！ 私の場合、蘭ちゃんが“バージン”って言ってたのがすごく記憶に残っていて。お母さんに聞いた覚えがあります（笑）。大人になればわかるってにごされたけど、蘭ちゃんが大事にするなら私も大事にしよう！って子どもながらに思ってたのがすごい（笑）」
1巻 ©藤井みほな／集英社
今、『りぼん』のキャラを振り返ると？（読者アンケート結果）
［今友達にしたいキャラ］
1.『GALS！』寿 蘭
2.『こどものおもちゃ』倉田紗南
3.『天使なんかじゃない』麻宮裕子（マミリン）
©藤井みほな／集英社
［今彼氏にしたいキャラ］
1.『グッドモーニング・コール』上原久志
2.『ミントな僕ら』佐々龍至
3.『神風怪盗ジャンヌ』名古屋稚空
©高須賀由枝／集英社
上原君みたいな人が中学にはいるって信じてたなぁ
「上原君〜！ もう本当に憧れの男のコでしたね！ 首が長くて髪の毛がサラサラ……。上原君が好きだった牛乳プリンを食べてみたくてお母さんと買いにいきました（笑）。そして蘭ちゃんを友達にしたい気持ち、わかります!! 強い意志を持って、自分の意見を伝えられるところをかっこいいなと思っていました。年齢を重ねた今でも、蘭ちゃんのような人についていきたい！」
『神風怪盗ジャンヌ』の種村有菜先生の絵が憧れでした。特に瞳！恋愛マンガを描いたこともありますが、中学時代に親友に渡したものはもはや黒歴史です（笑）。（35歳・広告関係）
©種村有菜／集英社
種村先生に影響を受けて絵もマンガも描いてた！
「この瞳の中の描き込みや、ポニーテールの動きをどうしても自分でも表現してみたくて、真似して描いてました！ イラストから発展してマンガも生み出してた。しかも誰かに見せるのは恥ずかしくて、学習机の鍵がかけられる引き出しに入れて（笑）。『りぼん』を読んでいた同世代の方たちが同じことをしていたのがすごく嬉しい！ 画力がなかったからマンガは描き続けられなかったけど、『りぼん』のおかげでたくましい妄想力が身についたと思っています（笑）」
《藤井みほな先生のコメント》『りぼん』は作家と読者の心が通い合う雑誌♡
「わかる!! みほなっちも超りぼんっ子だったから全部わかるー!! 『りぼん』作家はみんな、『りぼん』に夢中だった頃の自分を重ねて、読者にも同じときめきを届けたいと願いながら描いています♡ いつの時代も、『りぼん』は作家と読者の心が通い合う雑誌なんですよね♡」
『GALS!』の連載秘話！藤井先生のインタビューはこちら
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撮影／三瓶康友（人）、田村伊吹（物） ヘア＆メイク／川添カユミ〈ilumini.〉 スタイリスト／石上美津江 モデル／佐藤栞里 取材・原文／上村祐子 ※BAILA2025年8・9月合併号掲載
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